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大盛況でした;FESTIVAL BRASIL

BrasilFesta0909.jpgブラジル・フェスティバルは、お天気にも恵まれて大盛況でした!
代々木公園なんて、よく考えたら小学校の遠足以来?行ったことがなかったかもしれません。
広〜い公園の中のどの辺でやっているのかな?と思いつつ、駅から歩いて来ると、森の中から狼煙(のろし)のごとく立ち上がる煙が...
そうです、あれは、シュハスコを焼く煙! 
近付くにつれて良い匂いもしてきました。間違いありません、あそこだ!
...ということで辿りついた会場には、踊る人、歌う人、食べ物屋さんのブースには長い列、どこからともなく聴こえるカヴァキーニョの音、それに合わせて自然にあちこちから参戦するパンデイロやタンタン... そこは、想像通りのリトル・ブラジル。
思わず、リオのカーニバルに出演した時の待機場所広場を思い出してしまいました(笑)。


さて今回、私はこのフェスティバルの開催事務局で、プレスリリースなど対外文書の翻訳業務を担当していました。
なので、当日の業務は何もなかったのですが...
会場で「ここで使うやつだったんだ!」と初めて知った自分の訳文に、ドキッとさせられることもしばしばありました(笑)。
というのも、ラスト1カ月間の一番タイトな時期に急遽、お引き受けしたので、最後の方は本当にてんやわんや!だったんです。
何とか無事に役目を果たせて、ホッとしました。


ポルトガル語→日本語の歌詞の翻訳の経験はあるものの、長い文章のお仕事は初めて。
歌詞の場合、「行間」の持つ役割はとても重要なので、あえて明らかに訳さなかったりして、歌い手や聞き手に、最終的な判断や解釈を任せることがよくあります。
分量も短いので全体がよく見渡せるし、たいていは、その歌詞が書かれた実際の背景を知らなくても、訳せます(そうじゃない難しーい歌詞も時々ありますが。カエターノの詩とか...)。


でも、文章の場合は、そうはいきません。
特に不特定多数の人に情報を伝えるのが目的の文章の場合、正確さ、判り易さが一番求められるので、原文を読んで
「言いたいことは、何となくわかるよ〜」程度では、訳文は書けない...
しかしながら、たとえ完全に原文の意味がわかっても、直訳のままでという訳にもいきません。
今度は「言いたいことはわかるけど、摩訶不思議な日本語」になってしまいます。


きちんとした日本語にすることが、こんなにも難しいとは〜!!
「日本人だし、日本語の文章は書くのは大丈夫」
なんていう思い込みは、お仕事初日にガラガラと音を立てて根こそぎ崩れ落ちました。
予想以上に「日本語を考えている」という時間がかかり、他にも背景を調べたり、裏付けを取ったりする必要もあるし、さらにその都度、TPOに合わせた日本語にして、という作業を繰り返し...
ペースを掴むまでは、苦戦しました。
そして普段、何気なく使っている日本語には、色々なタイプがあるんだと、あらためて思い知らされました。
新聞や雑誌の記者は、ちゃんと訓練を積んでいるプロなんですよね〜!
コピーライターという職業があるのも、多いに納得できます。
コピーの訳は、さらに難しくなりますからね...


この1カ月、さまざまな失敗や後悔の連続の中、
「あれは、こうすればよかったんだ」「あれは、この方が良かったのでは...」
と思いながら、夢の中でまで翻訳をしていた毎日(笑)でしたが、私にとっては、日系ブラジル人の方々と一緒にお仕事をするという貴重な機会を持てただけでも、感激なこと。
だから大変でも、とても楽しかったです。
手が廻らない部分もたくさんあったのが心残りではありますが、それは糧として次へ繋げたいと思います。

殺人的な忙しさの中で、私の世話までしていただいたスタッフの皆さま、ありがとうございました。
このイベントは非営利目的なので、様々な制約があり、日系ブラジル人スタッフの献身的な活動がなければ、とても実現できないのです。
もし自分が他国に住んでいて、「日本フェスティバル」のためにここまでできるか?と問われれば、即答できないかもしれません。。


来年のブラジル・フェスティバルは、日本人ブラジル移民100周年記念イベントとして、さらにビッグになりますよ!
どうぞお楽しみに。

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コメント

初めまして 私は茂原市の緑ヶ丘小学校の教師をしているものです。去年の夏にブラジルに行きました。目的は観光ではなく日本で働く日系ブラジル人の子弟の教育に関心が有り 資料の収集に行きました。主にサンパウロではリベルダーヂで活動していました。パルメイラスVSインテルナシオナルの試合を観戦しました。エジムンドがプレーしていたのでものすごくうれしかったです。私は熱狂的な東京ヴェルディのサポーターでもあります。自分自身現在は少年たちにサッカーを教えています。
 せっかく行ったのでリオデジャネイロも観光しました。イパネマ海岸 マラカナン コルコバード サンバショーなど見学しました。体がサンバのリズムに自然に乗ってしまうので「本当に日本人?」と聞かれました。それと普段からよく
日系ブラジル人と間違えられます。
 言葉は自分の言いたいことは言えます。
 大学生の子ども二人 住宅ローンを抱えているのでさすがに今年またブラジルにいくのは無理そうです。ですから
日本国内で協力したいです。
 地元でも民間の外国人支援ボランティアの後援で「私のみたブラジル」という演題で講話をしています。
  よろしくお願いします。
 ブラジル料理店はよく渋谷のトゥカノに行きます。もうすっかりなじみになっていてブラジル人たちと話しています。

はじめまして。コメントをありがとうございます。
今年は日ブ移住100周年。
ブラジルと日本の距離がますます縮まって、良い関係になると良いですね。

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