先週の日曜日くらいに、右手首のクルブシの内側に突然痛みが出ました。
何だろう? と思っていると、だんだん腫れて、赤くなってくるではないですか。
そのうち、文字を書く、箸を持つことが痛くてできなくなり、さすがに心配で近所(でもないんだけど)の
総合病院の整形外科へ行きました。
「レントゲンは異常なし。
ちょっと石灰化してるとこもあるから、この影響かもしれないけど、
たぶんガングリオン(骨を包んでいる組織に水が溜まる)でしょう。
診断は、注射針を刺して、ゼリー状のものが出て来たら、そう。
出てこなかったら、他の検査をします。
針刺す検査、やりますか?」との事。
ええっ ただでさえ痛いのに、そこに針を刺すぅ??!
ビビった私は、
「あのー 仕事でギター弾いているので、検査後も痛いのは困るんですけど...」
と言うと、医師は、
「あぁ、そっか〜!!」
という派手なリアクション。
何か代案でもくれるのかと思ったら......その後は無言。(何なんだ?!)
しきりに、カルテを書いています。
右手の絵、ここが患部で...みたいな絵を。
仕方なく、
「他の検査方法はないんですか?」
と聞いてみるに、
「ない」。
「先生はやった方が良いと思われますか?」
「はい」。
「...じゃあ、お願いします」
それからベットに寝せられて、看護士さんに抑えられ、針を刺されたのですが、
痛いの痛く無いのって、かなり我慢したにもかかわらず、
「あれ、何も出ないな〜
ん? 固いな〜 ... 出ない。ガングリオンじゃないですね」
結局、あっさり「違う」との診断。
「MRIやりましょう。予約して行ってください。
診断は、検査結果が出てからです。じゃ。」だって!!
そうこう話している間にも、手首の痛みは増すばかり。
「あの、ものすごーく痛いんですけど、大丈夫なんでしょうか?
化膿したりしませんか?」
と、恐る恐る聞くと、
「あ〜、痛くなっちゃったか〜(なぜか満面の笑顔)。 痛み止め出しときます?
化膿? しないしない、大丈夫!」
なんだか、嫌に陽気なんだけど、うーん。。
そして翌朝。
起きたら、右手は動かせないほどの激痛でした。
あまりの痛みに気が遠くなるくらいで、とにかくちょっとでも動いたら悲鳴をあげる騒ぎ。
心臓より下に手を持っていくこともできず、注射針の跡の廻りは赤紫色に腫れて、
もちろん箸も持てず、ギターも弾けず、パソコン打てず、顔も洗えず、鼻もかめず、着替えも出来ず、痛み止めも効かず。。
ソファで本を読むか、テレビを観ているより他に何もできない日が2日続きました。
まるで入院生活です(幸いにも、今まで私は入院したことはないのですが)。
動かせないだけならともかく、痛いのには参りました。
手1本(左手)というのは、何をするにも時間もかかるし、左手生活は想像以上に苦痛でした。
あまりにも何もできないので、これからの人生について考えてしまいました(笑)。
4日後、なんとか日常生活ができるようになり、結局、別の整形外科へ行くことにしました。
本当は最初からこっちに行けばよかったのだけど、今回は症状がわりとはっきりしているので、
レントゲンでもわかるだろうと思ったんですよ。
...甘かったです。
私の信頼する医師軍団には、実は歯科医の他に整形外科医もいるのです。
この先生、昔は青山の某病院にいらした名医なのですが、現在は千葉県市川市の病院で、週2回だけ整形専門外来の診察をされています。
重なるもので、針の受難は今年3月にもあって
(検査の時の点滴針が左手神経にさわってしまう医療事故にあい、左手薬指と小指、左腕全体に痺れが残ってしまった;完治しましたけど)、その際にもお世話になったばかりなのです。。
私の右手を診察した医師は、
「これは、ガングリオンじゃないねぇ。あの検査は痛かったでしょう。かわいそうにねぇ。
まぁ、レントゲン撮ってきてみて」。
手のレントゲンを診て、彼がすぐ出した診断は「石灰沈着性の手首関節炎」。
原因は体質としか言い様がないそうで、石灰化した骨が炎症を起こす症状とのこと。
医師はレントゲンを指して、説明してくれました。
「ここに、石灰化した骨がもわ〜っと映ってるでしょう。
これが炎症を起こしてる。
本当はくっついてるはずのトウ骨と尺骨(腕の2本の骨)も、離れちゃってるでしょう。
これは、腫れてるから、ね。
でも大したことはないよ。これには、ドンピシャで効く注射があるから」
「えー!また注射ですか?!」
と私がゴネると、
「大丈夫。痛くないように一番細い針で、痛くないようにするから、我慢しなさい」
と、テキパキと看護士さんに指示を出し、本当にぜんぜん痛くない注射を、さっさとしてくれました。
「よし、これでもう大丈夫。
飲み薬も出しておくから、飲んでおいて。湿布も出しておくよ」
と言いながらカルテをまとめる医師に、
「どのくらいで治りますか〜??」
と、帰りがけに私が聞くと、
「長くて3日!」
言い切ってました...(笑)
翌日、腫れは引き、痛みもほとんどなくなって、休みながらパソコンが打てるようになりました。
ギターやピアノは、まだちょっと駄目だけど...
先生の「何日で治る!」は本当に当たる(もう2回経験済み)のです。
たぶん、今週中には治るのだろうなぁ。
実際、こんなにブログも書けている訳だし。
この医師に出会ったのはもうかれこれ6年ほど前のことなのですが、
どの病院のどの医師にもわからなかったことが、いつも気持ちよいほどすぐにわかるのです。
しかも、治癒時期までもが。
もう、他の病院の整形外科に行くのは、やめます。