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ジョアン・ジルベルト ライブ前半

joao20061105.jpgまさかの3度目の神様来日、
今回もまわりに呆れられながら4日間全公演を観るべく、
予定を調整して臨んだ初日の11/3は、案の定ジョアンの1時間15分の遅刻で始まりました。
スタート予定時間に「アーティストの到着が遅れております」のアナウンスが入り、その後もまた同じアナウンス。
45分ほど過ぎてからやっと「只今、アーティストがホテルを出発しました」のアナウンスが入り、場内は爆笑の渦に! 
さすがはジョアン。。そりゃそうだよね、ブラジルでは17:00〜ライブなんて珍しいものね。そんな気分になれないかも。

いざ会場に入ると、初日のステージには、椅子もモニターもマイクもまったく何も用意されておらず、
まさか電動で床下からジョアンが登場するとか?! なんて冗談も考えたのですが、
私と友人は「ホテルの部屋に一式持って行って、リハしてるんじゃないか?」と言っていたのです。
「会場に到着した」「アーティストは準備中」のアナウンスの後、実際にライブが始まる直前に急にステージにセッティングが始まり、
椅子、マイク、モニター等と一緒に、いつものように沢山の曲名が書かれた紙も、床に敷き詰められました(ジョアンは日本での演奏時に、この曲目リストを参照するので)。
後で聞いたところによると、ジョアンがホテルから会場に到着後、この一式セットで楽屋でリハをやって、その後に本番となったとか...
ということで、2日目は最初からステージに椅子やマイクのセッティングはされておりました。

ステージに現れたジョアンは、一昨年とほとんど変わっていなくて、元気そうでした。
声もギターも曲が進むにつれて安定し、お馴染みのレパートリーを次々と演奏します。
そのまま7:30まで歌い続けて一度退場、アンコールは30分、1度だけで20:00にお開きとなりました。
まだ初日だしね、あまり飛ばし過ぎるのもいけません。
でも、ジョアンは前回、前々回よりもとてもリラックスしているように見えて、日本のオーディエンスがとても好きなんだなぁ、と思いました。
アンコールで出て来て最初に歌った曲が、どうも歌詞がウロ覚えだったようで、さっと1コーラス歌って止めた後に
もう一度最初から歌って、やっぱり駄目だ〜というような事を言ってみたり...こういうことはブラジルでは観たことがありましたが、
日本では初めてだったので、ジョアンが私達に気を許しているような感じがして、なんだか嬉しくなってしまいました。
(実はこの曲、後で聞いたところによると「Je Vous Aime Japao」というジョアンの自作曲で、
日本人のために書いた曲なのだそうです! 
最初の方の歌詞を私が聞き取れなかったのは、ポルトガル語ではなく、フランス語だったからでした)

会場で配られたフライヤーには、今回撮影することになっているDVDの購買申込み用紙(振込み用紙)が入っていて、
それによると、撮影は後半の11/8、9に行われるようです。
が、しかし。撮る前から販売予約取ちゃっていいもんでしょうかね??
大丈夫かな?ジョアンなのに...と私のまわりの人たちは心配しておりました(苦笑)。

2日目は、45分遅れのスタート。昨日よりは、30分も早い!
どうも、日本着がライブ前日の11/3だったようで、お疲れもあった模様です。
今日は少し余裕があるかな...???
昨日とほぼ同じレパートリーを歌いつつ、やはりエンジンがかかってきたようで、そのまま7:30まで歌い続けるジョアン。
アンコールも20分ずつ2回、しかもアンコールの時に、今までに聴いたことのない曲を1曲、披露してくれたのです。
「♪Pica pau、Pica pau、Pica pau ...no Jardim〜」というような歌詞の、とてもかわいらしいマルシャの曲で、
歌い終わったあとにジョアンは「歌っちゃったよ〜」みたいなお茶目なそぶりを見せたのです。
これ、誰の曲? あの言葉の音感とリズムの感じは「Bim Bom」に通じるものもあり、ジョアン好きそうだよな〜なとど思い、
もしかして自作曲では...とも詮索したのですが、いえいえ、後で調べたら「Pica-Pau」というAry Barrosoの曲でした。
この日一番印象に残った曲でした。

さて、ここまではジョアンにとっては腕馴らし?!
後半がまた楽しみです!

ちなみに、今回も空調は止められますので、ライブが始まるとだんだん暑くなります。
これから後半戦に行かれる方は、着脱で多少は調節できるような服装でお出かけになることをお薦めします。

写真は、ジョアンがフリーズしてしまうことについて理解を求める主催者の看板。
そして2日目終了後のアナウンスは「本日”も”開演が遅れましたことを、深くお詫び申し上げます...」 
でも、ジョアンは神様ですから! お客さんは誰も怒ってなんかいないと思いますよ、きっと、ね。

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コメント

こんばんは。
ライヴレポート楽しく読ませて頂きました。

東京のボサノバシーンはジョアン一色ですね。
どうぞ最後の奇跡を楽しんで下さい。(^^♪

クリントンさんも、てっきり観にいらしているのかと...??
ライブレポート後半も、乞うご期待ということで。

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