仕上がり順調!
先日、来週のライブのリハーサルをしてきました。
今回は、私のギター&ボーカル、チェロの星さん、パーカッションの井手野さんとの初トリオ。
どんな風になるのか、とっても楽しみに臨みました。
10年くらい前にカエターノの来日公演で初めて聴いた、ジャキス・モレレンバウムのチェロの素晴らしさにすっかり魅了され、以来ずーっと、チェロは私の憧れでした。
いつか自分で弾いてみたい楽器でもありますが、人前で自在に弾けるまでには相当な時間がかかるので、生きている間には、とうてい間に合いそうにありません(^^;)
それは老後の趣味にとっておくとして、もう既にプロの方と共演できるチャンスを密かに狙っていたのでした。
パーカッションの井手野さんも、チェロとは初共演。
星さんとは初対面ながら、共通の友人がいるとのことで、リハは和やかな雰囲気でスタートしました。
いざ演奏し始めると、いつもの曲がとっても大人っぽく変貌して、私も井手野さんも感激しきり!
カラー写真がクラシカルなモノクロに変わるような、そんな感じです。
チェロの音は存在感があって、音域も広いし、奏法によっても音色が変わるので、
私は歌いながら、こみ上げる”喜びの笑み”をこらえるのに必死(笑)でした。
もし自分が犬だったら、尻尾をちぎれんばかりに振ってたと思います!
リハでアレンジを決めるには、
「こうして欲しい」ということを演奏家にきちんと伝える必要がありますが、
自分ができない楽器の場合(というか、ほとんどそうだけど)、
どうやって伝えたらわかってもらえるか?という手段を見つけるまでに、ちょっと時間がかかります。
自分ではその楽器が弾けないという事は、
演奏用語がわからない
どんな種類の演奏ができるのか知らない
という事でもあり、よって違う方面からのアプローチで『演奏者との共通の言語』を模索する訳です。
今回は王道で、まずは星さんに事前に考えていただいたのを演奏してもらって後で調整したり、
「これはこんな事を歌っている」「こんな風に表現したい」
という曲の意味や方向性をお伝えして、
「じゃあ、こんな感じでやってみますか」
という案をいただいて、あれこれ3人で話しながら進めて行きました。
「こうしてください!」と最初から譜面を書けば、その方が早いのでしょうけど、
技術も知識もない私が想像で書く譜面より、色々を教えていただきながら話し合って決めたり、
実際に演奏しながら展開させる方が、確実に仕上がりは良いのです!
私の抽象的な表現(時として支離滅裂な)を理解して演奏していただくのは、
共演者の皆様としては大変かとは思いますが、曲が少しずつ形になっていくこの作業が、私は大好きです。
これはミュージシャンなら皆さんがやっていることですけどね。
特にオリジナルは、着せ変え人形みたいに纏(まと)う音色によってガラリと雰囲気が変わって、すごく楽しい!
生かすも殺すもアレンジ次第...と言う事もよ〜くわかるし、大変勉強になります。
パーカッションとのリハの時は、表現の方向性以外にも、
「もう少し固い音」「もっと広がる音」「金物っぽい音」とか、
「バーン、バーンって感じ」「カンカラカンみたいな音」とか擬声語で伝えて、
それに近いと思われる音を実際に出してもらいながら
「これ?」「ちがう」、 「これ?」「ちがう」、 「これ?」「それ!」
という風に決めたりします。
なので、さらに大変かとも思います...(^^;)。
でも井手野さんは研究熱心で、色々伝えると、
「こうすると、こういう音が出る」「これは、こうもできる」「こうすると、こっちも叩ける」など
次の時に新案を披露してくれて、毎回演るたびにバリエーションが増えて面白いです。
こうしてアレンジを決めている時は、なんだか言葉を持たない原始的な感じに近付いて行くのですが、
音楽というのは、そもそもそういうものだよな〜と、真髄を実感するひとときです。
そんなこんなで、瞬く間に時間は過ぎ行き、今回は1時間ステージ×2回で曲数が多いこともあって、
リハが終わって時計を見たら...なんと! 5時間が経過していました。。
その間、一切休憩ナシ、無駄話ナシ!
でも、始終楽しくてあっと言う間で、「いやー、頑張っちゃったね〜」と笑い合ったのでした。
最後の30分くらいは、深夜独特の空気に響く音に包まれて、3人共ちょっとだけ意識が朦朧としましたが(笑)、
ものすごい集中力でした。
お2人とも、どうもありがとうございました。
いつもそうですが、素敵な共演者に恵まれて、本当に幸せな時間でした(^^)
本番がとっても楽しみです!
...ということで、もう、ぜひ聴きにいらしてください。
このハッキリしない天気と、蒸し暑さも吹き飛ぶと思いますよ!
皆様のお越しをメンバー一同、お待ちしております♪
◇8/5(水)<Bossa Nova & Original>
◆◆softwind(ソフトウィンド)www.softwind.jp
東京都港区六本木4-10-8 六本木パレットビル6F
〜日比谷線・大江戸線 六本木駅より徒歩2分
◆出演:柳沢暁子 (Vo&Gr) 星 衛 (Cello) 井手野 敦 (Perc&Cho)
◆Open:19:00〜
◆Live:20:00〜 21:30〜(60分×2stage)
◆Charge :2,800円+要オーダー
<アクセス>
六本木駅 4a出口を出たら、目の前の横断歩道を渡り、三菱東京UFJ銀行の前を左へ。
そのまま道なりに少し歩き、駐車場の手前の雑居ビルの6Fです。
(ちょうど道路を隔てた向い側に、モスバーガーがあります)
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
ISO100 F3.3 1/320 +1.0ev 38mm
由布島のブーゲンビリア。
ショッキングピンクが真夏に映えますね。