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西表島・写真日記(1)

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西表島に行って来ました。
本島、石垣、宮古に次いで、4回目の沖縄です。

南西の楽園:西表島は、飛行機で東京から那覇まで約2時間、那覇から石垣島まで約1時間、
さらに石垣島からフェリーで45分。
出発したその日に着くとはいえ、思った以上に遠かった!!

[photo data]
すべてOlympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
[左]●ISO100 F5 1/15 -0.3ev 20mm
うっそうと茂るジャングルの木々。これぞ西表島!という風景2枚です。
緑の中に様々な生物が暮らしていますが、サルはいないそうです。

[右]●ISO100 F3.2 1/60 -0.7ev 17mm
板状の根(板根)を持つ木。ものすごーく大きいです。
これらの写真を見せると、皆に「屋久島?」と聞かれます(^^;)


イリオモテヤマネコで有名なこの島は、土地の90%がジャングルという、まさに秘境です。
ヤマネコは現在、約100匹ほど棲息しているそうですが、
ホテルに置いてあった冊子によると、ヤマネコより数が少ない、その名もヤマネコタクシーは、
なんと島にたった6台。
定期バスも1日に6本(繁忙期は8本)、起伏が激しいので長時間の自転車はつらい...ということで、
自力での移動はレンタカーになります。
しかしながら、道路は島全体をカバーしていないので、車だけでは観光できず、
どうしても船の利用が必要になってきます。
よってレンタル船でもないと、思う通りには動けないのですが、
基本的には送迎付きのツアーで動くことが多いので、足がなくても不便はないようになっています。

そして飲食店もほとんどないし、特に夜は宿で食べる以外に選択肢がなく、
コンビニなし、街灯なし、土産物屋もほとんどないし、本当に自然以外は何もない!んです。
信号もないし(注意信号みたいなの1つしか見つけられなかった)、車の数自体も少ないので、
走り始めたら、ずーっとノンストップで目的地まで行けます。
ここまで何もないと、それがかえって気持ちよくて、ぜんぜん違和感はありませんでした。
まぁ、その分ホテルが到れり尽くせりなので、
決して自然に還ったとか、エラそうに言えないんですけどね...(笑)

この時期の島の平均気温は33度、平均湿度は80%。
こう書くとかなり過ごしにくそうに思われるかもしれませんが、
実際は適度に風があるので、それほどムシムシするという感じではなかったです。
ホテルに備え付けの除湿器も、使わずに済みました。

しかし...沖縄というよりは、別のアジアの国、という印象です。
日が照ってるから暑い、翳ったから涼しい、というレベルではなく、太陽の有無は関係なく「空気そのものが熱い」んです。
なんだかブラジルの夏が懐かしくなってしまいました。

でも、暖かい(暑い)所はいいですね。
体が伸び伸びして、小さな事なんかどうでも良くなります。
沖縄に長寿の方が多いのは、心底納得してしまいます。

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さて、普段はインドアな私も、旅行先ではアウトドアな人間に早変わりします(笑)。
西表島の魅力は、なんと言ってもジャングル!ということで、
今回はトレッキングで滝を観に行くというツアーにも参加しました。
このツアーは、マングローブ生い茂る浦内川を船で上流ギリギリまで上り、
その後は往復4.5キロの山道を、約4時間かけてガイドさんの案内で歩きます。

[左] ●ISO100 F9.0 1/30 +1.0ev 14mm
浦内川の上流地点:軍艦岩からさらに上流を見た風景。
ここで船を降りて、左側に見えるジャングルを登って行きます。

[左]● ISO100 F8.0 1/50 +0.3ev 49mm
マリユドゥの滝。
ここは数年前までは傍まで行けたそうですが、転落事故が続出したため立ち入り禁止になり、
今は展望台からの見学です。


前夜が一時停電するほど大雨だったので、水滴したたるジャングル度満点の中、
ヘビ(マムシではない)、どっちが裏か表かわからない大きな大きなジョロウ蜘蛛、
尻尾が艶やかな紫色をしたイリオモテトカゲ、夜になるとホテルの廊下の壁にも出現するヤモリ、
愛嬌たっぷりのキノボリトカゲ、本土のとはちょっと違うけど、あまり見ないようにしたゴキブリ、
触ると40度以上の高熱が2〜3日続くという毒毛虫、阪神タイガース柄のイリオモテバッタ、
シロハラクイナ、シロサギなどの鳥、小さなミニミニカエル、木に登るカニ、
天然記念物のセマルハコガメなどなど、様々な動物に出会いました。
こういう生き物が苦手な方に配慮して、カメ以外の写真掲載は控えます(笑)が、
昆虫&爬虫類が大大大嫌いな私でも、自然の中で見ると意外と大丈夫だから不思議です。
さすがに触ったりはできませんでしたけど、写真はいっぱい撮りました!

そして迷彩柄の木、寄生して育ちながら元の木を殺してしまうシメコロシ、オレンジや生姜の香りがする葉、
亜熱帯植物園にあるような特大クワズイモ、シダ...もう覚え切れないほどの多くの植物を観察しながら
まずはマリユドゥの滝が見える展望台へ。


その後、さらに歩いてカンピレーの滝へ。
木陰にレジャーシートを敷いて、滝の岩場でお弁当タイムです。
食後は滝を散策したり、写真を撮ったり。。

こうしてリュックに登山用長靴で、歩いて歩いて歩きまくりました。
ジャングルは、緑が深く濃く、鳥の声と水の自然の音が響き、
足場に集中して歩くことで、すべてを忘れられました(笑)。

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[左]● ISO100 F5.0 1/320 +0.7ev 14mm
カンピレーの滝。
「神が座る」という意味の滝で、浅い場所にはジャブジャブと入ることもできます。
人が居ないので巨大さがいまひとつ伝わりませんが、滝幅は約50m。
かなりの水量で、辺り一面に轟音が響きます。

[右]● ISO100 F8.0 1/20 +0.3ev 38mm
滝の周辺の苔と水の流れ。
こういう風景こそ、スローシャッターの出番ですね。


他にも宿や船会社が主催するコースは様々です。
川からカヤックで入って、途中トレッキングというコースや、
滝つぼに飛込んで遊ぶというコース、夜に活動するヤシガニやヤマネコを探すナイトツアー、
日が出ると散ってしまうサガリバナという花を朝5:30〜観に行くコースなど
これでもかというほど、海以外のツアーがあります。
幼児でも楽しめるものから、本格的なハードコースまで、海も山も両方の自然が楽しめる、面白い島でした。


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[左]● ISO100 F9.0 1/30 +0.7ev 14mm
天然記念動物の看板。左からカンムリワシ、イリオモテヤマネコ、セマルハコガメ。
残念ながら今回は、イリオモテヤマネコには会えませんでした。。
ヤマネコは必ず豹柄で、耳の先が丸く、耳の後ろと目の周りが白く、尻尾は根元から先まで同じように太いという特徴があります。
川を泳いだり、潜って魚を捕ったりもするそうです。
泳ぐヤマネコの写真は、まるでビーバーのようでした(笑)。

[右]● ISO100 F9.0 1/10 +0.3ev 35mm
偶然、同じツアー客の女性が発見したセマルハコガメ。
普通の亀では蓋ができない頭と尻尾の部分も、甲羅で蓋ができるので、箱のよう=ハコガメというそうです。
ガイドさんですら、めったに見つけられないのだとか。ラッキー!

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西表島には約40本の川が流れていて、河口付近には必ずマングローブが生えています。
マングローブとは、海水と淡水の混じる水域に棲息する樹木の総称だと皆さんは知っていましたか?
私は今回、初めて知りました。
マングローブという名前の植物なんじゃなくて、高山植物とか、深海魚とか、そういうのと同じだったんですね。
西表では現在、八重山漂木(ヤエヤマヒルギ)、オヒルギ、メヒルギの3種類が見られるそうです。
マングローブは通常の樹木の5倍の酸素を放出すると言われていて、なるほど、酸素が濃い?ような気がしました。


[左]●ISO100 F7.1 1/40 
このマングローブは、ヤエヤマヒルギ。枝からも幹を支える根(支柱根)が出てくるのが特徴です。
3種のうちでは塩分に一番耐性があるため、最も河口付近に生えています。

[右]● ISO100 F8.0 1/160 +0.7ev 38mm
このオクラのような物が、マングローブの種です。
流れ着いた先で根を生やし、芽を出します。
家庭でも栽培できるというので、何本か持ち帰って来ましたが、もう芽が出ないものを選んでしまったらしく
ちょっと期待はできなさそうです...

さて、西表島・写真日記(2)は、水牛に乗って渡る島;由布島。
乞うご期待(^^)


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コメント

お帰りなさ~い。
西表島、満喫したようですね!
本当にアウトドアを楽しんだようで羨ましい限りです。
暑い場所、本当にいいよね。
私は沖縄本島しか行ったことがないけど、やっぱりマレーシアが恋しくなります。
そうそう、イリオモテヤマネコの最初の撮影に成功した安間繁樹さん(素敵なおじさまです)と、
マレーシアで知り合い今でも交流があります。
今後の写真日記も期待してま~す!

>むぐ
コメントありがとう!
うんうん、マレーシアはきっと似てるんじゃないかな〜と思います(^^)

ヤマネコは、住んでいても年に1回見られるか...という感じらしいから
撮影するなんて、ものすごく大変だろうね。。
どうか絶滅しないで頑張って欲しいです。

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