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sakura2006.jpg昨日、近所の公園にお花見に行ってきました。
昨年は花粉がひどくてとてもそんな気になれなかったけど、今年はやっと薬を増やすタイミングをつかんで比較的楽に過ごせているので、天気の良い中、ちょっと出かけてみました。

桜を見る度に思い出すのが、中学生の時の国語の教科書に出ていた染織家の志村ふくみさん(だった気がする...)のエッセイ。
志村さんが染めた桜色の糸は、じつは花ではなく、桜の木の皮で染めたもの。
しかも、そういうことができるのは、花が咲く間際の木の皮でだけ、なんだそうです。

1年に1度満開の花を咲かせるために、桜の木全体があの優しいピンク色になっているというのは、衝撃でした。
古い絵巻の霞のように見えるあの淡い桃色は、花びらだけではなかったのです。
以来、桜が咲く前の2〜3月にはいつも
「もう、全部がピンク色になっているんだろうな〜」と思いながら木を見るようになりました。

そして、花が咲くと、
「あ、これも桜だったんだ!」「こんな場所にも桜があるんだ!」
と、桜の存在にあらためて気付く...こんな時、私は桜の魅力&威力を、あらためて感じます。
取り立てて何とも思わずに見過ごしていた樹木が、この季節だけは一番に輝く!そして潔く散る。
この姿勢(?)に、”自己主張は、時と場をわきまえてするもの”と、教えられているような気がするのです。


私は、散り際の桜が一番好きです。
桜吹雪に吹かれていると、今度は坂口安吾の「桜の花の満開の下」を思い出します。

おめでたいとか、可愛いとか、ウキウキするとか、そういった甘い感情ではなくて、
私にとっての桜は、ちょっとシュールで冷たく、そしてせつない...そんな気分にさせてくれるものだったりします。

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コメント

柳沢暁子さま。
ご無沙汰していました。
ブログえお開設されたんですね。
『MY VOICE』は毎回楽しく読ませて頂きました。
なくなってしまうのは残念ですが、こちらのブログの方が
暁子さんを身近に感じることができます。(^^♪

実は3月31日から4月1日東京にいたんです。
満開の桜を堪能しました。
ではでは。

渡部さん、こんばんは。お久しぶりです。
メルマガ同様、こちらもご愛読していただければ幸いです。

東京の桜を満喫されたとのこと、良かったですね!
今日はものすごい強風だったので、もう散り始めてしまったかもしれないです...

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