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西表島・写真日記(3)

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西表島には、もちろん綺麗なビーチもたくさんあります。
今回は月が浜、星砂の浜、イダの浜の3つの浜に行きました。

旅行中は、気温も平均31度前後と暑く、海水の温度も高かったので
波打ち際やプールなどは「これ、お湯?」というくらい温かいのです。
ガイドさんの話によると、西表島は冬でも最低気温が18度くらいにしかならないので
「今日は寒くてTシャツ着ちゃったよ〜」
という感じなのだとか(笑)。

よって、いつもシュノーケルでガタガタに震えている私でも、
1時間半ぶっ続けで泳いでいても、全然問題ナシ!
「水に入っていても寒くない」とは、なんてありがたいことでしょう。。
そして、海から上がって、濡れた水着の上にタンクトップと短パン姿でアイスを食べても、これまた全然平気!
...という驚異の毎日でした。
南国万歳!!です。

[photo data]
すべてOlympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
[左]●ISO100 F2.8 1/2000 +0.7ev 14mm
今回宿泊したホテルの前の月が浜。
地元ではトュドュマリの浜と呼ばれています。
砂はいわゆる「鳴き砂」で、非常に細かくて綺麗なパウダーサンドです。
マングローブの種も、たくさん打ち寄せられていました。
月が浜には、ウミガメが産卵に来るそうで、亀を刺激しないようにということで
客室、レストランなどすべての窓に、夜は遮光カーテンを閉めることになっていましたが、果たして効果はいかに??
夕陽が綺麗なことで有名ですが、残念ながら今回は観られず!


[右]●ISO100 F4.5 1/500 +0.7ev 14mm
船でしか行けない”船浮”という集落にある幻の浜;イダの浜。
砂はちょっと粗めで、珊瑚礁のかけらが多く、ヤドカリがたくさん居ました。

今回はここでビーチエントリーのシュノーケルをしました。
ちょうど干潮で水深が浅くなっていたため、ちょっと泳ぐだけで、かなりの数の珊瑚礁と魚を間近に見ることができました。
満潮と干潮時では、2メートルくらい水深が変わるそうです!
また、この付近の魚はまだ観光客などに餌付けされていないので、魚の日常の様子がそのまま観察できるのだそうです。
確かに、人間が近くに行っても、寄っても来ないし、あまり逃げもしませんでした。

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[左]●ISO100 F8.0 1/320 +0.3ev 17mm
大見謝川の干潮の様子。
潮の満ち引きによって、川の様子もガラリと様変わりします。
海とも?川とも?わからない不思議な光景です。
遊歩道からは、マングローブを間近で観察できます。
まだ海がそれほど近くないので、ここのマングローブはオヒルギでした。

[右]●ISO400 F11 1/15 0ev 41mm
上原港にあった西表島の地図。
あー、ここに行ったんだな〜、ここは行けなかったな〜と思いを馳せながら、
石垣に戻る船を待ったのでした。


今回もカメラ三昧で、写真をたくさん撮りましたが、
思いのほか「海で遊びながら写真を撮るのは難しい」ということがわかりました。
ビーチ写真が少ないのはそのためです(^^;)
海に入ってからカメラを触ると海水でベタベタするし、
水と砂の影響を考えて、カメラの扱いそのものにも注意しなくてはならないし(私のは防塵防水機能はついていないので)、
結局、到着したらまず写真を撮って、それから遊ぶ!という段取りにせざるを得ないのです。
やっぱり、どっちもやろうというのは無理な話で、
写真か、遊ぶか、どっちかにしないと駄目だなぁ〜と思ったのでした。

そして今回、私の大好きなノラ猫の写真がないことに、皆さんお気付きでしょうか。
これはカメラの扱いの問題ではなく、実は西表島には、普通の猫がほとんどいないのです!

なぜなら、それはイリオモテヤマネコを保護するため。
ヤマネコに猫エイズや白血病などの猫特有の病気を感染させないように、
ノラ猫をすべて捕獲して島の外へ出す作戦をやったことがあるそうで、
同時に、一般家庭でネコを飼うのもその手続きが非常に厳しいため、
ゼロではないにしろ、猫そのものが島にほとんどいない...ということでした。

最初、暑いから木陰で寝ていて、夕方になったら出てくるのかな...と思っていたら、
にゃんともびっくりです。
島=猫、という図式は、西表島には成り立たないのですね。
野犬には何匹か遭遇したけれど、野犬はヤマネコを襲わないのかな。。


世界中でここにしかいない貴重な猫だから、至極当然と言えば当然ですが、
ヤマネコに対する優遇度合は、想像以上のものでした。
道路には、「ヤマネコ注意」の固定標識だけでなく、
「ヤマネコいるよ、気をつけて」という移動式の注意看板もあります。
この移動式看板は、島内でヤマネコを見つけた人が「野生動物保護センター」に連絡すると、
ヤマネコが出没したポイントを含む範囲に設置するものなのだそうです。
他にも「ヤマネコに道を譲ろう」、そんなに急がなくてもいいじゃないか的な(正確な文句は忘れましたが)
標語が掲げられていたり、道路そのものに大きく「ネコ注意」と書かれていたり...
特に子育て期はヤマネコも注意が散漫になって交通事故が増えるとかで、
島全体で守っているのだな〜ということが、よくわかりました。
なんとか、絶滅せずに頑張って欲しいものです。

そして。
旅は元来リフレッシュできるものと相場が決まってはおりますが、今回は特に、それをヒシヒシと感じました。
旅行に出かけるまでも、風邪ひとつひかずに元気は元気で、別にどこか調子が悪かった訳ではないのですけど、
良くも悪くも”根っからの熱中型”の性格が加熱していたようで、
思えば、最近さらに少食になっていたし、夜なかなか眠れないことも続いていたのでした。
案の定、行きの飛行機内では、割れんばかりの痛みに涙が滲むほどの片頭痛...
でも、島に着いて一晩経つ毎に、久々に水をたっぷりもらった観葉植物のようにどんどん元気になって、
夕方6時にはお腹がペコペコになり、ゴハンは通常の2〜3倍は食べていたと思います。
夜は10時には眠くなり、あっという間に朝まで熟睡。
そして朝7時頃には、自然に気持ち良く目が覚めるのです。
もちろん、帰りの飛行機では片頭痛はまったく起こらず、
意外な変化をもたらした島のパワーに、自分でもすごく驚きました。

帰って来てからも、このリズムが崩れないように気を付けて生活していますが、
さてさて、いつまで続くかな??


やっぱり、何も考えないで体を動かすということは、大切なんですね。
普段はきっと、いつも何かを考え(過ぎ)て、体は最小限しか動かさない...という感じなんでしょう。
これでも、歌うのはかなりエネルギーが必要なんですけどねぇ。。
単に運動不足?という話もありますが、それもあるとしても、
今回は気持ちの変化が、体にとても影響を与えたように思いました。
たとえつかの間であっても、違った環境に身を置くと、
自分の考え方が総じて良い方向へリセットされるのが、わかります。
「考えではなく、行動を変えろ」と私の師承がよく言っていましたが、
旅行もその方法の1つかな〜と思うのでした。


さぁ、来年はどこの島へ行こうかな。。。
さらなる離島を夢見て、しっかりお仕事頑張ります!

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●ISO400 F11 1/30 +1.3ev 14mm
帰りの上原港にて。
夏休み前の、つかの間のひととき。
きっと今頃は、島も大賑わいなんだろうなぁ(^^)

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