ブログ引越しのお知らせ
この度、アメブロさんにブログをお引越しすることにしました。
今後の情報は、こちらをご覧いただければと思います。
ボサノヴァ・ヴォーカル&ギター
AKIKO YANAGISAWA OFFICIAL BLOG
よろしくお願いいたします。
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ボサノヴァ・ヴォーカル&ギター
AKIKO YANAGISAWA OFFICIAL BLOG
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Netflixで、放映中のブラジルドラマです。
ボサノバ誕生の1959年〜の、レトロなリオの雰囲気をそのままに、
ボサノバ・クラブをめぐる女性の奮闘を描きます。
原題「Coisa mais Linda」(もっとも美しい物)
邦題「人生にボサノバを」
英題「Beautiful thing」
シーズン1、2
さすがは本場、ブラジルの製作陣なだけあって、よくできています!!
マリア・ルイーザ、テレーザ、リジア、シーコ、ホベルト...
ボサ歴史上の人物の名前がたくさん使われていたり、
主人公の恋人であるシーコは、行動はジョアンだけど、見た目は若いころのジョビン(^^
ボサノバの歴史を知っていると、より楽しめますが、
知らなくても、ポルトガル語のヒアリングの勉強にもなるし、オススメです(^^
8/24から公開されている映画「ジョアン・ジルベルトを探して」を観て来ました。
この映画は、ドイツ人ライターのマーク・フィッシャーが
ジョアン・ジルベルトに会うためブラジルに出向いた顛末を描いた本「Hó-ba-la-la」を原作としています。
この作品に共感したフランス出身の映画監督ジョルジ・ガショが、マークの足取りを辿るドキュメンタリーです。
ジョアンを追いかけた人を追いかける...という、ちょっと風変わりな設定なこともあり、
ジョアンの生い立ちやボサノバの歴史など、詳細はあまり説明されないので、
「ボサノバって何?」「ジョアンってどんな人?」という感覚で行くと、少々戸惑うかもしれません。
正直、マニアックなジョアン・ファン向けだと感じました。
映画館にいらっしゃっている方でさえ、Vivo Sonhando(夢見る人)な方も多く...(^^;
私の左隣のおじさまは、後半から腕組みをしたまま下を向いて動かなくなり、
時々ハッと我に帰るも睡魔には勝てず。
右隣のご夫婦は、旦那様は前半から大きな寝息、
奥様は何とか頑張りながらも、後半はあくびが止まらず...といったご様子でした。
とはいえ、映画館はなかなか盛況でしたよ!
個人的には、マルコス・ヴァーリのインタビューが非常に面白かったです。
ジョアンは彼の名曲「Samba de verão」を確か録音していないし、
私が観た東京公演12回+サンパウロ公演1回=計13回のライブの中では歌ったこともなかったので、
あまりマルコスの曲は好みじゃないのかなとずっと思っていたのですが、
そんなこと、全然なかったんですね!!
とてもジョアンらしいエピソードでした。
そして、劇中に流れるジョアン・ドナートの音楽も良かった。
ドナートはジョアンととても仲が良かったそうですが、
「Minha Saudade」を作った時の話や、ミウシャとの演奏も素敵でした。
スクリーンいっぱいに広がるリオの景色に、サウダージで胸がいっぱいになった111分。
ジョアンには会えないのだろうと分かっていながらも、
どこかでやっぱり少し期待してしまうのはファンとしては仕方ないですね。
みなさんは、ラストのシーンをどんな風に解釈されたでしょうか。
●「ジョアン・ジルベルトを探して」
監督;ジョルジ・ガショ 2018年
東京は、新宿シネマカリテ、恵比寿ガーデンシネマで上映中。
今朝、何気なくネットのニュースを見ていたら、「ボサノバの父、死去」の文字が飛び込んできました。
ジョビンもヴィニシウスも亡くなっているし、これはもう...と思って開いてみると、
やはりジョアンの訃報でした。
享年88歳。
死因は明らかになっていませんが、レブロンの自宅で6日、家族や友人と共に最期の日を迎えたようです。
2008年のリオでのコンサート以来、公の場にめっきり姿を現わすことがなかったジョアン。
日本でも4回目のコンサートが中止になり、
おそらくもう来日は不可能なんだろうなと思ってはいましたが、
いや、もしかして...というわずかな希望を持っていたファンも多かったはずです。
日本でのジョアンのニュースは、ほんの小さくしか出ていませんでしたが、
アメリカのニュースサイトでは大々的に取り上げられていて、
ジョアンの音楽人生が非常に正確かつ端的にまとめられて書かれていました。
ブラジルのニュースサイトでは訃報と共に、
亡くなる約1ヶ月前に家族と一緒に撮影した珍しい写真も公開されていました。
日本のコンサートで観たジョアンとは別人のように痩せてしまっていましたが、
お孫さんの可愛らしいフェイスブック?の投稿と、
ソファに座ってお孫さんにギターを弾いてきかせている微笑ましい写真などもあり、
きっと日常では良いおじいちゃんだったんだろうな、と想像します。
ブラジルで「ジョアンのファンだ」と言うと、
「どうして? 彼は曲を書いていないじゃない!」と言われることが多く、
ブラジル人は作家に敬意を払う傾向が強いように感じました。
確かにジョアンは作曲家、作詞家ではありません(わずか数曲しか作っていない)が、
優れた編曲家、歌手、ギタリストです。
そして、間違いなく音楽界の唯一無二の存在です。
もうジョアンが星になってしまったのだと思うと、じわじわと寂しさがこみ上げます(涙)。
でも、ジョアンのおかげでボサノバという素晴らしい音楽に出逢い、
そこに人生の指標を見出した者として、大きな感謝と敬意を表したいと思います。
ジョアンの音楽は永遠です。
たくさんの人々によって、これからもずっと歌い弾き継がれていきます。
私も、そうしていきます。
最後に、きっとボサノバファンなら皆、同じ気持ちであろう、
お孫さんのSofiaさんの言葉を引用します。
Amo ele demais e vai estar sempre no meu coração e na minha vida.
(大好きなおじちゃん、これからもずっと私の心の中に居てね)
そして奇しくもこのタイミングで今年8/24から、
「ジョアン・ジルベルトを探して」というドキュメンタリー映画が公開されるそうです。
この映画を観ながら、あらためてジョアンを追悼したいと思います。
柳沢暁子(やなぎさわ あきこ)
◆シンガーソングライター&ボサノバ・シンガー。
東京都出身、在住。
2003年1月~4月、単身渡伯。セリア・ヴァイスにギターと編曲を師事。
ブラジル・リオのイパネマにあるボサノバ・ショップ「Toca do Vinicius」にてソロ・ライブを行った他、カルロス・リラのライブでオープニング・アクトを務める。
また、「Vinicius Piano Bar」でケイ・リラ、マウリシオ・マエストロと共演するなど、リオのライブハウスにも多数出演。
同時期、私立大学Pontificia Universidade Catolica do Rio de Janeiro(PUC-Rio)へも短期留学。
◆帰国後は、スタンダード・ボサノバと共に、自身で作詞作曲のポルトガル語、日本語によるオリジナル・ボサノバを歌うライブ活動を行っている。都内カフェ、バーやイベント等に出演中。
たおやかなギターにノスタルジックな歌声と独特の詩の世界をのせ、現在までに4枚のアルバムをリリース。
◆クラシックギターを小原聖子氏に師事。
ボサノバ・ギター、編曲を高橋信博氏に師事。
アレクサンダーテクニークを小野ひとみ氏に師事。
◆2015年 保育士資格を取得。
親子コンサートetc.
◆楽曲提供、歌詞翻訳(ポルトガル語→日本語)、ボサノバ・ヴォーカル、ボサノバ・ギターレッスンも行っている。
◆SF映画、クレイアートアニメ、ミニュチュア、デジタル一眼レフカメラ、車 が趣味。
<You Tube/ PV>
■「Se voce quiser~きみが望むなら~」(Original/ em porutugues)
<You Tube/ LIVE>
■「Pedro Pedereiro」(Standard/ em porutugues)
■「Um abraco no Joao」(Standardl/ em porutugues)
■「Minha vida vagabunda」(Original/ em porutugues)
■「Vou te contar」(Standard/ em porutugues)
■「Samba de uma nota só」(Standard/ em porutugues)
■「Samba do Aviao」(Standard/ em porutugues)
■「お茶にしよう」(Original/ 日本語)
■ 「紡がれた糸」 (Original/ 日本語)ほか
<myspace>
■Akiko Yanagisawa
<twitter>
■@akikoyanagisawa
<CDリリース【PEROLA RECORDS】>
■2007/10/31 『atmospheric/inc12』
■2006/10/27 『portforio/inc12』
■2005/7/15 『郷愁アパルタメント』
■2001/7/3 『猫とボサノバ』
■1998/10/25 『Passeio』
■1996/7/30 『siesta』
<参加コンピレーションCD>
■2006/1/16 【Tokyo Bossanova - East 】(韓国版)Happiness Records (Happiness Records)
■2005/9/23 『TOKYO BOSSA NOVA~madeira』(Happiness Records)
■2002/7/24 『Sala da Bossa』(Universal Music)
■2001/8 『TOKYO BOSSA NOVA』(Happiness Records)
<歌詞翻訳(ポルトガル語→日本語)>
■2004年10/27 Kay Lyra
『Influencia do Jazz』(VIDEOARTS MUSIC)他
<作詞提供(日本語)>
■2004年10/27 Kay Lyra
『Influencia do Jazz』ー「Sambinha Bacana」(VIDEPARTS MUSIC) 他
<ボサノバ・ヴォーカル レッスン>
■2016年10月~調布カルチャーセンター
■2017年1月~セブンカルチャークラブ武蔵境
■2003年5月~2013年12月 よみうりカルチャー自由が丘
■2009年6月~2018年6月 池袋コミュニティカレッジ
<ボサノバライブ出演依頼をお受けしています>
各種イベント、パーティ等でのライブ出演をお受けしています。
メールにて詳細をご連絡ください。 Contact => mail*akikoyanagisawa.com まで(*を@に変更して送信お願いします)
<これまでの主なメディア、イベント出演等>
■2014/4/27 西武池袋本店ブラジルフェア「Oi! Brasil 2014 ミニライブ」出演
■2014/3/1 TOKYO GIRLS COLLECTION 2014S/S 出演
[LIMITED EDITION VIVAYOU]ショー・オープニングにて
「イパネマの娘」弾き語り
■2013/5/25 自由が丘『Marie Claire フェスティバル』出演
■2012/3/29 文化放送「くにまるジャパン」〜音楽マスターピース〜
「日本の女性ボサノヴァ・シンガー特集」にて「お茶にしよう」オンエア
■2010/12/25 東京臨海広域防災公園『クリスマス・コンサート』出演
■2010/6/5 旧古河庭園『春のバラ・フェスティバル』出演
■2010/5/24 自由が丘『Marie Claire フェスティバル』出演
■2008/10/18 旧古河庭園『秋のバラフェスティバル』出演
NHK総合「首都圏ネットワーク」にて「イパネマの娘」オンエア
■2006/4/26 『音楽サラダ』(パッチワーク通信社)Vol.1:『郷愁アパルタメント』CDレビュー 他。
■2005/9/24 恵比寿ガーデンプレイス11周年アニバーサリーイベント『J-WANE presents/TOKYO BOSSA NOVA2005』出演
■2005/9/11 J-WAVE「SAUDE! SAUDADE...」:『郷愁アパルタメント』より「水色の過去」オンエア
■2005/9/1 東京FM「INDIES-CAMP」:『郷愁アパルタメント』より「お茶にしよう」オンエア
■2005/7/18~21 FM福島「一枚の写真から」:
『郷愁アパルタメント』より「砂の柩」「お茶にしよう」「恋」「ナチュラリズム」「うつろい」「追憶」オンエア
■2005/7/25 『bounce』(タワーレコード フリーマガジン)8月号:『郷愁アパルタメント』CDレビュー
■2005/7/13 渋谷FM「Chaka Chaka Chance」:『郷愁アパルタメント』より「ナチュラリズム」オンエア
■2005/2/4 『Jornal do Brasil』:「Sambinha Bacana」の日本語作詞者として紹介
■2004/11/26 『世田谷ライフ』No.11 :二子玉川 カフェ・フーケライブ取材
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
さて先日、「アントニオ・カルロス・ジョビン 素晴らしきボサノヴァの世界」のDVDをやっと購入、観ることができました。
この映画は、コメントやインタビューなど一切なし、全編ジョビンの音楽のみ!というドキュメンタリーです。
エリゼッチ、エリス・ヘジーナ、ガル・コスタ、ナラやシコ、カエターノ、ミルトン、ミウシャなどのお馴染みメンバーはもちろん、エラ・フィッツジェラルド、ダイアナ・クラール、オスカー・ピーターソン、シナトラなどのジャズの面々、日本の小野リサ、そしてなんとマルシアに至るまで、錚々たるメンバーが目白押し!
次から次へと出てくる世界各国のアーティストたちに、あれよあれよの84分でした。
世界で歌われている「イパネマの娘」の映像を集めて作品にしてみたい、という監督の意図で作られ始めたそうですが、これって実は、ボサノバ好きなら誰でも一度は考えたことのあるアイデアなのではないでしょうか。
でも、本当にやるのはとても大変...(^^;
実際に、映像の選別は気の遠くなるような作業だったようです。
こんな私でも、ボサノバを歌い始めた頃から、様々なアーティストが歌う「イパネマの娘」だけを集めたCDがあったらいいのにな〜、いつか自分の選曲でそういうCDを作ってみたいな〜と、ぼんやり思っていましたから、イパネマ・メドレーは大変楽しかったです。
とはいえ、この映画、正直言ってかなりマニア向けではありますが...(^^;)、
あんまりボサノバに明るくない方でも、中原仁さんの詳しい解説ブックレットがついていますので、ご安心を。
そしてもちろん、ジョビンが大好きな方には、ものすごーくおすすめな映画です!
◆「アントニオ・カルロス・ジョビン 素晴らしきボサノヴァの世界」
英題:The Music according to Antonio Carlos Jobim
監督:ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス、ドーラ・ジョビン
製作総指揮:マリシア・ぺレイラ・ドス・サントス
脚本:ミウシャ・ブアルキ・ジ・オランダ、ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス
そして、ボサノバに関する映画は、他にもあと2つあります。
下記の2作品は、私がボサノバの定期レッスンをやっていた時には
生徒さん全員にDVDをお貸しして、A41枚分の感想文を書いてくるという宿題を出していました(^^)。
「数日に分けて観ました」「途中で寝ちゃいました」「そんなシーンありましたっけ?」...と、
皆さん、全部をちゃんと観るのはけっこう苦労されていたようでしたが、
当時の雰囲気やアーティスト、曲を知ってもらうのにとても良い教材でもあるのです。
ボサノバの背景を知るには百聞は一見にしかず!
「ブラジル人が日常で話しているポルトガル語を聴く」のも、耳のトレーニングになりますので、こちらも併せてぜひ。
◆「ヴィニシウス ~愛とボサノヴァの日々~」
英題:VINICIUS
監督・脚本・製作: ミゲル・ファリア・Jr
脚本: ヂアナ・ヴァスコンセロス
音楽監督: ルイス・クラウヂオ・ハモス
美術監督: マルコス・フラクスマン
製作: スザーナ・デ・モライス
エグゼクティブプロデューサー: テレーザ・ゴンザレス
歌う詩人;ヴィニシウスを取り巻く人々のインタビューによって
ブラジル音楽を紐解くドキュメンタリー。
酒と音楽と女性を愛した、波瀾万丈な彼の人生を描いています。
◆「This is Bossa Nova」
英題:COISA MAIS LINDA: HISTORIAS E CASOS DA BOSSA NOVA
監督: パウロ・ティアゴ
エグゼクティヴ・プロデューサー: ペドロ・アントニオ・パエス
撮影監督: グイ・ゴンサルヴェス
編集: マルセロ・モライス
ボサノバ生誕の流れに沿って、カルロス・リラとホベルト・メネスカルがナビゲートしながらその歴史を辿るドキュメンタリー。
廃盤になってしまったルイ・カストロ著「ボサノバの歴史」の内容を映像化したような、丁寧な作品です。
あの分厚い本を読みきれなかった!という方も、この映画なら大丈夫だと思います(^^
さてさて、話は戻って...
「アントニオ・カルロス・ジョビン 素晴らしきボサノヴァの世界」の中で、ある映像に釘付けになりました。
それは、Chega de saudadeを演奏していたヴィブラフォン奏者のゲイリー・バートン。
ヴァートン・グリップと呼ばれる4本のマレット使いは、もはや神業!
何をどうやってどこを弾いているのかわからないけど、ものすごく素敵なアレンジのChega de saudadeに、
いやはや、もうビックリ仰天しました。
調べたら、御年70歳、いまだ現役で活躍中のこと。
ライブ観てみたい〜!!とtwitterでつぶやいたら、フォロワーさんの1人から「6月に来日しますよ」との情報をいただき、
めでたくチケットをゲットしました(^^)v
今から、ものすごーく楽しみです!
[photo data]
iPhone4s(ISO 64 F2.4 1/268 0ev 4.3mm)
初詣に訪れた調布の深大寺に祭られていた、特大熊手です。
大変凝った作りで、とにかく美しい!
とってもご利益がありそうで、思わず写真に撮りました。
今年も良い1年になりますように。
先日、初めて韓国人アーティストのCDを買いました。
その人の名は、ルシッド・フォール。
韓国語のアルバムを手にするのは、実は初めてです。
きっかけは、twitterでした。
渋谷にある有名なボサノバ・バー「bar bossa」のマスター;林さんが
少し前からルシッド・フォールを大絶賛していて、
その音楽を愛するあまり、日本では未発売だったルシッド・フォールの作品の数々を、
ベストアルバムという形で日本のレーベルからリリースまでしてしまったのです。
耳の肥えた林さんがここまでするのなら、これは一度聴きたいな〜
どんな人なのかな〜 どんな曲なのかな〜と気になりながらも、なかなか落ち着いた時間が取れず...
やっとやっと試聴することができたその夜、Amazonで即買いしました(^^
韓国の音楽というと、どうしても東方神起とか、少女時代とか、
流行の「大人数で踊って歌うアイドルグループ」を思い浮かべますよね。
あるいは、韓流ドラマで有名な俳優さんが歌ってる主題歌とか...(^^;
他にも色々なタイプの音楽が韓国にも存在することは、常識的に考えればわかるはずなのですが、
とにかく巡り会う機会がないまま、現在に至ったのでした。
だからルシッド・フォールを最初に聴いた時には、
こんなアーティストが韓国にいるんだ!!と、正直言ってビックリしました。
初めて真剣に聴く韓国語の歌も、まったく違和感がなく、すんなりと馴染みました。
そして歌詞カードを広げると、一面に広がるハングルの美しい文字...というより、私にとっては模様(笑)。
外国人が日本の漢字を見るとこんな感じかしら??としばし見入ってしまいました。
これはハングルを勉強したくなりますね(^^;
ちょっともう今はあれこれ手出しをできないので、ここはグッと我慢ですが、
せめてタイトルくらい読めるようになりたいものです。。
でも、ご安心を。
歌詞カードには、ジノンさんという韓国の方がすべての歌詞を丁寧に日本語に訳しています。
(ちなみに林さんとジノンさんも、twitterつながりだそうです)
それがまた、そのままメロディーをつければ歌えるような、とても自然で素敵な和訳なのです〜!
個々の文字の意味はわからなくても、全体的な歌の内容や雰囲気はよくわかりますので、
それを熟読して、曲の世界観を楽しんでいます(^^
CDのライナーによると、ルシッド・フォールの本名はチョ・ヨンスク。
韓国では既にとても有名なアーティストで、これまで5枚のアルバムをリリースしています。
シコ・ブアルキの大ファンだそうで、彼の名著「ブタペスト」の翻訳も始めてるのだとか!
彼がブラジル音楽を愛し、その影響をふんだんに受けているということは
よっぽどブラジル音楽を聴いているリスナーじゃないとわからないかも?しれませんが、
そこが良いのかな〜とも思います。
ブラジル音楽は糧であって目的ではないという姿勢にも、非常に共感を覚えました。
また、彼はよく”韓国のカエターノ・ヴェローゾ”と称されるそうですが、
個人的には、カエターノの類い稀なる楽曲創作センスと、
ジョアン・ジルベルトの歌唱法を足して2で割ったような、そんな人だと思いました。
あくまで静かに、どこまでも穏やかで、何にも媚びず、だからと言って独りよがりでもない。
そんな音楽です。
もちろん、楽曲的にはやっぱり韓流ポップスでもあるのだけれど、
私としては「ワールド・ミュージック」の1枚として、聴いています。
きっと世界には、ブラジル音楽に傾倒し、そのエッセンスを取り入れながら音楽活動をしている
彼のような優れたアーティストがまだまだたくさんいるのでしょうね。
その1人に出会えた事が、とても幸せです。
さて、11/30には、ルシッド・フォールの6枚目となる新譜が日本でも発売されます。
もちろん、私は予約しましたよ!
そのうちNHK韓国ドラマの主題歌などに抜擢されて、あっという間に爆発的ヒットになって
紅白なんかに出演してしまったりするのだろうか...うーん、まったく可能性がゼロではないですよね。
でも私はこのままずっと、日本では知る人ぞ知るアーティストであって欲しいな〜と思ってしまうのでした。
当分は、家に誰かが遊びに来た時のBGMにして、
「これ、誰?!」とみんなが言うのを、楽しもうと目論んでいます(^^
●Lucid Fall (The Best of)より「あなたは静かに」他メドレー
●Lucid Fall 新譜より「花は何も言わない」他メドレー
[photo data]Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL50mm MACRO F2.0
●ISO200 F6.3 1/320 +0.7ev 50mm
「ルシッド・フォール」とは、”輝く秋、綺麗な秋”という意味だそうです。
よく行く公園は、紅葉の真っ盛り。
桜の葉も紅葉することを、今年になって初めて知りました。
●●ISO200 F4.5 1/1600 +0.3ev 50mm
桜並木に囲まれた大きな芝生広場は、落ち葉の海です。
秋の風に吹かれて、南へ北へ一斉に落ち葉が芝生の上を流れて行く様子は、
まるで波のよう。
あるいは、落ち葉がよーいどん!で、みんなで駆けっこしているような(^^
天気の良い日は、ここで息子と午後のひとときを過ごします。
「おいしい水」は、アントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスの黄金コンビが作ったボサノバの名曲の1つです。
”ボサノバ”という言葉にピンと来ない人でも、この曲を知らない日本人はまずいないのでは?というほど有名な曲ですが、
さて、この「おいしい水」。どんな事を歌っている曲だと思いますか?
まずは、歌詞を見てみましょう(原曲は3番まであります)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【Água de beber】
música;Antonio Carlos Jobim
Letra;Vinícius de Moraes
Eu quis amar mas tive medo
E quis salvar meu coração
Mas o amor sabe um segredo
O medo pode matar o seu coração
Água de beber
Água de beber, camará
Água de beber
Água de beber, camará
Eu nunca fiz coisa tão certa
Entrei pra escola do perdão
A minha casa vive abertra
Abre todas as portas do coração
Água de beber
Água de beber, camará
Água de beber
Água de beber, camará
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【おいしい水】
作曲;アントニオ・カルロス・ジョビン
作詞;ヴィニシウス・ジ・モライス
訳;柳沢暁子
愛したかったけれど 怖かった
私の心を守りたかった
でも、この愛は秘密を知っている
不安は人の心を苦しめる
おいしい水
おいしい水、カマラ!
私はそんなには正しくなかったけれど
自分を許した
私の家はいつも開いている
心のドアは開いている
おいしい水
おいしい水、カマラ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いかがでしょう(^^
歌詞を読んでも、「おいしい水」が何を意味するか...??
実は、ちょっとわかりにくいですよね。
Água de beber は、直訳で「飲み水」を意味します。
(Água=水、de=前置詞(〜の)beber=飲む)
「おいしい水」とは最初に訳をした方の名訳で、これが「飲料水」じゃ、日本でこんなに有名になっていなかったかもしれません。
また、camará は掛け声のようなもの、宗教的な呪文のようなもの、と諸説ありまして、
ここでは特に意味はないと考えて良いと思います。
「水」が表現している事、それがこの曲の解釈のポイントです。
簡潔に言うと、
「生きていくためには水が必要。それと同じくらい、私には愛が必要」という歌なんです。
言われてみれば、なるほど〜!という感じですよね。
ブラジル人は皆、即答でこう説明してくれます。
しかしながら日本人はここまであからさまに「愛!愛!」とは言わないからか、
その意とするところを掴みかねる方が多いようです。
レッスンでは、受講生の方々にも自分なりの曲の解釈を発表してもらうのですが、
この曲の解釈ほど、多彩なバージョンが出てくるケースはありません。
「お酒(おいしい水)に溺れた人の歌」
「愛は麻薬のようだ、という歌」
「何度も失恋したけど、その失敗を水に流そうという歌」→これなんかは実に日本人的な発想ですよね。
等々...本当に色々あります。
曲の解釈は人によって色々あって良いと思いますし、間違っているということはないのだけれど、
レッスンでは、「おおむねブラジルではこう解釈されている」というものを説明しています。
しかし意味を知ると、多くの方は
「そうなんだ、共感できる〜!」
とは行かず、困惑顔をされることが少なくありません。
残念ながら「曲は好きだけれど、歌詞の意味を表現するのは難しい、歌いにくいな〜」
と思われるようです(^^;
確かに「愛がなければ生きていけない」というのは、なんだか愛に飢えているようで、
男好き(もしくは女好き)の、恋愛体質の人の歌...というイメージがありますよね。
でも、歌手というのは「私はこの人と考え方が違うから、この曲は歌えません」という訳にはいきませんので、
そういう方には、”自分とは違う自分になれる”のが魅力なんですよ〜とお伝えして、歌ってもらいます。
こんな私も長い間、この曲を「恋多き女の歌」というイメージで歌っていました。
ブラジル人は情熱的だからな〜とか、
ヴィニシウスは9回も結婚した人だから、さすがは書く世界が違う!などと思ったりして、納得していたのです。
ところが、昨年出産して新生児の育児をしている時に、新たな発見がありました。
赤ちゃんというのは、ご承知の通り、
お腹が空いた、オムツが気持ち悪い、眠い、寒い、暑い、抱っこして欲しい...
すべての感情を泣いて表現しますよね。
そして、ミルクをあげても、オムツを替えても、温度調節をしても、何をしても泣き止まない時でも、
抱っこするとピタッと泣きやむという事が多々あります。
でもその逆は...抱っこして欲しい時にミルクをあげても、他の事をしても泣き止みません。
赤ちゃんは抱っこしてもらえるなら、自分の不快感さえも、しばし我慢できるのです。
授乳の時間と同じくらい、抱っこや語りかけの時間が必要なんだな...
これはまさに「Água de beber」の世界だな〜!!
と、実感したのでした。
その後、それを証明するショッキングな実験があったことを知りました。
13世紀のローマ皇帝;フレードリッヒ2世が、乳児を使っての人体実験を行ったことがあるのです。
そもそもは「人は自然には何語で話すのか」を確かめるための試みだったそうですが、
国内の乳児を集め、乳母に「あやさない、抱っこしない、話しかけない、笑いかけない」という条件で
授乳と排泄の世話だけをさせたところ、なんと全員が死んでしまった、というものです。
(一説には、抱っこや語りかけなどのスキンシップで分泌されるはずの成長ホルモンが分泌されず、
成長ホルモン分泌障害で死亡したと考えられています)
語りかけやスキンシップがまったく無い状態では、授乳と排泄の世話だけをしても、
人は生きていけないのですね。
それは「愛がなければ生きていけない」ということ。
もちろん、水(ミルク)がなくても、生きていけないけれど、
水と同じくらい愛が必要なのは、何も特別な恋愛好きな人に限ったことではなくて、
赤ちゃんも大人も、みんな同じ。
人間とは、そういうものだったのです。
それから私は、この曲を歌う時の心持ちが変わりました。
さすがはヴィニシウス、詩の世界が深く、広く、核心をついてるな〜と、ますます尊敬。
そしてジョビンのメロディは美しく、しかも歌い易く、覚え易い。
これらが世界的大ヒットの由縁なのでしょう。
さて、9月のワークショップの課題曲は、この「Água de beber」です。
みなさんも、ギター伴奏で実際に歌ってみませんか。
皆さんのご参加をお待ちしております(^^)/
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講座名『ボサノバ・ ワークショップ』
〜原語で歌うボサノバ・スタンダード〜(女性限定講座です)
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【よみうりカルチャー自由が丘】〜自由が丘駅南口より徒歩2分
TEL(03)3723-7100
http://www.ync-jiyugaoka.ne.jp/
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日:2013年9月8日(日)
時間:11:00〜12:30
課題曲: 「おいしい水」(原題「Água de beber」)
受講料:●3,885円(会員)、4,200円(一般) ●その他 教材費300円
お問い合わせ、お申込みは 9/5(木)までに
「よみうりカルチャー自由が丘」TEL(03)3723-7100 までどうぞ。
[photo data](表題の1枚目)
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL25mm F2.8
(ISO400 F5.0 1/40 -0.7ev 25mm)
息子の1歳の誕生日プレゼントは、KAWAIのミニピアノにしました。
オモチャながら、なかなか本格的なもの。
鉄琴のような、綺麗な生の音がするんですよ。
小さなピアニストは、こんな風に弾いて(叩いて)遊んでいます(^^
桜が満開になりましたね。
毎年、重症の花粉症の私は、この季節に外出することは努めて避けているのですが、
今年は近所の公園へ、お散歩がてらお花見に行ってきました。
桜というのは、遠くで見るのも近くで見るのも良いですね。
久しぶりに淡いピンクの花に囲まれて、春を満喫しました(^^
さて、話は変わって。。
子守唄と言えば、皆さんはどんな曲を思い浮かべますか?
子供がまだ0か月だった頃、私の母が子供を抱っこしながら
よく「ゆりかごの歌」や「春が来た」「赤い靴」など色々な童謡を子守唄として歌っていました。
すると子供は、催眠術にかかったかのように直立不動のまま、
母の腕の中で、なぜか「気をつけ!」の姿勢のままでも眠ってしまうのです。
母は私の母でありますが、普段は歌なんてめったに唄いません(私の歌好きは、父似です)。
人前で歌うなんてめっそうもない、カラオケに行っても絶対に歌わない、
でも人の歌を聴くのは好き、というタイプです。
そんな歌にこだわりがない人が歌っても、泣いていた赤ん坊がスヤスヤと眠るなんて、
子供って、子守唄が好きなんだな〜と思っていたのですが...いやいや、それがとんでもない!!
なんと、私が同じ歌を歌っても、子供は寝ないのです。
眠るどころか、なんとなくつまらなそ〜な顔。哀しいかな、そのうちグズグズ言い出します。
まぁ、歌詞もメロディもうろ覚えだし、いつも歌わないような曲調だしな...ということで、
私は私で開き直って、どっちにしろまだ日本語だってわからないのだし、
0か月の子供にポルトガル語でボサノバを歌うことにしたのでした。
メロディが複雑なボサノバやサンバは、やっぱりちょっと赤ちゃんには難しいらしく、
最初のうちは不思議そうな顔をしてじっと聴いていたのですが、不思議とグズる事はなく、
家でiPodでボサノバやサンバの曲を流したりしていたのもあって慣れたのか、
そのうち、私が歌うと嬉しそうに笑うようになりました。
そして、7か月の今、歌が大大大好きです。
ちょっとでも歌うと、そりゃあもう!! 輝くような笑顔になります。
自分が歌ったことで、こんなに誰かに喜んでもらったことないなぁ〜(^^;)と苦笑してしまうくらいです。
特にお気に入りは「O pato」で、
この曲は、繰り返しのアヒルの鳴き声の擬声語がたくさん出てくるので、
ブラジル音楽に馴染みのない不特定多数のお客様のいらっしゃるイベントなどで歌っても、
大人も子供もじーっと聴く...という魔法の曲なのですが、
試しに歌ってみたらやっぱり大当たり。以後、ほぼ毎日歌っています。
他にも色々お気に入りがあれど、なぜか全部メジャーの明るい曲ばかりなんですよね(^^;
どうもしっとりしたバラードとか、メロウな曲とか、マイナーの曲はお気に召さないらしく...
うーん、もっと良い曲もあるのにな〜と思いながら、ノリの良い曲を中心に歌っています。
でも、だからと言って、子供がブラジル音楽が好きなのかというと??
...たぶん、そんな事はないのです。
今でも母が童謡を歌うと喜びますし、眠ってしまったりしますが、
私が歌うなら、やっぱり童謡よりボサノバの方が好きなようです。
子守唄というのは「歌う人自身が大好きな、歌い慣れた唄」が、一番良いのかもしれません。
歌う人が心安らいでいるからこそ、
聴いている子供が安心して泣き止んだり眠ったりするのでしょうね。
何も童謡じゃなくても、上手じゃなくても、
ロックでもフォークでもカンツォーネでも演歌でも何でも良くて、
きっと一番大切なのは、何よりもその歌に「愛」があること。
それが音楽の原点なのだなぁ、と思うのでした。
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
(ISO100 F7.1 1/125 +1.3ev 54mm)
最近はずっとiPhoneのカメラばかりだったのですが、久しぶりにデジイチで桜を撮ってみました。
大きいから持って歩くのが大変だけど、やっぱり一眼レフの方が楽しい!
勘が戻るのにちょっと時間がかかったけれど、また少しずつ撮影に出掛けたいです。
MySpaceで、ポルトガル語のオリジナル曲を試聴いただけるようになりました。
http://www.myspace.com/akikoyanagisawa
作詞・作曲・Vo&Gr;柳沢暁子ソロ
1●Alvorada(夜明け)
2●Se voce quiser(きみが望むなら)
3●Voce nao sabe(あなたは知らない)
4●Minha vida vagabunda 〜あるノラ猫の日常〜
(スタジオでのラフ・レコーディング)
ご自身がMySpaceに登録していなくても試聴可です。
左メニューの「試聴」<MySpace からもリンクしています。
ぜひどうぞ!
まだ私はMySpace自体を全然使いこなせていませんが...(^^;)
マイフレ・リクエストはお気軽に。
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
ISO800 F7.1 1/100
試聴用仮アルバム名は「Alvorada」(夜明け)。
写真は夜明けではなく、西表島の月が浜の夕暮れです。
またまたボサノバ映画の公開です。
今回は、数々の名曲の作詞家ヴィニシウス・ジ・モライスのドキュメンタリー。
ボサノバ好きはぜひ!
『ヴィニシウス〜愛とボサノバの日々〜』
公式サイト http://www.vinicius.jp/
◎渋谷シアターTSUTAYA
http://www.theater-tsutaya.jp/pc/
東急本店前 渋谷シティホテル手前左折すぐ
◎4/18(土)より公開〜終了日未定
◎上映時間:上記サイトでお調べいただくか、
渋谷シアターTSUTAYAへ直接お問い合わせください。
<お問い合わせ>03-3464-6277
映画公開にちなんで、館内カフェ「Prologue」にてライブを行います。
映画を観なくても、カフェのみ来店も可能ですので、お気軽にお立ち寄りくださいませ。
水曜日はレディースデーで、女性は鑑賞料金が1000円になります♪
◆4/22(水)
◆渋谷シアターTSUTAYA内 カフェ「Prologue」
http://www.theater-tsutaya.jp/pc/about/cafe_index.html
◆チャージ:無料(+要1オーダー)
◆ライブスタート16:00〜(30分×1ステージ)
◆柳沢暁子 (Gr&Vo) 井手野 敦(Per)
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
ISO400 F2.0 1/160 +1.0ev 50mm
実家で寛ぐ愛犬パピ。今月23日で満9歳になります。
視線の先には、洗濯物を取り込む母の姿が(笑)。
不安が適中してしまいました...
12/13(土)、14(日)に東京国際フォーラムで予定されていた
ジョアン・ジルベルト来日公演が中止になってしまいました。
「本当に来てくれるのかな」「大丈夫なのかな」
と、延期になった時から心配していたのですが。
とにもかくにも、お歳なので仕方ないです。
身体が一番大切ですしね。
ジョアンが来れないなら私たちが行くよ!ということで
日本から「ジョアン・ライブ観覧 ブラジルツアー」なるものがあったらいいですね。
仲間内で主催したいくらいです〜(笑)!
【公式HP】
http://www.joao-concert.jp/
来月初めに予定されていたジョアン・ジルベルト公演がまさかの延期...!!
そして、横浜公演は中止になってしまいました。
とりあえず、12月には元気に来日して欲しいものです。
詳細については、各自お申し込みになった会社・機関へ直接お問い合わせくださいませ。
<延期>
◆公演日時:2008/11/01(土) 15:00開場 16:00開演 →12/13(土)へ振替
2008/11/02(日) 15:00開場 16:00開演 →12/14(日)へ振替
会場:東京国際フォーラム ホールA
<中止>
◆公演日:2008/11/03(月・祝) 15:00開場 16:00開演 →中止
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
■e+(イープラス)公演中止/延期/変更のお知らせ
http://eplus.jp/sys/main.jsp?uji.verb=GGWF03_list&uji.bean=G.apl.web.bean.JOAG011101Bean&uketsukeInfoKubun=001&kogyoCode=016471&ZScreenId=GGWF01
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5
ISO200 F4.5 1/40 0ev 54mm
先日のフーケライブを観に来てくれたギタリストK氏とSちゃんがお土産にくれたドラゴンフルーツ。
ショッキングピンクが綺麗です。
この日はビデオまで撮っていただいて、どうもありがとう♪
昨夏公開されたボサノバのドキュメンタリー映画『This is Bossa Nova』のDVDをやっと入手しました。
ついでに、かねてより気になっていた『こまねこ』DVDも一緒に購入。
”こまねこ”は、NHKのキャラクター”どーもくん”などでお馴染みの合田経郎氏監督の作品で、「コマ撮りをする猫」の人形アニメーション(劇場公開は2006年)です。
もともとミニチュア好き&猫好き&人形アニメーション好きの私としては、
「何これ? かわいい!!」
と、新聞の記事でこまちゃんを一目みた時から釘付け。
物語も、柔らかく優しいストーリーで、しかも登場人物(猫物?)たちは「にゃっ」と、ネコ語で喋るのです!
あまりのかわいさに、ちょっとくらいのイヤなことなんか忘れてしまえそうです。。
動きがものすごく良くできているので、ふと忘れてしまうのですが、人形アニメーションやクレイアートアニメーションなど立体が動く映像は、1秒間に24コマもの画像を撮影して繋げていくという気の遠くなる作業を繰り返して作られているんですよね。
こういう作品が大好きな私でも、さすがに自分でやってみたいとは...というか、できないなぁと思います(苦笑)。
職人業に、脱帽!
...というわけで、ミニチュア物は観る専門ですが、特典映像のメイキングを観ていたら、「簡単にできる立体アニメーションの作り方」をアニメーターの峰岸裕和氏が語っていて、ちょっとそのへんのぬいぐるみでも動かしてみようかと思ったりしてしまうのでした。
さて、ボサノバDVD『This is Bossa Nova』は、本当に良い映画です。
以前にも書いた通り、かなり専門的ではあるので、決して「誰にでもわかりやすい」とは言いませんが、それだけにしっかりとボサの神髄を表現していますし、出演アーティストの演奏もブラジル音楽の本家本元揃い!
2回目も、食い入るように観てしまいました。
それに、BGM画像代わりに流すのも良いかな〜と思います。
歌はともかく、普通はなかなか「ブラジル人が話しているポルトガル語」を聞く機会もないという方にも、このDVDはおすすめです。
我が家ではブラジルのIPCTVを受信できるようにしていますが、興味のない話題だとぜんぜん内容がわからないし、ドラマは口語すぎて難しいし、繰り返し聞いて練習できないですしね(^^;)
でも、映画館で最初に『This is Bossa Nova』を観て、私が一番印象に残ったもの...
それは、誰かの証言でも演奏でもなく... 実はガレのランプでした。
巨大キノコみたいな格好の、オレンジ色っぽいスタンドランプと言えばおわかりいただけるでしょうか。
今まで、それがなぜそんなに高価なのか、皆に求められる一流品なのか、庶民の私には全くわからなかったのですが、ホナルド・ボスコリについて語っていたミエリのインタビューで、彼の後ろに何気なく置いてあったランプを観た時に、なぜかものすごく心魅かれるものがあって...自分でも驚いたのでした。
「ガレのランプって、やっぱり素敵なんだね」
一緒に観に行った妹と唯一意見が一致したのも、ココでした(笑)。
どちらも明らかにメジャーではないかもしれないけど、大きなレンタル店ならあるかも?しれません。
ボサ好きには『This is Bossa Nova』。
猫好きには『こまねこ』を、ぜひ。
ボサノバのドキュメンタリー映画『This is Bossa Nova』を、やっと観てきました。
結論から言うと、想像以上に素晴らしかったです。
こんなにきちんとボサノバの神髄を表現した映像が、今まであったでしょうか??
もう絶版になってしまったルイ・カストロ著「ボサノバの歴史」を、忠実に映像にしてくれた...という感じです。
どこを取っても納得の行く出来で、ボサノバがさらに好きになりました。
ボサノバ・コンサートが始めて開かれた場所、ナラの自宅のボサノバ・サロン、メネスカルとカルロス・リラがギター教室を開いていた場所...
こういうところだったんだ!と、今まで色々な書籍で知っていた文字の情報が、映像として始めて確認できました。
さまざまなアーティスト達のポートレートも、映画の中でたくさん出てきて、
「あぁ、これはこういう時の写真だったんだな」
と、その時の時代背景を一緒に確認することができるのは、嬉しいことでした。
そして、現在も活躍するブラジル人アーティストたちの演奏、数々の名演奏のシーン、キーマンのインタビュー等々、盛り沢山の内容で、あっという間の2時間です。
そして、何より映画館のスクリーンいっぱいに広がるリオの美しい風景!
懐かしさで胸がいっぱいになりました。
「リオの美しさが、ボサノバを作った...」
映画でもそんな言葉が出てきましたが、本当にその通りだと思います。
あの海と、太陽と、山々と、太陽の匂い、風と光がなければ、ボサノバは生まれなかったでしょう。
音楽的な見地からの分析も、興味深かったです。
ジョアンについては、いつもの通り本人からの証言が取れないので、廻りの人間からの「あぶり出し」で描かれていましたが(笑)、ジョアンのボサノバと、メネスカルとリラのボサノバの関係が、この映画ではきちんと説明されています。
また、ジョビンがクラリネットのジャズ・ミュージシャンと「Samba de uma nota so'(ワンノートサンバ)」を演奏するシーンで、ラストの部分のリズムが合わなくて、教えるという場面があるのですが、実はここ、私が生徒にこの曲を教えている時も、いつも生徒がリズムを取れない場所と同じだったのです。
シンコペーションの場所を誤るとラストが伴奏とメロ(ここではピアノとクラリネット。ギターと歌の場合も同じ)が合わなくなるのですが、リズムの取り方がジャズやポップスと、ボサノバ(ブラジル音楽)は違う、という典型的な例だと思いました。
全体的に大変満足な内容でしたが、正直言って、ちょっとマニア向けかも?とも思います。
あまりにも次々とたくさんの関係者の名前が出てくること、全編に渡り9割がポルトガル語で、馴染みがなければまったく聞き取れないし、予測も理解もできないこと、見慣れていないとブラジル人のアーティストの顔の区別もおそらくつかないであろうこと...などから言って、「ボサノバって何だろう?」という人が、1度見て「わかった!」と思えるような入門者向け映画ではないということです。でも、その”しっかりした専門的な作り”が良いのですけどね。
その証拠に(というと大袈裟ですが...)、先に観に行った方々に感想を聞いていた時に、
「全部はわからなかったから、もう1度観たい」
という人が多かったこと、そして
「ジョアンは出ていなかった」「アストラッドは出ていなかった」
「シナトラとジョアンが共演しているシーンがあった」
などと、実際とは違うことを記憶している人がけっこう居たこと、
(ジョアンもアストラッドの映像もありましたし、シナトラと共演していたのはジョビンです)
映画館でも、後半には夢の中...の人々がわりと居たこと...などが挙げられます(笑)。
映画館の受付に、ボサノバ関連の書籍も売っていましたので、この機会にぜひ。
本を読んでから観ると、尚一層、良さがわかると思います。
しかし、何はともあれ、ボサノバ・ファンにはぜひ観て欲しい映画です。
あれこれとボサノバについて私がここに書く必要はもうありません!
そしてDVD化を強く望みます。
◆『This is Bossa Nova』
渋谷Q-AXシネマにて9/7まで4回/日上映中。
9/8〜は上映回数変更 または 上映終了の可能性あり。
http://www.q-ax.com/
ジョビンのサンバ・カンサゥンに、「Dindi」という曲があります。
これは、シルビア・テーリスに捧げて創ったと言われていて、
彼らは不倫関係にあったとか、なかったとか、色々な噂もあったりします。
まぁ、それはさておき、私の大好きな曲の1つです。
さて今回、この曲を全部、ちゃんとした日本語訳にしようとしたら、どうも納得のいかない箇所が...
どこかの訳が間違っているのかなぁと思い、ポルトガル語の先生に尋ねてみると、
意外にも、間違っていたのは「合っている」と疑わなかったフレーズ
”Voce nao existe”だったことがわかりました。
これは、直訳すると「あなたは存在しない」となるので、
私は「君はもういない」と訳していたのですが、
先生は、ブラジルでは「違う意味で使う」というのです。
彼女が説明してくれた例は、こんなものでした。
...例えば、小学生の子供がいる夫婦がいて、共働きをしたいのだけど、
子供を預ける場所が見つからない。
すると隣の人が、
「お母さんの会社が終わるまで、うちで面倒を見てあげるから、
学校が終わったらうちへおいで」と言ってくれる。
でも、毎日では申し訳ないので、時々頼もうかと思ったら、
「そんなこと気にしなくていいから、毎日でも来て構わないから、どうぞどうぞ」
と言ってくれる。そういう時、その人のことを
「Voce nao existe!」と言う、と。
ふ〜ん、なるほど、なるほど。
これって、日本語でも同じ様な表現をしますよね。
「そんな人、いないよ!」
「あんな良い人はいない」とか、「そんな人はいない」とか、
日本語では、”人”を形容する言葉が入ってしまうけれど、
ポルトガル語ではそれが「Voce=あなた」だけで表わされているのでした。
国は違っても、言葉の表現の仕方はとても似ているのだなぁと、ちょっと感動してしまいました。
基本的には「なんて良い人なの!」「信じられない!」という究極の褒め言葉ですが、ネガティブな意味でも使うことがあるそうです。
それも、日本語と同じですね。
たぶん、日常生活の中でこのフレーズを聞いたとしたら、前後の成りゆきで、そのニュアンスがわかったでしょう。
でも恋歌の場合、「あなたはもういない」という解釈が入ることも、過去の思い出にすがる歌も決して珍しくないため、てっきりその手の歌かと早合点してしまいました。
ということで、ここは
「君のような人は他にいないんだ」
という意味だったのです。そうすれば、全体の内容がクリアになります。
私は今回、この部分を「かけがえのない人」と訳しました。
ちなみに、「Dinidi」には、英語の歌詞もあります。
Ray Gilbertoが、原詩とほとんどが一致するような見事な英語作詞をしていて、ジョビンも、アルバム『Terra Brasilis』では英語で歌っています。
ジョビンは生前、英語歌詞をアメリカ人に任せきりにしてしまうと、原詩の内容を無視したブラジルのイメージ...海岸、海、女性、椰子の木、サンバ、コパカバーナ...などのイメージ歌詞にされてしまうこを、とても嫌がっていたようです。
そのため、英語歌詞をつける際には、原詩の内容を損なわないようにということを最優先に、念入りなチェックをしていたとかで、この曲もその努力の賜物といえるでしょう。
英語では「Voce nao existe」の部分は違う表現をしていますが、それもとても素敵です。
下記に、ポルトガル語歌詞と日本語訳、英語歌詞と日本語訳を載せましたので、比べてみてください(^^)。
====================================
【Dindi】
muica: Antonio Carlos Jobim
Letra: Aloysio de Oliveira
Ceu, tao grande e' o ceu
E bando de nuvens que passam ligeiras
Pra onde elas vao
Ah, eu nao sei, nao sei
E o vento que fala nas folhas
Contando as historias que sao de ninguem
Mas que sao minhas
E de voce tambem
Ai, Dindi
Se soubesses o bem que eu te quero
O mundo seria dindi, tudo, Dindi, lindo, Dindi
Ah, Dindi
Se um dia voce for embora me leva contigo, Dindi
Fica, Dindi, olha, Dindi
E as aguas deste rio onde vao
eu nao sei
A minha vida inteira, esperei, esperei
Por voce, Dindi
Que e' a coisa mais linda que existe,
Voce nao existe, dindi,
Olha, Dindi, Adivinha, Dindi,
Deixa, Dindi, que eu te adore, Dindi...
【ジンジ】
作曲:アントニオ・カルロス・ジョビン
作詞:アロイージオ・ヂ・オリベイラ
訳:柳沢暁子
(*下記訳詞の無断転用、掲載はご遠慮下さい*)
空よ、遥かな空よ
足早に流れる雲の群れ
どこへ行くのか 私は知らない
とりとめのない話を 葉に囁く風
それは 僕達の恋物語
あぁ ジンジ もし君が
僕の気持ちをわかってくれたなら
もう何もいらない
あぁ ジンジ もしいつの日か
君が行ってしまうなら
僕も一緒に連れていって
ねぇ、ジンジ ここに居て
この川の水がどこへ流れていくのか
僕は知らない
僕の人生のすべてを捧げて
君を待っていた
ジンジ、君はこの世で一番美しい
かけがえのない人
気づいて、ジンジ
君を愛させておくれ
====================================
【Dindi】
music: Antonio Carlos Jobim
English words by Ray Gilberto
Sky, so vast is the sky
With faraway clouds just wandering by
Where do they go
Oh, I don't know, don't know
Wind that speaks to the leaves
Telling stories that no one believes
Stories of love
belog to you and me
Oh, Dindi
If I only had words I would say
All the beautiful things that I see
When you've with me
Oh my Dindi
Oh, Dindi
Like the song of the wind in the trees
That's how my heart is singing, Dindi
Happy, Dindi
When you've with me
I love you more each day
Yes I do, Yes I do
I'd let you go away
If you'd take me with you
Don't you know, Dindi
I'll be running and searching for you
Like a river that can't find the sea
That would be me
Without you, Dindi
【ジンジ】
作曲:アントニオ・カルロス・ジョビン
英語作詞:レイ・ジルベルト
訳:柳沢暁子
(*下記訳詞の無断転用、掲載はご遠慮下さい*)
空よ、遥かな空よ
あてもなく彷徨う 遠くの雲の群れ
どこへ行くのか 私は知らない
とりとめのない話を 葉に囁く風
それは 僕達の恋物語
あぁ ジンジ
もし君が僕と一緒にいてくれるなら
見るもの全てが美しく
もう何も言うことはない
あぁ ジンジ
木立を抜ける風の歌のように
僕の心も歌うんだ
君が一緒にいてくれるなら
僕は幸せだよ、ジンジ
君を愛している 昨日よりも、一昨日よりも
そうなんだ そうなんだ
もし 君が僕を一緒に連れていってくれるなら
君を何処へでも 行かせられるだろう
わかるかい、ジンジ
僕は 君を探して流れる
海に辿りつけない川のよう
それが 君のいない僕なんだ
ジンジ
ボサノバの歴史が映画になったようです。
その時代を生きたアーティストたちの映像と証言で綴るドキュメンタリー映画とのこと、
実は昔、日本スタッフ制作のビデオで「ブラジル音楽」のボサノバ編というのがあって、
(持ってはいるのですが、どこにいったかな...(^^;)
今となってはデッキもないし、簡単には観られませんが...)
それに似たような作品なのかな〜と想像しています。
今までは何冊もの本を読まなければわからなかったことが、
この映画1つでだいたいの概要が掴めるのなら、けっこう良いかも?しれません。
ということで、興味のある方は、下記をご参照くださいませ。
●『This is BOSSA NOVA』
渋谷QーAXシネマ 7月公開予定
オフィシャルサイト↓
http://www.wisepolicy.com/thisisbossanova/
今年11月のジョアン・ジルベルト日本公演のDVD発売が中止になりました。
ジョアン本人から
「どうしても当日のパフォーマンスに自分として納得がいかないので、
今回のDVDリリースについては見送らせて欲しい」
という回答があったそうです。
やっぱり...と思ったのは私だけではないと思います。
今回の公演時には、初日から振込み用紙まで配られていたのですが、
「録ってもいないDVDの代金を事前に振り込め」というのは少々強引な気がした事、
今回のDVDは限定版で事前申込み以外の購入ルートがなく、店頭には並ばない事、
何より、ジョアンが納得しなければ発売はしないだろうと思った事(これが当たってしまいました...)から、
私は、もう1つの入手経路である「e+(イープラス)」に、
購入希望者登録(こちらはいきなり事前振込みではなく、詳細が決まってからお知らせメールをしますというシステムだったので)をしていたのですが、今朝、発売中止連絡メールが届きました。
残念ですが、私は仕方ないと納得しています。
確かに今回の公演内容に対して「当日のパフォーマンスに自分として納得がいかない」というジョアンの気持ちは理解できますし、
最高のジョアンでなければ(初来日の時の収録CDのように)、残す意味がないです。
別に日本でのライブでなくても構わないのですから、
きっと、またそういう時期が来ることを期待したいと思います。
Joao,
Feliz natal e feliz ano novo!
11/8(水)、3日目は30分遅れでのスタート。あちこちから「今日は早いね〜」の声が漏れます(苦笑)。
この日からの2日間はDVD撮影のため、ビデオカメラが5台程セッティングされておりました。
数日間のお休みを経て、ジョアンもコンディションが整った様子。
声もギターも、なかなか良い感じで進んで行きます。
この日の私は、ライブ観覧の中に別のお目当てがありました。
前半2日間のライブで、ジョアンがCD未録音の曲を何曲か演ったのですが、
その中でとても気に入った2曲のタイトルがどうしても知りたくて...
今日もしやってくれたら、その前後の曲を覚えていて、明日で会場に貼り出される演目リストで探そう!という魂胆です。
意気込んで聴いていたら、「Isto aqui o que e'」の後と「白と黒のポートレート」の後に演ってくれました!
その曲とは、演目リストを探すに「Treze de Ouro」「Voce nao sabe amar」という曲でした。
特に「Voce nao sabe amar」は、「♪O nosso amor parou aqui, E foi melhor assim〜」という歌い出しで始まる、
恋人との別れを正当化しようと苦悩する心を歌った曲で、メロディラインとジョアンのギター・ボイシングが最高なんです!
DVDにも入ってくれるといいなぁ〜
そして、2日目に大好評だった「Pica -Pau」も、再登場し、完成度がさらに増していました。
圧巻は「Agua de Marco」で、この日の演奏は歴史的と言っても過言ではないかもしれません。
アンコールは1回でしたが、アンコールだけで1時間くらい演奏していましたので、けっこう長くステージに出てくれていたと思います。
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11/9(水)、さぁどうなることやら?の最終日がやってきました。
ジョアンも気が抜けたのか、またまた1時間の遅刻。
現れてすぐに歌うものの、ちょっとまだ声の調子が出ていない模様。
そしてこの日は前代未聞?!のハプニング日になったのでした。。
まずは5曲目、「Pra que discutir com madame ?」のエンディングで、
ジョアンが信じられないくらいギターのコード進行を間違えました。
今までは、ポジションが飛んだ時にフレットを1つ間違えるとか、その位だったのが、その時は、違う所に行ったまま戻れない...
途中で持ち直すかな?と思いきや、やっぱり駄目で、歌はそのままに、勢いで終わってしまったのです。
私たち観客は、それでもいつも通りに拍手をしたのですが、ジョアンは納得していなかったようで、
そのまますぐに、さっき間違えた所から弾き直して歌い出すではありませんか!
これには場内も爆笑、再び割れんばかりの拍手が沸き起こりました。
そしてその後、しばらくは問題もなく安定してきたかな?と思っていると、
今度は「Samab da Minha Terra」で、高い音を歌う声が掠れて出なくなってしまったのです。
ジョアンが、声が出ないなんて... あり得ないことです。
よっぽど疲れが出てしまったのでは...となんだか心配になりながら観ていると、
とりあえずは歌い終わり、次の曲を選ぶジョアン。
なんと、次に歌い出したのは「Vou te contar(Wave)」だったのです。。
なんで、よりにもよってこんな高低の激しい歌を?!
「Vou te contar(Wave)」は、初来日の時のリハで、彼がたった1つ歌った曲で、
この曲は音域が広いので、1曲でPAの調整が取れるという理由だったとか、聞いた記憶があります。
案の定、ちょっと苦しそうです。。
そしてその後に選んだのが「O pato」。これもそんなに楽な歌ではありません。
大丈夫かな〜と思って聞いていると、ノリは良くて、持ち直した感じです。
ところがノリ過ぎたのか、ラストの「♪Quen quen quen quen〜」の部分で、眼鏡がズリ落ちて来てしまい、
「♪Quen quen quen quen〜 Desculpe(ごめんなさい)!」
と言って、ラスト数小節を残したまま、演奏を終えたのです。
これには、本人も場内も大爆笑で、会場全体が一気にものすごーく温かい雰囲気になりました。
その後、ジョアンは「さぁ、今度は眼鏡をきちんとかけて」というようなお茶目なゼスチャーをして、
「Corcovado」を歌ったのですが、途中で先程の事件を思い出したのか、含み笑いをしながら歌う場面もあり、
また意外な一面を観た気がしたのでした。
「Corcovado」は微笑みながら歌うような曲ではないので、あれは確実に思い出し笑いをしていたものと思われます。
眼鏡と言えば、私が初めてジョアンのライブを観たサンパウロでも、同じことがありました。
その時は、眼鏡がずり落ちたのではなく、膝の上か床の上かに見事に落っこちてしまい、1曲歌い終わってから拾ってかけたらしいのですが、
1階3列目で観ていたにもかかわらず、なんと私はそのことを翌日の新聞記事で知ったのです。
眼鏡が落ちた...??? そうだったっけ??
お粗末なことに、初めてジョアンを観た私は放心状態で、そのことをまったく覚えていなかったのでした。
一体、何を聴いて観ていたんでしょう(苦笑) でも、そのくらいの大きな衝撃&感動だったのですよ。
今回、色々な方の話を聞くに、ジョアンはかなり「鼻眼鏡」で、しかもうつむき加減で弾いて歌うので、
眼鏡ずり落ちは、決して珍しくない現象のようです。
最終日のアンコールは2回。
2回目のラストに歌った「Garota de Ipanema」で、また眼鏡がずり落ちそうになったジョアンは、
歌いながらギターの手を止めて眼鏡を直し、またそのまま弾きはじめました。
でも、この時の1コーラス目に、やはりまたギターでコ−ド間違いをしたので、イパネマでコードを誤るなんて
かなり集中力が途切れて来ているのだろうと、お疲れ度合いを察する場面が再びありました。
しかし、結局最後は観客全員総立ち&拍手喝采でジョアンを見送り、今回のライブはすべて幕となりました。
全体的に振り返ると、クォリティは3日目が良かったように思いますが、
初日は「Duas Contas」「A primeira vez」に、制作途中の自作曲など、珍しい演奏曲があったし、
2日目は「Sem voce」の素晴らしい演奏があり、「Pica-pau」の初披露で場内は騒然となったり、
最終日はジョアンの人柄に触れられる、未だかつてないハプニング・デーだったりと、
今回も盛り沢山な内容でした。
初日はいつもの「何度も繰り返す」ことをあまりせず、1曲×2コーラスくらいでどんどん曲を重ねていましたが、
2日目にはお得意の5〜6コーラス演奏になっていて、やっぱりDVD収録に備えて調整していたのかも?しれません。
私のジョアンのライブ観覧も、気が付けば計14回。
もう観られないのでは...と思っていた頃が嘘のようです。
日本では、日本のボサノバファンのためにお馴染みの曲を演奏してくれることが多いけれど、
サンパウロで聴いた時は、半分以上が知らない曲でした。
もしもう1度奇跡があるのなら、もうファン・サービスはいらないから、ジョアンの好きな曲を好きなだけ
弾いてくれたら、それが一番嬉しいのになぁ。。
知らなかった名曲を、ジョアンの演奏で知るなんて、本当に素敵な事ですよね。
ジョアンの弾くボサノバが、私のたったひとつの目標ですあり、希望であり、理想です。
ボサノバ誕生の時代を駆け抜けて来たこの音色と歌声を、
時を経て今、自分の耳で聴くことができる幸せを、ひしひしと噛みしめた4日間でした。
ちなみに、「Pica-pau」とは、キツツキのこと。
かわいいモレーナに恋をしてドキドキする僕の心は、キツツキみたいだよ〜と歌っています。
まさかの3度目の神様来日、
今回もまわりに呆れられながら4日間全公演を観るべく、
予定を調整して臨んだ初日の11/3は、案の定ジョアンの1時間15分の遅刻で始まりました。
スタート予定時間に「アーティストの到着が遅れております」のアナウンスが入り、その後もまた同じアナウンス。
45分ほど過ぎてからやっと「只今、アーティストがホテルを出発しました」のアナウンスが入り、場内は爆笑の渦に!
さすがはジョアン。。そりゃそうだよね、ブラジルでは17:00〜ライブなんて珍しいものね。そんな気分になれないかも。
いざ会場に入ると、初日のステージには、椅子もモニターもマイクもまったく何も用意されておらず、
まさか電動で床下からジョアンが登場するとか?! なんて冗談も考えたのですが、
私と友人は「ホテルの部屋に一式持って行って、リハしてるんじゃないか?」と言っていたのです。
「会場に到着した」「アーティストは準備中」のアナウンスの後、実際にライブが始まる直前に急にステージにセッティングが始まり、
椅子、マイク、モニター等と一緒に、いつものように沢山の曲名が書かれた紙も、床に敷き詰められました(ジョアンは日本での演奏時に、この曲目リストを参照するので)。
後で聞いたところによると、ジョアンがホテルから会場に到着後、この一式セットで楽屋でリハをやって、その後に本番となったとか...
ということで、2日目は最初からステージに椅子やマイクのセッティングはされておりました。
ステージに現れたジョアンは、一昨年とほとんど変わっていなくて、元気そうでした。
声もギターも曲が進むにつれて安定し、お馴染みのレパートリーを次々と演奏します。
そのまま7:30まで歌い続けて一度退場、アンコールは30分、1度だけで20:00にお開きとなりました。
まだ初日だしね、あまり飛ばし過ぎるのもいけません。
でも、ジョアンは前回、前々回よりもとてもリラックスしているように見えて、日本のオーディエンスがとても好きなんだなぁ、と思いました。
アンコールで出て来て最初に歌った曲が、どうも歌詞がウロ覚えだったようで、さっと1コーラス歌って止めた後に
もう一度最初から歌って、やっぱり駄目だ〜というような事を言ってみたり...こういうことはブラジルでは観たことがありましたが、
日本では初めてだったので、ジョアンが私達に気を許しているような感じがして、なんだか嬉しくなってしまいました。
(実はこの曲、後で聞いたところによると「Je Vous Aime Japao」というジョアンの自作曲で、
日本人のために書いた曲なのだそうです!
最初の方の歌詞を私が聞き取れなかったのは、ポルトガル語ではなく、フランス語だったからでした)
会場で配られたフライヤーには、今回撮影することになっているDVDの購買申込み用紙(振込み用紙)が入っていて、
それによると、撮影は後半の11/8、9に行われるようです。
が、しかし。撮る前から販売予約取ちゃっていいもんでしょうかね??
大丈夫かな?ジョアンなのに...と私のまわりの人たちは心配しておりました(苦笑)。
2日目は、45分遅れのスタート。昨日よりは、30分も早い!
どうも、日本着がライブ前日の11/3だったようで、お疲れもあった模様です。
今日は少し余裕があるかな...???
昨日とほぼ同じレパートリーを歌いつつ、やはりエンジンがかかってきたようで、そのまま7:30まで歌い続けるジョアン。
アンコールも20分ずつ2回、しかもアンコールの時に、今までに聴いたことのない曲を1曲、披露してくれたのです。
「♪Pica pau、Pica pau、Pica pau ...no Jardim〜」というような歌詞の、とてもかわいらしいマルシャの曲で、
歌い終わったあとにジョアンは「歌っちゃったよ〜」みたいなお茶目なそぶりを見せたのです。
これ、誰の曲? あの言葉の音感とリズムの感じは「Bim Bom」に通じるものもあり、ジョアン好きそうだよな〜なとど思い、
もしかして自作曲では...とも詮索したのですが、いえいえ、後で調べたら「Pica-Pau」というAry Barrosoの曲でした。
この日一番印象に残った曲でした。
さて、ここまではジョアンにとっては腕馴らし?!
後半がまた楽しみです!
ちなみに、今回も空調は止められますので、ライブが始まるとだんだん暑くなります。
これから後半戦に行かれる方は、着脱で多少は調節できるような服装でお出かけになることをお薦めします。
写真は、ジョアンがフリーズしてしまうことについて理解を求める主催者の看板。
そして2日目終了後のアナウンスは「本日”も”開演が遅れましたことを、深くお詫び申し上げます...」
でも、ジョアンは神様ですから! お客さんは誰も怒ってなんかいないと思いますよ、きっと、ね。
11月に、ジョアン・ジルベルトが3度目の来日公演を行います。
今回は、DVD収録の予定もあるとかないとか?!
またあの歌声とギターに酔える日が来るなんて、夢のようです〜!!
【ジョアン・ジルベルト公式サイト】
http://www2.uol.com.br/joaogilberto/
【J-WAVE: 7/9放送情報より】
THE BOSSA NOVA - ジョアン・ジルベルト 〜最後の奇跡〜
●11月4日(土)●5日(日) 17:00開演予定
●11月8日(水)●9日(木) 19:00開演予定
会場:東京国際フォーラム・ホールA
前売開始:9月2日(土)〜
特別先行予約:J-WAVEで予定。詳細後日。