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2009年07月31日

仕上がり順調!

20090731.jpg先日、来週のライブのリハーサルをしてきました。
今回は、私のギター&ボーカル、チェロの星さん、パーカッションの井手野さんとの初トリオ。
どんな風になるのか、とっても楽しみに臨みました。

10年くらい前にカエターノの来日公演で初めて聴いた、ジャキス・モレレンバウムのチェロの素晴らしさにすっかり魅了され、以来ずーっと、チェロは私の憧れでした。
いつか自分で弾いてみたい楽器でもありますが、人前で自在に弾けるまでには相当な時間がかかるので、生きている間には、とうてい間に合いそうにありません(^^;)
それは老後の趣味にとっておくとして、もう既にプロの方と共演できるチャンスを密かに狙っていたのでした。


パーカッションの井手野さんも、チェロとは初共演。
星さんとは初対面ながら、共通の友人がいるとのことで、リハは和やかな雰囲気でスタートしました。
いざ演奏し始めると、いつもの曲がとっても大人っぽく変貌して、私も井手野さんも感激しきり!
カラー写真がクラシカルなモノクロに変わるような、そんな感じです。
チェロの音は存在感があって、音域も広いし、奏法によっても音色が変わるので、
私は歌いながら、こみ上げる”喜びの笑み”をこらえるのに必死(笑)でした。
もし自分が犬だったら、尻尾をちぎれんばかりに振ってたと思います!


リハでアレンジを決めるには、
「こうして欲しい」ということを演奏家にきちんと伝える必要がありますが、
自分ができない楽器の場合(というか、ほとんどそうだけど)、
どうやって伝えたらわかってもらえるか?という手段を見つけるまでに、ちょっと時間がかかります。
自分ではその楽器が弾けないという事は、
  演奏用語がわからない
  どんな種類の演奏ができるのか知らない
という事でもあり、よって違う方面からのアプローチで『演奏者との共通の言語』を模索する訳です。

今回は王道で、まずは星さんに事前に考えていただいたのを演奏してもらって後で調整したり、
「これはこんな事を歌っている」「こんな風に表現したい」
という曲の意味や方向性をお伝えして、
「じゃあ、こんな感じでやってみますか」
という案をいただいて、あれこれ3人で話しながら進めて行きました。

「こうしてください!」と最初から譜面を書けば、その方が早いのでしょうけど、
技術も知識もない私が想像で書く譜面より、色々を教えていただきながら話し合って決めたり、
実際に演奏しながら展開させる方が、確実に仕上がりは良いのです!
私の抽象的な表現(時として支離滅裂な)を理解して演奏していただくのは、
共演者の皆様としては大変かとは思いますが、曲が少しずつ形になっていくこの作業が、私は大好きです。
これはミュージシャンなら皆さんがやっていることですけどね。
特にオリジナルは、着せ変え人形みたいに纏(まと)う音色によってガラリと雰囲気が変わって、すごく楽しい!
生かすも殺すもアレンジ次第...と言う事もよ〜くわかるし、大変勉強になります。


パーカッションとのリハの時は、表現の方向性以外にも、
「もう少し固い音」「もっと広がる音」「金物っぽい音」とか、
「バーン、バーンって感じ」「カンカラカンみたいな音」とか擬声語で伝えて、
それに近いと思われる音を実際に出してもらいながら
「これ?」「ちがう」、 「これ?」「ちがう」、 「これ?」「それ!」
という風に決めたりします。
なので、さらに大変かとも思います...(^^;)。
でも井手野さんは研究熱心で、色々伝えると、
「こうすると、こういう音が出る」「これは、こうもできる」「こうすると、こっちも叩ける」など
次の時に新案を披露してくれて、毎回演るたびにバリエーションが増えて面白いです。
こうしてアレンジを決めている時は、なんだか言葉を持たない原始的な感じに近付いて行くのですが、
音楽というのは、そもそもそういうものだよな〜と、真髄を実感するひとときです。


そんなこんなで、瞬く間に時間は過ぎ行き、今回は1時間ステージ×2回で曲数が多いこともあって、
リハが終わって時計を見たら...なんと! 5時間が経過していました。。
その間、一切休憩ナシ、無駄話ナシ! 
でも、始終楽しくてあっと言う間で、「いやー、頑張っちゃったね〜」と笑い合ったのでした。
最後の30分くらいは、深夜独特の空気に響く音に包まれて、3人共ちょっとだけ意識が朦朧としましたが(笑)、
ものすごい集中力でした。
お2人とも、どうもありがとうございました。
いつもそうですが、素敵な共演者に恵まれて、本当に幸せな時間でした(^^)
本番がとっても楽しみです!


...ということで、もう、ぜひ聴きにいらしてください。
このハッキリしない天気と、蒸し暑さも吹き飛ぶと思いますよ!
皆様のお越しをメンバー一同、お待ちしております♪


softwind_map2.jpg◇8/5(水)<Bossa Nova & Original>
◆◆softwind(ソフトウィンド)www.softwind.jp
東京都港区六本木4-10-8 六本木パレットビル6F
〜日比谷線・大江戸線 六本木駅より徒歩2分
◆出演:柳沢暁子 (Vo&Gr) 星 衛 (Cello) 井手野 敦 (Perc&Cho)
◆Open:19:00〜
◆Live:20:00〜 21:30〜(60分×2stage)
◆Charge :2,800円+要オーダー

<アクセス>
六本木駅 4a出口を出たら、目の前の横断歩道を渡り、三菱東京UFJ銀行の前を左へ。
そのまま道なりに少し歩き、駐車場の手前の雑居ビルの6Fです。
(ちょうど道路を隔てた向い側に、モスバーガーがあります)


[photo data] 
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
ISO100 F3.3 1/320 +1.0ev 38mm
由布島のブーゲンビリア。
ショッキングピンクが真夏に映えますね。

2009年07月27日

夏ライブ【8月】

softwind_logo2.jpg8月のライブは、ギター&ボーカル、チェロ、パーカッションの初トリオで、
ちょっと贅沢なボサノバをお届けします。
お店は、六本木交差点からすぐ!という抜群のアクセス。
六本木としては、かなりフレンドリーなお店ですので、お1人でもどうぞお気軽に(^^)
お待ちしています♪

<Bossa Nova & Original>
◇8/5(水)
◆◆softwind(ソフトウィンド)
www.softwind.jp
東京都港区六本木4-10-8 六本木パレットビル6F
〜日比谷線・大江戸線 六本木駅より徒歩2分

◆出演:柳沢暁子 (Vo&Gr) 星 衛 (Cello) 井手野 敦 (Perc)
◆Open:19:00〜
◆Live:20:00〜 21:30〜(60分×2stage)
◆Charge :2,800円+要オーダー(700円〜)
◆ご予約も受付中:TEL03-6808-7337まで。
 (良いお席は、ご予約をオススメします)

<アクセス>
六本木駅 4a出口を出たら、目の前の横断歩道を渡り、三菱東京UFJ銀行の前を左へ。
そのまま道なりに少し歩き、駐車場の手前の雑居ビルの6Fです。
(ちょうど道路を隔てた向い側が、モスバーガーです)


hoshi_softwind.jpg[星 衛 profile] Mamoru Hoshi
幼少期をアフリカ、ドイツで過ごす。
クラッシックはもとより、ロック、ボサノバ、フラメンコ、フォルクローレ、アイリッシュからアラブ音楽まで何でもこなす多才な音楽家として、チェロ、篠笛、アイリッシュフルート、エレクトリック・チェロを持ち替えて各種バンドにて活躍中。
映画、演劇、舞踏とのコラボレーションにも多数参加。
また、東京都無形文化財・神田囃の囃子方として伝統芸能を継承しながら、全国の祭囃子を行脚し、祭囃子の研究復興保存及び作曲をライフワークとしている。
著書(筆名:奥澤竹彦)に「視覚刺激小説案内」(音楽之友社)、「アフリカの赤い土」(雑誌パシュ連載・すえもりブックスHPに掲載)など。

[Official Site] http://www.livecafekn.net/djingbabwo/

2009年07月26日

西表島・写真日記(3)

20090726-1.jpg20090726-2.jpg

西表島には、もちろん綺麗なビーチもたくさんあります。
今回は月が浜、星砂の浜、イダの浜の3つの浜に行きました。

旅行中は、気温も平均31度前後と暑く、海水の温度も高かったので
波打ち際やプールなどは「これ、お湯?」というくらい温かいのです。
ガイドさんの話によると、西表島は冬でも最低気温が18度くらいにしかならないので
「今日は寒くてTシャツ着ちゃったよ〜」
という感じなのだとか(笑)。

よって、いつもシュノーケルでガタガタに震えている私でも、
1時間半ぶっ続けで泳いでいても、全然問題ナシ!
「水に入っていても寒くない」とは、なんてありがたいことでしょう。。
そして、海から上がって、濡れた水着の上にタンクトップと短パン姿でアイスを食べても、これまた全然平気!
...という驚異の毎日でした。
南国万歳!!です。

[photo data]
すべてOlympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
[左]●ISO100 F2.8 1/2000 +0.7ev 14mm
今回宿泊したホテルの前の月が浜。
地元ではトュドュマリの浜と呼ばれています。
砂はいわゆる「鳴き砂」で、非常に細かくて綺麗なパウダーサンドです。
マングローブの種も、たくさん打ち寄せられていました。
月が浜には、ウミガメが産卵に来るそうで、亀を刺激しないようにということで
客室、レストランなどすべての窓に、夜は遮光カーテンを閉めることになっていましたが、果たして効果はいかに??
夕陽が綺麗なことで有名ですが、残念ながら今回は観られず!


[右]●ISO100 F4.5 1/500 +0.7ev 14mm
船でしか行けない”船浮”という集落にある幻の浜;イダの浜。
砂はちょっと粗めで、珊瑚礁のかけらが多く、ヤドカリがたくさん居ました。

今回はここでビーチエントリーのシュノーケルをしました。
ちょうど干潮で水深が浅くなっていたため、ちょっと泳ぐだけで、かなりの数の珊瑚礁と魚を間近に見ることができました。
満潮と干潮時では、2メートルくらい水深が変わるそうです!
また、この付近の魚はまだ観光客などに餌付けされていないので、魚の日常の様子がそのまま観察できるのだそうです。
確かに、人間が近くに行っても、寄っても来ないし、あまり逃げもしませんでした。

20090726-3.jpg20090726-4.jpg

[左]●ISO100 F8.0 1/320 +0.3ev 17mm
大見謝川の干潮の様子。
潮の満ち引きによって、川の様子もガラリと様変わりします。
海とも?川とも?わからない不思議な光景です。
遊歩道からは、マングローブを間近で観察できます。
まだ海がそれほど近くないので、ここのマングローブはオヒルギでした。

[右]●ISO400 F11 1/15 0ev 41mm
上原港にあった西表島の地図。
あー、ここに行ったんだな〜、ここは行けなかったな〜と思いを馳せながら、
石垣に戻る船を待ったのでした。


今回もカメラ三昧で、写真をたくさん撮りましたが、
思いのほか「海で遊びながら写真を撮るのは難しい」ということがわかりました。
ビーチ写真が少ないのはそのためです(^^;)
海に入ってからカメラを触ると海水でベタベタするし、
水と砂の影響を考えて、カメラの扱いそのものにも注意しなくてはならないし(私のは防塵防水機能はついていないので)、
結局、到着したらまず写真を撮って、それから遊ぶ!という段取りにせざるを得ないのです。
やっぱり、どっちもやろうというのは無理な話で、
写真か、遊ぶか、どっちかにしないと駄目だなぁ〜と思ったのでした。

そして今回、私の大好きなノラ猫の写真がないことに、皆さんお気付きでしょうか。
これはカメラの扱いの問題ではなく、実は西表島には、普通の猫がほとんどいないのです!

なぜなら、それはイリオモテヤマネコを保護するため。
ヤマネコに猫エイズや白血病などの猫特有の病気を感染させないように、
ノラ猫をすべて捕獲して島の外へ出す作戦をやったことがあるそうで、
同時に、一般家庭でネコを飼うのもその手続きが非常に厳しいため、
ゼロではないにしろ、猫そのものが島にほとんどいない...ということでした。

最初、暑いから木陰で寝ていて、夕方になったら出てくるのかな...と思っていたら、
にゃんともびっくりです。
島=猫、という図式は、西表島には成り立たないのですね。
野犬には何匹か遭遇したけれど、野犬はヤマネコを襲わないのかな。。


世界中でここにしかいない貴重な猫だから、至極当然と言えば当然ですが、
ヤマネコに対する優遇度合は、想像以上のものでした。
道路には、「ヤマネコ注意」の固定標識だけでなく、
「ヤマネコいるよ、気をつけて」という移動式の注意看板もあります。
この移動式看板は、島内でヤマネコを見つけた人が「野生動物保護センター」に連絡すると、
ヤマネコが出没したポイントを含む範囲に設置するものなのだそうです。
他にも「ヤマネコに道を譲ろう」、そんなに急がなくてもいいじゃないか的な(正確な文句は忘れましたが)
標語が掲げられていたり、道路そのものに大きく「ネコ注意」と書かれていたり...
特に子育て期はヤマネコも注意が散漫になって交通事故が増えるとかで、
島全体で守っているのだな〜ということが、よくわかりました。
なんとか、絶滅せずに頑張って欲しいものです。

そして。
旅は元来リフレッシュできるものと相場が決まってはおりますが、今回は特に、それをヒシヒシと感じました。
旅行に出かけるまでも、風邪ひとつひかずに元気は元気で、別にどこか調子が悪かった訳ではないのですけど、
良くも悪くも”根っからの熱中型”の性格が加熱していたようで、
思えば、最近さらに少食になっていたし、夜なかなか眠れないことも続いていたのでした。
案の定、行きの飛行機内では、割れんばかりの痛みに涙が滲むほどの片頭痛...
でも、島に着いて一晩経つ毎に、久々に水をたっぷりもらった観葉植物のようにどんどん元気になって、
夕方6時にはお腹がペコペコになり、ゴハンは通常の2〜3倍は食べていたと思います。
夜は10時には眠くなり、あっという間に朝まで熟睡。
そして朝7時頃には、自然に気持ち良く目が覚めるのです。
もちろん、帰りの飛行機では片頭痛はまったく起こらず、
意外な変化をもたらした島のパワーに、自分でもすごく驚きました。

帰って来てからも、このリズムが崩れないように気を付けて生活していますが、
さてさて、いつまで続くかな??


やっぱり、何も考えないで体を動かすということは、大切なんですね。
普段はきっと、いつも何かを考え(過ぎ)て、体は最小限しか動かさない...という感じなんでしょう。
これでも、歌うのはかなりエネルギーが必要なんですけどねぇ。。
単に運動不足?という話もありますが、それもあるとしても、
今回は気持ちの変化が、体にとても影響を与えたように思いました。
たとえつかの間であっても、違った環境に身を置くと、
自分の考え方が総じて良い方向へリセットされるのが、わかります。
「考えではなく、行動を変えろ」と私の師承がよく言っていましたが、
旅行もその方法の1つかな〜と思うのでした。


さぁ、来年はどこの島へ行こうかな。。。
さらなる離島を夢見て、しっかりお仕事頑張ります!

20090726-5.jpg

●ISO400 F11 1/30 +1.3ev 14mm
帰りの上原港にて。
夏休み前の、つかの間のひととき。
きっと今頃は、島も大賑わいなんだろうなぁ(^^)

2009年07月21日

西表島・写真日記(2)

20090720-1.jpg由布島は、西表島から400m離れた小さな島です。
水牛車に乗って渡ることができます。
水が浅いので徒歩でも渡れますが、ここは是非、水牛車に乗らないと〜!

西表島側の売店で、水牛車往復乗車料金と島内入園料;1300円を支払うと、
「それを付けてると、お金払ったってわかるからね。
 帰りに返しにきてね〜」
と、赤いハイビスカスの造花を貸してくれます。
造花は、安全ピンで服やバックに付けられるようになっていて、いわば、これがチケット代わり。
沖縄っぽくてけっこう可愛いし、良いアイデアですね。
早速それをワンピースの胸元に付けて、いざ乗り場へ向かいます。

[photo data]
すべてOlympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
●ISO100 F4.5 1/1600 0ev 54mm
由布島からやってくる水牛車。
遠くから三線の音色も一緒に聴こえてきます。
牛車は30分に1回の割合で運行し、牛(のパワー?)によって12人乗りとか14人乗りとか色々ありました。
水牛はとてもよく調教されていて、空いているスペースに自らちゃんと停車するんですよ。
角に触りたがる人が多いのか
「水牛のツノは大変危険です! 近付かないでください。
 写真を撮る時には、係りの者に一声かけてください」
と、あちこちに書いてありました(^^;)


20090720-2.jpg20090720-3.jpg

[左]●ISO100 F5.0 1/250 +0.3ev 14mm
水牛車では、オジイが三線を弾きながら沖縄民謡を披露してくれます。
偶然にも、往復ともに同じオジイ&水牛(慎太郎・10才)コンビの牛車の乗ることに。。
「さぁて、何を弾こうかな〜」
と言いながらマイペースなオジイが歌ってくれた曲は、行きも帰りも「涙そうそう」でした(笑)。

後で聞いた話によると、シャイなオジイだと、三線を弾いたり歌ったりは、してくれないのだそうです!
そう言えば、左右を走る牛車を見ていると、演奏していない車も確かにありました。
...ということで、今回はたとえ同じ曲だったとしても、当たりだった!と言えるのでしょう。。

[右]●ISO100 F9.0 1/160 +0.7ev 14mm
由布島←→西表島を往復すると、水牛たちはゴハンの時間。
のんびり乾草を噛み締める姿が見られます。

20090720-4.jpg20090720-5.jpg

[左]●ISO100 F5.6 1/320 -0.3ev 54mm
水牛は、普段は”水牛待ち合い所”と呼ばれる池で待機しています。
出番が来ると引っ張り出されて、まずはホースで水浴びをさせてもらって、仕事に向かいます。
水浴びは、とっても気持ちよさそうでした。

[右]●ISO100 F7.1 1/250 +0.3ev 14mm
池に浸かる姿は、まるで湯治をしているようでカワイイ!
子牛もいましたよ。
待機池は2つあって、こちらは大きい方。
水牛車をひく訓練は2〜3才頃から始めるそうです。

20090720-6.jpg20090720-8.jpg

[左]●ISO100 F3.3 1/50 +1.0ev 37mm
ちょっと木陰に入ると、爽やかな風が通り抜けて行きますが、油断してると容赦なく蚊に刺されるので注意!
日焼け止めはもちろん、虫よけも必須です。
色々なものを肌に塗りたくるのは、ちょっと心配でしたが(結果、何ともなかったけど)、仕方ないですね。

最近の日焼け止めの威力は素晴らしく、沖縄に行ったのが嘘みたいに、まったく焼けませんでした。
ここまで進化したなら、メーカーにはもうひと頑張りしてもらって、
日焼け止めと虫よけが一緒になった製品を開発してほしいなぁ〜
UV虫よけ、絶対売れると思います?!

[右]●ISO100 F5.6 1/200 +0.7ev 14mm
島は花木生い茂る綺麗な遊歩道で整備され、徒歩でのんびり見て廻れます。
いたる所に南国の花が咲き乱れ、じっとり暑い空気が漂います。
島の海沿いからは、小浜島を臨むこともできました。
島内には蝶々園、ブーゲンビリア園、小動物園、売店などなどもあります。

20090720-7.jpg●ISO100 F6.3 1/10 +1.0ev 23mm
土産物店に展示されていた、由布島の水牛の家系図。
島には、初代水牛の大五郎と花子の碑も建っていました。
私が乗った牛車の「慎太郎」は、大五郎のひ孫にあたります。
重たい車を引いてもらうのはちょっと牛が可哀想な気もしますが、
牛にとっては、農耕作業に比べたら楽なのかな...
歩みはのんびりだけど、しっかりと着実に進む姿は印象的でした。
慎太郎、お世話になりました。どうもありがとう!

由布島の帰りには、日本最南端の温泉「西表島温泉」へ立ち寄りました。
八重山唯一の温泉施設だそうで、パイヌマヤリゾートというホテルも併設されています。
小じんまりとした温泉ながら、内風呂の他に、水着で入れる露天風呂やプールもあります。
そして普通の温泉と違うのは...気温が高いため、露天風呂でも、のぼせそう〜!!(笑)
わりと夜遅くまで営業しているので、行くのはもうちょっと遅い時間でも良かったかも。。
真夏は星空を見ながら...というのがお薦めだそうです。


さて次回は最終;西表島・写真日記(3)ビーチ編。

2009年07月12日

西表島・写真日記(1)

20090712-2.jpg20090712-11.jpg

西表島に行って来ました。
本島、石垣、宮古に次いで、4回目の沖縄です。

南西の楽園:西表島は、飛行機で東京から那覇まで約2時間、那覇から石垣島まで約1時間、
さらに石垣島からフェリーで45分。
出発したその日に着くとはいえ、思った以上に遠かった!!

[photo data]
すべてOlympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
[左]●ISO100 F5 1/15 -0.3ev 20mm
うっそうと茂るジャングルの木々。これぞ西表島!という風景2枚です。
緑の中に様々な生物が暮らしていますが、サルはいないそうです。

[右]●ISO100 F3.2 1/60 -0.7ev 17mm
板状の根(板根)を持つ木。ものすごーく大きいです。
これらの写真を見せると、皆に「屋久島?」と聞かれます(^^;)


イリオモテヤマネコで有名なこの島は、土地の90%がジャングルという、まさに秘境です。
ヤマネコは現在、約100匹ほど棲息しているそうですが、
ホテルに置いてあった冊子によると、ヤマネコより数が少ない、その名もヤマネコタクシーは、
なんと島にたった6台。
定期バスも1日に6本(繁忙期は8本)、起伏が激しいので長時間の自転車はつらい...ということで、
自力での移動はレンタカーになります。
しかしながら、道路は島全体をカバーしていないので、車だけでは観光できず、
どうしても船の利用が必要になってきます。
よってレンタル船でもないと、思う通りには動けないのですが、
基本的には送迎付きのツアーで動くことが多いので、足がなくても不便はないようになっています。

そして飲食店もほとんどないし、特に夜は宿で食べる以外に選択肢がなく、
コンビニなし、街灯なし、土産物屋もほとんどないし、本当に自然以外は何もない!んです。
信号もないし(注意信号みたいなの1つしか見つけられなかった)、車の数自体も少ないので、
走り始めたら、ずーっとノンストップで目的地まで行けます。
ここまで何もないと、それがかえって気持ちよくて、ぜんぜん違和感はありませんでした。
まぁ、その分ホテルが到れり尽くせりなので、
決して自然に還ったとか、エラそうに言えないんですけどね...(笑)

この時期の島の平均気温は33度、平均湿度は80%。
こう書くとかなり過ごしにくそうに思われるかもしれませんが、
実際は適度に風があるので、それほどムシムシするという感じではなかったです。
ホテルに備え付けの除湿器も、使わずに済みました。

しかし...沖縄というよりは、別のアジアの国、という印象です。
日が照ってるから暑い、翳ったから涼しい、というレベルではなく、太陽の有無は関係なく「空気そのものが熱い」んです。
なんだかブラジルの夏が懐かしくなってしまいました。

でも、暖かい(暑い)所はいいですね。
体が伸び伸びして、小さな事なんかどうでも良くなります。
沖縄に長寿の方が多いのは、心底納得してしまいます。

20090712-3.jpg20090712-4.jpg

さて、普段はインドアな私も、旅行先ではアウトドアな人間に早変わりします(笑)。
西表島の魅力は、なんと言ってもジャングル!ということで、
今回はトレッキングで滝を観に行くというツアーにも参加しました。
このツアーは、マングローブ生い茂る浦内川を船で上流ギリギリまで上り、
その後は往復4.5キロの山道を、約4時間かけてガイドさんの案内で歩きます。

[左] ●ISO100 F9.0 1/30 +1.0ev 14mm
浦内川の上流地点:軍艦岩からさらに上流を見た風景。
ここで船を降りて、左側に見えるジャングルを登って行きます。

[左]● ISO100 F8.0 1/50 +0.3ev 49mm
マリユドゥの滝。
ここは数年前までは傍まで行けたそうですが、転落事故が続出したため立ち入り禁止になり、
今は展望台からの見学です。


前夜が一時停電するほど大雨だったので、水滴したたるジャングル度満点の中、
ヘビ(マムシではない)、どっちが裏か表かわからない大きな大きなジョロウ蜘蛛、
尻尾が艶やかな紫色をしたイリオモテトカゲ、夜になるとホテルの廊下の壁にも出現するヤモリ、
愛嬌たっぷりのキノボリトカゲ、本土のとはちょっと違うけど、あまり見ないようにしたゴキブリ、
触ると40度以上の高熱が2〜3日続くという毒毛虫、阪神タイガース柄のイリオモテバッタ、
シロハラクイナ、シロサギなどの鳥、小さなミニミニカエル、木に登るカニ、
天然記念物のセマルハコガメなどなど、様々な動物に出会いました。
こういう生き物が苦手な方に配慮して、カメ以外の写真掲載は控えます(笑)が、
昆虫&爬虫類が大大大嫌いな私でも、自然の中で見ると意外と大丈夫だから不思議です。
さすがに触ったりはできませんでしたけど、写真はいっぱい撮りました!

そして迷彩柄の木、寄生して育ちながら元の木を殺してしまうシメコロシ、オレンジや生姜の香りがする葉、
亜熱帯植物園にあるような特大クワズイモ、シダ...もう覚え切れないほどの多くの植物を観察しながら
まずはマリユドゥの滝が見える展望台へ。


その後、さらに歩いてカンピレーの滝へ。
木陰にレジャーシートを敷いて、滝の岩場でお弁当タイムです。
食後は滝を散策したり、写真を撮ったり。。

こうしてリュックに登山用長靴で、歩いて歩いて歩きまくりました。
ジャングルは、緑が深く濃く、鳥の声と水の自然の音が響き、
足場に集中して歩くことで、すべてを忘れられました(笑)。

20090712-5.jpg20090712-6.jpg

[左]● ISO100 F5.0 1/320 +0.7ev 14mm
カンピレーの滝。
「神が座る」という意味の滝で、浅い場所にはジャブジャブと入ることもできます。
人が居ないので巨大さがいまひとつ伝わりませんが、滝幅は約50m。
かなりの水量で、辺り一面に轟音が響きます。

[右]● ISO100 F8.0 1/20 +0.3ev 38mm
滝の周辺の苔と水の流れ。
こういう風景こそ、スローシャッターの出番ですね。


他にも宿や船会社が主催するコースは様々です。
川からカヤックで入って、途中トレッキングというコースや、
滝つぼに飛込んで遊ぶというコース、夜に活動するヤシガニやヤマネコを探すナイトツアー、
日が出ると散ってしまうサガリバナという花を朝5:30〜観に行くコースなど
これでもかというほど、海以外のツアーがあります。
幼児でも楽しめるものから、本格的なハードコースまで、海も山も両方の自然が楽しめる、面白い島でした。


20090712-8.jpg20090712-9.jpg

[左]● ISO100 F9.0 1/30 +0.7ev 14mm
天然記念動物の看板。左からカンムリワシ、イリオモテヤマネコ、セマルハコガメ。
残念ながら今回は、イリオモテヤマネコには会えませんでした。。
ヤマネコは必ず豹柄で、耳の先が丸く、耳の後ろと目の周りが白く、尻尾は根元から先まで同じように太いという特徴があります。
川を泳いだり、潜って魚を捕ったりもするそうです。
泳ぐヤマネコの写真は、まるでビーバーのようでした(笑)。

[右]● ISO100 F9.0 1/10 +0.3ev 35mm
偶然、同じツアー客の女性が発見したセマルハコガメ。
普通の亀では蓋ができない頭と尻尾の部分も、甲羅で蓋ができるので、箱のよう=ハコガメというそうです。
ガイドさんですら、めったに見つけられないのだとか。ラッキー!

20090712-7.jpg20090712-10.jpg

西表島には約40本の川が流れていて、河口付近には必ずマングローブが生えています。
マングローブとは、海水と淡水の混じる水域に棲息する樹木の総称だと皆さんは知っていましたか?
私は今回、初めて知りました。
マングローブという名前の植物なんじゃなくて、高山植物とか、深海魚とか、そういうのと同じだったんですね。
西表では現在、八重山漂木(ヤエヤマヒルギ)、オヒルギ、メヒルギの3種類が見られるそうです。
マングローブは通常の樹木の5倍の酸素を放出すると言われていて、なるほど、酸素が濃い?ような気がしました。


[左]●ISO100 F7.1 1/40 
このマングローブは、ヤエヤマヒルギ。枝からも幹を支える根(支柱根)が出てくるのが特徴です。
3種のうちでは塩分に一番耐性があるため、最も河口付近に生えています。

[右]● ISO100 F8.0 1/160 +0.7ev 38mm
このオクラのような物が、マングローブの種です。
流れ着いた先で根を生やし、芽を出します。
家庭でも栽培できるというので、何本か持ち帰って来ましたが、もう芽が出ないものを選んでしまったらしく
ちょっと期待はできなさそうです...

さて、西表島・写真日記(2)は、水牛に乗って渡る島;由布島。
乞うご期待(^^)