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2007年09月24日

一泊旅行

Resonare20070920.jpg連休前に、小淵沢に1泊旅行してきました。
残暑をぶり返した東京とは違って、陽があっても決して暑くはなく、やっぱり高原は涼しいんだなぁ〜と思いました。
天気も良くて、間近に聳える八ヶ岳は圧巻!
別に何ってことなく過ごした休日。のんびりできました。

山梨と言えば、ぶどう、そしてワインの産地。
私はアルコールにはとっても弱いので、ワイナリーに行ってもほとんど飲めないし...ということで、今回はホテルの中のお店で、濃厚な100%ぶどうジュースと、井筒ワイン(酸化防止剤などを使っていない有機ワインを製造しているメーカー。お料理用のワインでも、すごく美味しいんです)の、デザートワインと呼ばれる超甘口のワインを1本買いました。
お酒選びは好きなので、私とは対照的な酒豪の妹へのお土産に、辛口の赤ワインと、YONAYONAエールという地ビールを。
なんでもこのビールはたくさんの賞を受賞していて、かなり有名らしいのです。
妹に渡したら、さすがは詳しいだけあって、このビールのことも知っていました!


普段は飲まない生活に慣れているし、別に気にしないのですが、こういう時は、飲める人が羨ましいです。
スパークリングワイン(シャンパン)など、大好きなんですけどね。
いい気になって飲んだらもう、その数時間後には頭ガンガンで、動けなくなることはわかっているので...グラス1杯くらいが、いいとこです。

私が泊まったこのリゾートホテルでは、館内のホールで10/21に小野リサさんのコンサートがあるそうです。

2007年09月14日

9月のライブ

Fouquets0826.jpgすっかり秋めいてきましたね。9月のカフェ・ライブです。
美味しいお茶やカレーと共にお寛ぎくださいませ。

■9月15日(土)
 Cafe' Fouquet's(カフェ・フーケ)
 東京都世田谷区玉川3-17-1 玉川高島屋/本館1F TEL:03-3708-5038
  〜東急田園都市線・大井町線 二子玉川駅より徒歩5分
  ◆出演 柳沢暁子(Vo&Gr)大野裕之(fl)村瀬彰一(Per)
  ◆Live start: 1st) 18:00〜  
         2st) 19:00〜 
         (それぞれスタ−ト時間の若干前後の可能性有、各回30分)
  ◆Charge: チップ制(お気持ちを専用ボールへお願いします♪)
  ◆雨天の際は、ライブスタート時間や演奏時間、演奏場所が変更になる場合があり、
   聴こえにくくなることもございます。 何卒ご了承ください。


◇◇次回は10/20(土)の予定です。

2007年09月12日

大盛況でした;FESTIVAL BRASIL

BrasilFesta0909.jpgブラジル・フェスティバルは、お天気にも恵まれて大盛況でした!
代々木公園なんて、よく考えたら小学校の遠足以来?行ったことがなかったかもしれません。
広〜い公園の中のどの辺でやっているのかな?と思いつつ、駅から歩いて来ると、森の中から狼煙(のろし)のごとく立ち上がる煙が...
そうです、あれは、シュハスコを焼く煙! 
近付くにつれて良い匂いもしてきました。間違いありません、あそこだ!
...ということで辿りついた会場には、踊る人、歌う人、食べ物屋さんのブースには長い列、どこからともなく聴こえるカヴァキーニョの音、それに合わせて自然にあちこちから参戦するパンデイロやタンタン... そこは、想像通りのリトル・ブラジル。
思わず、リオのカーニバルに出演した時の待機場所広場を思い出してしまいました(笑)。


さて今回、私はこのフェスティバルの開催事務局で、プレスリリースなど対外文書の翻訳業務を担当していました。
なので、当日の業務は何もなかったのですが...
会場で「ここで使うやつだったんだ!」と初めて知った自分の訳文に、ドキッとさせられることもしばしばありました(笑)。
というのも、ラスト1カ月間の一番タイトな時期に急遽、お引き受けしたので、最後の方は本当にてんやわんや!だったんです。
何とか無事に役目を果たせて、ホッとしました。


ポルトガル語→日本語の歌詞の翻訳の経験はあるものの、長い文章のお仕事は初めて。
歌詞の場合、「行間」の持つ役割はとても重要なので、あえて明らかに訳さなかったりして、歌い手や聞き手に、最終的な判断や解釈を任せることがよくあります。
分量も短いので全体がよく見渡せるし、たいていは、その歌詞が書かれた実際の背景を知らなくても、訳せます(そうじゃない難しーい歌詞も時々ありますが。カエターノの詩とか...)。


でも、文章の場合は、そうはいきません。
特に不特定多数の人に情報を伝えるのが目的の文章の場合、正確さ、判り易さが一番求められるので、原文を読んで
「言いたいことは、何となくわかるよ〜」程度では、訳文は書けない...
しかしながら、たとえ完全に原文の意味がわかっても、直訳のままでという訳にもいきません。
今度は「言いたいことはわかるけど、摩訶不思議な日本語」になってしまいます。


きちんとした日本語にすることが、こんなにも難しいとは〜!!
「日本人だし、日本語の文章は書くのは大丈夫」
なんていう思い込みは、お仕事初日にガラガラと音を立てて根こそぎ崩れ落ちました。
予想以上に「日本語を考えている」という時間がかかり、他にも背景を調べたり、裏付けを取ったりする必要もあるし、さらにその都度、TPOに合わせた日本語にして、という作業を繰り返し...
ペースを掴むまでは、苦戦しました。
そして普段、何気なく使っている日本語には、色々なタイプがあるんだと、あらためて思い知らされました。
新聞や雑誌の記者は、ちゃんと訓練を積んでいるプロなんですよね〜!
コピーライターという職業があるのも、多いに納得できます。
コピーの訳は、さらに難しくなりますからね...


この1カ月、さまざまな失敗や後悔の連続の中、
「あれは、こうすればよかったんだ」「あれは、この方が良かったのでは...」
と思いながら、夢の中でまで翻訳をしていた毎日(笑)でしたが、私にとっては、日系ブラジル人の方々と一緒にお仕事をするという貴重な機会を持てただけでも、感激なこと。
だから大変でも、とても楽しかったです。
手が廻らない部分もたくさんあったのが心残りではありますが、それは糧として次へ繋げたいと思います。

殺人的な忙しさの中で、私の世話までしていただいたスタッフの皆さま、ありがとうございました。
このイベントは非営利目的なので、様々な制約があり、日系ブラジル人スタッフの献身的な活動がなければ、とても実現できないのです。
もし自分が他国に住んでいて、「日本フェスティバル」のためにここまでできるか?と問われれば、即答できないかもしれません。。


来年のブラジル・フェスティバルは、日本人ブラジル移民100周年記念イベントとして、さらにビッグになりますよ!
どうぞお楽しみに。

2007年09月06日

FESTIVAL BRASIL 2007

BrasilFesta.jpg前々回のブログでもちょっとご案内しましたが、いよいよ今週の土日にブラジル・フェスティバルが開催されます。
本格的なライブからブラジル料理、雑貨、食品の販売、F1の実物マシンの展示に観光案内...
日本各地の在日ブラジル人、日系人、ブラジル関係の方々が出展されますので、代々木公園はリトル・ブラジルと化しますよ。
日本に居ながらにして、ブラジルを体感できるこの機会、台風も過ぎ去ってくれそうですし、お昼ご飯、夕ご飯を食べにふらっとお出かけしてみてはいかがでしょうか。

『第2回ブラジル・フェスティバル』
■9/8(土)9:00〜20:00
■9/9(日)10:00〜18:00

(会場)代々木公園イベント広場
(主催)在日ブラジル商業会議所
(後援)駐日ブラジル大使館、外務省
(公式HP)http:www.festivalbrasil.jp
 イベント・スケジュール、出演アーティストのプロフィールはHPでご確認いただけます。


実は私、今回、開催事務局のお手伝いをしております。
昨年は開催自体を知らなかったので、私も今年初体験!
とても楽しみです♪

2007年09月02日

This is Bossa Nova

ThisIsBossaNova.jpgボサノバのドキュメンタリー映画『This is Bossa Nova』を、やっと観てきました。
結論から言うと、想像以上に素晴らしかったです。
こんなにきちんとボサノバの神髄を表現した映像が、今まであったでしょうか??
もう絶版になってしまったルイ・カストロ著「ボサノバの歴史」を、忠実に映像にしてくれた...という感じです。
どこを取っても納得の行く出来で、ボサノバがさらに好きになりました。


ボサノバ・コンサートが始めて開かれた場所、ナラの自宅のボサノバ・サロン、メネスカルとカルロス・リラがギター教室を開いていた場所... 
こういうところだったんだ!と、今まで色々な書籍で知っていた文字の情報が、映像として始めて確認できました。
さまざまなアーティスト達のポートレートも、映画の中でたくさん出てきて、
「あぁ、これはこういう時の写真だったんだな」
と、その時の時代背景を一緒に確認することができるのは、嬉しいことでした。


そして、現在も活躍するブラジル人アーティストたちの演奏、数々の名演奏のシーン、キーマンのインタビュー等々、盛り沢山の内容で、あっという間の2時間です。
そして、何より映画館のスクリーンいっぱいに広がるリオの美しい風景!
懐かしさで胸がいっぱいになりました。

「リオの美しさが、ボサノバを作った...」
映画でもそんな言葉が出てきましたが、本当にその通りだと思います。
あの海と、太陽と、山々と、太陽の匂い、風と光がなければ、ボサノバは生まれなかったでしょう。

音楽的な見地からの分析も、興味深かったです。
ジョアンについては、いつもの通り本人からの証言が取れないので、廻りの人間からの「あぶり出し」で描かれていましたが(笑)、ジョアンのボサノバと、メネスカルとリラのボサノバの関係が、この映画ではきちんと説明されています。
また、ジョビンがクラリネットのジャズ・ミュージシャンと「Samba de uma nota so'(ワンノートサンバ)」を演奏するシーンで、ラストの部分のリズムが合わなくて、教えるという場面があるのですが、実はここ、私が生徒にこの曲を教えている時も、いつも生徒がリズムを取れない場所と同じだったのです。
シンコペーションの場所を誤るとラストが伴奏とメロ(ここではピアノとクラリネット。ギターと歌の場合も同じ)が合わなくなるのですが、リズムの取り方がジャズやポップスと、ボサノバ(ブラジル音楽)は違う、という典型的な例だと思いました。


全体的に大変満足な内容でしたが、正直言って、ちょっとマニア向けかも?とも思います。
あまりにも次々とたくさんの関係者の名前が出てくること、全編に渡り9割がポルトガル語で、馴染みがなければまったく聞き取れないし、予測も理解もできないこと、見慣れていないとブラジル人のアーティストの顔の区別もおそらくつかないであろうこと...などから言って、「ボサノバって何だろう?」という人が、1度見て「わかった!」と思えるような入門者向け映画ではないということです。でも、その”しっかりした専門的な作り”が良いのですけどね。

その証拠に(というと大袈裟ですが...)、先に観に行った方々に感想を聞いていた時に、
「全部はわからなかったから、もう1度観たい」
という人が多かったこと、そして
「ジョアンは出ていなかった」「アストラッドは出ていなかった」
「シナトラとジョアンが共演しているシーンがあった」
などと、実際とは違うことを記憶している人がけっこう居たこと、
(ジョアンもアストラッドの映像もありましたし、シナトラと共演していたのはジョビンです)
映画館でも、後半には夢の中...の人々がわりと居たこと...などが挙げられます(笑)。

映画館の受付に、ボサノバ関連の書籍も売っていましたので、この機会にぜひ。
本を読んでから観ると、尚一層、良さがわかると思います。

しかし、何はともあれ、ボサノバ・ファンにはぜひ観て欲しい映画です。
あれこれとボサノバについて私がここに書く必要はもうありません!
そしてDVD化を強く望みます。

◆『This is Bossa Nova』
渋谷Q-AXシネマにて9/7まで4回/日上映中。
9/8〜は上映回数変更 または 上映終了の可能性あり。
http://www.q-ax.com/