« 2006年03月 | メイン | 2006年05月 »

2006年04月29日

5月のライブ

CanchinhoeViolao.jpg5月ライブのお知らせです。
お近くの方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

■5/13(土)カフェ・フーケ
http://www.le-cafe.co.jp/tamagawafouquet/t_fouquets1.html
〜東急田園都市線・大井町線 二子玉川駅より徒歩5分 二子玉川高島屋1F
  ◇出演 柳沢暁子(Vo&Gr)村瀬彰一(Per)
  ◇Live start: 18:00〜 19:00〜(若干前後の可能性有、各回30分、入替なし)
  ◇Charge: チップ制(お気持ちを専用ガラスボールへどうぞ)
  ◇お店の都合で真冬の時期はお休みになっていたフーケ・ライブ、いよいよ5月再開です。
   美味しいお茶やカレーを召し上がりながら、お寛ぎくださいね。

■5/16(火)Espeto Brasil
http://espetobrasil.hp.infoseek.co.jp/
〜JR大塚駅より徒歩3分 
  ◇ 出演 柳沢暁子(Vo&Gr)岡野勇仁(Pf)柳元武司(Per)
  ◇ Charge)1500円
  ◇ Open)19:00〜   Live start) 19:30〜(40分ステージ×2回)
  ◇ピアノの勇仁さんプロデュースによるライブです。
   この3人でのライブは初めて。私もとても楽しみです!


2006年04月26日

音楽サラダ

OngakuSalada.jpg雑誌「音楽サラダ」に、私の『郷愁アパルタメント』が、癒しのためのお薦めCDとして紹介されました。
書店でみかけた方はぜひP72をどうぞ。

4/26発売 パッチワーク通信社 定価1000円

2006年04月24日

初めての手術

Papi01.jpg昨日、6歳の誕生日を迎えた愛犬パピが、手術のために今日入院しました。
とにかく今は、無事に終わって元気に退院してくれるのを待つのみです...

今年の初めに、かかりつけの医院の定期検診で、パピのお腹に米粒大の乳腺腫が発見されました。
そこの獣医師は、「小さいし、様子を見ましょう」と言うばかり。
「検査もしないで様子を見ましょうを繰り返す」のは、人間の医者でもあまり名医とは言えません。
そこで、ネットで調べてみると、やはり生検をして良性か悪性かを見極めることがまずは必要だと書いてあるではないですか!
しかも、避妊手術をしてあれば、乳腺腫はほとんどかからないで済む病気なのです。

それは実はわかっていたのですが、うちのパピは、”どこも悪くないのに手術はかわいそう”という母の考えで、避妊手術(普通は生後5カ月くらいの時にやる)はしていませんでした。
でも、どうせ全身麻酔で乳腺腫を摘出するのなら、一緒に避妊手術もしてしまった方が、犬には負担が少ないので、この際まとめてお願いしようかということになりました。

しかし、かかりつけの医院の獣医師は
「6歳では麻酔に耐えられるギリギリ。万が一ということもあるから、よく家族で相談して決めてください。
 乳腺腫摘出と避妊手術は一緒にはできない。」
という見解だったので、私と妹はセカンドオピニオンを聞くように、母を説得。
だって、犬の乳腺腫は、良性:悪性の比率は50:50なのです。悪性なら、乳癌ということになり、命にかかわります。

そこで母も近所の犬散歩仲間に評判の良い獣医を聞き廻ってリサーチし、目星を付けた医院をまわる、獣医師めぐりがスタートしました。

私が一緒に行った2件目の医院は、あまりに小さい乳腺腫を見つけることもできず、ひたすら避妊手術を勧める医師で、肝心の乳腺腫や避妊手術の説明は、全然病院が混んでもいないのに
「これを読んでください」
と説明用紙を渡すだけで、ちょっと疑問でした。
 ただ、その医師は
「絶対安全かと言われると困るけど、6歳で全身麻酔なんて、別に普通ですよ。10歳でも15歳でもやってますから」
と、手術の特異性は否定していたので、それについては安心したのも事実です。


その後は、妹と母が別の医院をまわって、やっと
「まずは生検、その後、どうするか決めましょう。避妊手術は本当は生後5カ月くらいでやらないと意味は薄れるけど、今後また婦人科系の病気になるリスクは避けられるので、今からでも利点はあります」
と説明してくれる医師に出会えたのでした。

生検の結果は良性で、その乳腺腫1つ取れば大丈夫(悪性の場合、転移を考えて別の乳房も一緒に摘出する)ということになり、母も決心したら早いので、避妊手術も含めて一緒に、次のヒート(発情期)が来る前に行うことになりました。

パピは普段、実家で私の父母と暮らしています。だからほとんど母とパピは一心同体。
母は、愛犬の手術が不安でない訳がありません。
パピも心配だけど、母も心配で、私は昨晩から実家に泊まりこもうかと提案しましたが、月イチくらいしか会わない私が行くと、パピが喜んで興奮してしまい、夜もよく寝なくなってしまうので、かえっていつも通りに生活して、入院した方が良いからということで...(^^;)
比較的よく実家に顔を出していて、一緒にほとんどの病院巡りもした妹が朝イチで駆け付けることになり、私は自宅待機となりました。

手術は今日の午後。
パピ、頑張るんだよ〜!!

2006年04月16日

本物を聴く

先日、愛子さまの入園式の様子をテレビで観ていたら、学習院幼稚園では、入園の時間に毎日アンティークのオルゴールを鳴らしているのだそうです。これは、小さい時から本物の良い音を聴くことが大切だという教育理念からだとか。うーん、すごい!

子供なんか、何聴いてもわからないだろうと思う人もいるかもしれないけど、いやいや、子供だからこそ大切なのです。
このアンティークのオルゴール、外国のオークションなどで高値で取り引きされているような、立派なものでした。
多くの大人ですら、今まで本物のオルゴールの音色なんて聴いたことないかも(^^;) 羨ましい〜

本物を〜!は、他のことにもすべて当てはまります。
古物商の有名な方は、「偽者は見る必要はない。本物だけを見ていれば、その区別は自然につくようになる」と言っていたし、
私のギターの師匠たちも、「ボサノバはジョアン・ジルベルト、クラシックはセゴビアだけを聴いていれば良い。他は聴かなくたって何も問題はない」と言い切っていました。
味覚も、あまりにもいつも人工的な物ばかり食べていると、舌の機能が衰えて、微妙な味の違いがわからなくなってしまいます。

生楽器の音は、意外に普段は聴いていないことが多いのです。
実は、最近の音楽に使われている楽器は、ほとんどが打込み(ソフト音源)によるもので、予算の都合上など色々もあって、生楽器を入れているのなんて、とても少ないのが現状です。それでも、この頃の音源はサンプリングものだったら音色の質は格段に良くはなっているから、ちょっとやそっとじゃ聞き分けられませんから、曲者なのですが。

でも、やっぱり本物の音は違う。
この私も、生楽器のミュージシャンとライブをやるようになって、本物の音をずっと聴くようになってから、耳が変わった経験があります。
ふと何かの時に、その昔使っていた打込み用のあまり質の良いとは言えない音源を聴いて、「何だこりゃ!!」とびっくりしたのです。
人工音を聴き続けていた時には気が付かなかったことが、急にわかるようになって、以来、ソフト音源を使う時には注意しています。
(もちろん、人工音でしか出ない音というのもあって、そいうう音楽はまた別モノです)

自分の出す音色は、何でも誰でもなかなかすぐに本物にはならないけど、お手本には最高の物を...というのは、とても理にかなっていると思うのでした。


2006年04月09日

雨上がりのエピソード

amesutaba.jpg以前、駅のホームを歩いていた時のことです。
突然、「スミマセーン、スミマセーン」と、後ろから声をかけられました。

ちらっと見ると、全然知らない、しかも外国人。
一応、身なりはきちんとした30代くらいの男性でしたが、駅のホームで私に用事があるとはとうてい思えず、私は咄嗟に
「英会話学校の勧誘だろう、こんな所でまで営業するなんて、びっくり!」
と思ってしまったのです。

無視してそのまま歩き続けるも、彼はあきらめません。
「スミマセーン、スミマセーン」
とあまりにしつこく追いかけてくるので、仕方なく歩調を緩めると、彼はホッとした表情で言いました。
「カサ、ワスレテマース」

え!!

そうでした。雨が上がっていたので、電車の手すりにかけていた傘を、私はそのままにして電車を降りてしまっていたのです。
さっきまでの無礼はどこへやら、彼に平謝りし、お礼を言い、あわてて電車に戻りました。
幸い急行電車の通過待ちで、電車はまだ停車中だったので、無事に傘を取り戻すことができたのでした。

親切な外国人の方、どうもありがとう。そして勝手な推測をしてゴメンナサイ。
雨上がりの、ほろ苦い思い出です。


2006年04月02日

sakura2006.jpg昨日、近所の公園にお花見に行ってきました。
昨年は花粉がひどくてとてもそんな気になれなかったけど、今年はやっと薬を増やすタイミングをつかんで比較的楽に過ごせているので、天気の良い中、ちょっと出かけてみました。

桜を見る度に思い出すのが、中学生の時の国語の教科書に出ていた染織家の志村ふくみさん(だった気がする...)のエッセイ。
志村さんが染めた桜色の糸は、じつは花ではなく、桜の木の皮で染めたもの。
しかも、そういうことができるのは、花が咲く間際の木の皮でだけ、なんだそうです。

1年に1度満開の花を咲かせるために、桜の木全体があの優しいピンク色になっているというのは、衝撃でした。
古い絵巻の霞のように見えるあの淡い桃色は、花びらだけではなかったのです。
以来、桜が咲く前の2〜3月にはいつも
「もう、全部がピンク色になっているんだろうな〜」と思いながら木を見るようになりました。

そして、花が咲くと、
「あ、これも桜だったんだ!」「こんな場所にも桜があるんだ!」
と、桜の存在にあらためて気付く...こんな時、私は桜の魅力&威力を、あらためて感じます。
取り立てて何とも思わずに見過ごしていた樹木が、この季節だけは一番に輝く!そして潔く散る。
この姿勢(?)に、”自己主張は、時と場をわきまえてするもの”と、教えられているような気がするのです。


私は、散り際の桜が一番好きです。
桜吹雪に吹かれていると、今度は坂口安吾の「桜の花の満開の下」を思い出します。

おめでたいとか、可愛いとか、ウキウキするとか、そういった甘い感情ではなくて、
私にとっての桜は、ちょっとシュールで冷たく、そしてせつない...そんな気分にさせてくれるものだったりします。