子守唄
桜が満開になりましたね。
毎年、重症の花粉症の私は、この季節に外出することは努めて避けているのですが、
今年は近所の公園へ、お散歩がてらお花見に行ってきました。
桜というのは、遠くで見るのも近くで見るのも良いですね。
久しぶりに淡いピンクの花に囲まれて、春を満喫しました(^^
さて、話は変わって。。
子守唄と言えば、皆さんはどんな曲を思い浮かべますか?
子供がまだ0か月だった頃、私の母が子供を抱っこしながら
よく「ゆりかごの歌」や「春が来た」「赤い靴」など色々な童謡を子守唄として歌っていました。
すると子供は、催眠術にかかったかのように直立不動のまま、
母の腕の中で、なぜか「気をつけ!」の姿勢のままでも眠ってしまうのです。
母は私の母でありますが、普段は歌なんてめったに唄いません(私の歌好きは、父似です)。
人前で歌うなんてめっそうもない、カラオケに行っても絶対に歌わない、
でも人の歌を聴くのは好き、というタイプです。
そんな歌にこだわりがない人が歌っても、泣いていた赤ん坊がスヤスヤと眠るなんて、
子供って、子守唄が好きなんだな〜と思っていたのですが...いやいや、それがとんでもない!!
なんと、私が同じ歌を歌っても、子供は寝ないのです。
眠るどころか、なんとなくつまらなそ〜な顔。哀しいかな、そのうちグズグズ言い出します。
まぁ、歌詞もメロディもうろ覚えだし、いつも歌わないような曲調だしな...ということで、
私は私で開き直って、どっちにしろまだ日本語だってわからないのだし、
0か月の子供にポルトガル語でボサノバを歌うことにしたのでした。
メロディが複雑なボサノバやサンバは、やっぱりちょっと赤ちゃんには難しいらしく、
最初のうちは不思議そうな顔をしてじっと聴いていたのですが、不思議とグズる事はなく、
家でiPodでボサノバやサンバの曲を流したりしていたのもあって慣れたのか、
そのうち、私が歌うと嬉しそうに笑うようになりました。
そして、7か月の今、歌が大大大好きです。
ちょっとでも歌うと、そりゃあもう!! 輝くような笑顔になります。
自分が歌ったことで、こんなに誰かに喜んでもらったことないなぁ〜(^^;)と苦笑してしまうくらいです。
特にお気に入りは「O pato」で、
この曲は、繰り返しのアヒルの鳴き声の擬声語がたくさん出てくるので、
ブラジル音楽に馴染みのない不特定多数のお客様のいらっしゃるイベントなどで歌っても、
大人も子供もじーっと聴く...という魔法の曲なのですが、
試しに歌ってみたらやっぱり大当たり。以後、ほぼ毎日歌っています。
他にも色々お気に入りがあれど、なぜか全部メジャーの明るい曲ばかりなんですよね(^^;
どうもしっとりしたバラードとか、メロウな曲とか、マイナーの曲はお気に召さないらしく...
うーん、もっと良い曲もあるのにな〜と思いながら、ノリの良い曲を中心に歌っています。
でも、だからと言って、子供がブラジル音楽が好きなのかというと??
...たぶん、そんな事はないのです。
今でも母が童謡を歌うと喜びますし、眠ってしまったりしますが、
私が歌うなら、やっぱり童謡よりボサノバの方が好きなようです。
子守唄というのは「歌う人自身が大好きな、歌い慣れた唄」が、一番良いのかもしれません。
歌う人が心安らいでいるからこそ、
聴いている子供が安心して泣き止んだり眠ったりするのでしょうね。
何も童謡じゃなくても、上手じゃなくても、
ロックでもフォークでもカンツォーネでも演歌でも何でも良くて、
きっと一番大切なのは、何よりもその歌に「愛」があること。
それが音楽の原点なのだなぁ、と思うのでした。
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
(ISO100 F7.1 1/125 +1.3ev 54mm)
最近はずっとiPhoneのカメラばかりだったのですが、久しぶりにデジイチで桜を撮ってみました。
大きいから持って歩くのが大変だけど、やっぱり一眼レフの方が楽しい!
勘が戻るのにちょっと時間がかかったけれど、また少しずつ撮影に出掛けたいです。