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電子辞書

「英語がキライ」と長年言い続けてきた私ですが、要はやる気がなかっただけの話で、いい加減に心を入れ替えて取り組むを決心をし、最初に思い付いたのが、ニンテンドーDSライトの「英語漬け」を買うことでした。
しかし、普段ゲーム機なんかまったく興味がない私が欲しいと思うくらいです。...どこの店も品切れで、在庫がナイ。入荷予定も未定で、全然手に入る見込みがなく、仕方なく(...なんてまだヤル気がないと英語堪能者には喝を入れられそうですが 汗)電子辞書を買う事にしました。

渋谷の大型電器店にまずは見に行くと、メインの売り場のど真ん中に、ほぼすべての機種がズラーッと! 今までちゃんと見たこともなかったのですが、よっぽど需要があるのでしょうね。びっくりです。喜んで近付くも、予備知識がないと、どれが何なのかサッパリわかりません。
カラフルでかわいい感じの中高生用、コンパクトなトラベル用、ゴツイ感じのプロフェッショナル用... 各メーカー、種類が色々ありすぎて目移りします。

とりあえずは使ったこともないので、目の前にあった機種で、何か単語を入力してみることに。
しかし、こういう時に限って何の単語も頭に浮かんでこない... ええっと、catとか名詞じゃない方が良いよなぁ、うーんと... have とかdoとか意味や使い方がたくさんあるやつ...
そうやっていくつか入力してみるも、瞬時に和訳が表示されるだけで、とりたてて何も新しい発見はありません。

私の隣では、おじいさんが1人で何やら一生懸命文字を打込んでいます。なかなか動かないので、そこの棚にある機種を見ることができません。苦戦しているのだなぁと横目で覗くと、ディスプレイには
 「えええええええええええええっ」...
ひたすら「え」が打込まれています。それでもなぜかひとつのキーを押し続けるおじいさん。一体何がどうなってるのかわかりませんが、笑いそうになるのを堪えて、彼のいない棚へ移動しました。

ざっと見渡しても、そばに電子辞書の説明員らしき人もいなかったので(わからない店員に聞いても、時間を喰うだけだし)やっぱりまずはカタログチェックをして、ネットでさらに調べて、めぼしい数機種に絞り込んでからまた来ようと思い、主要メーカー3社のパンフレットをもらって帰宅しました。

家でパンフを吟味し、色々なユーザーサイトで使い勝手を見てみると、購入対象はすぐに3機種から2機種になりました。外れた1機種も悪くはないのですが、全体的にあんまり良い辞書が入っていなくて、テレビが観られるとか、そんなのがウリなのです。勉強しなくちゃいけないのに、テレビなんか観ていたらすぐに電池がなくなってしまいます!ということで、却下。


電子辞書には、大きく分けて7種類があるようでした。
●1)生活全般用。広辞苑、家庭の医学、冠婚葬祭辞典などをはじめとした生活に密着した内容のものに、一通りの英語、国語などの辞書に百科事典、トラベル英会話集から百人一首の読み上げ機能まで、幅広く網羅した機種です。
●2)中高生用モデル。リスニングやスペルチェックなどのテスト機能付き、英検やセンタ−試験対策が施されています。また、日本史、世界史、古語辞典、化学、物理、敬語辞典まで学校生活をサポートする内容です。
●3)英語学習者向け。さらにレベルがだいたい3つくらいに分かれていて、翻訳家などのプロユーザー向け、大学院生・留学希望者・MBA取得者向け、ビジネスマン向けなどがあり、英英辞典や和英機能が充実しています。
●4)医療従事者向け。医学用専門辞典がメインです。
●5)トラベル、出張用などのコンパクトモデル。通常250〜300グラムの機種が120〜180グラム前後と小さくて軽いかわりに、機能やコンテンツが制限されます。
●6)外国語学習者向け。英語+他の言語という組み合わせが選べます。
対象となるのは、だいたいどこのメーカーもドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語、韓国語のみ。ポルトガル語があれば、私は迷わずそれを買うのですが、残念ながら追加コンテンツにもポルトガル語はありません。10数年前にポルトガル語の電子辞書が出たことがあったのですが、どうもなくなってしまった模様... とても残念です。
●7)シンプルなスタンダードタイプ。
国語、英和、和英辞典くらいしか入っていないけれど、操作が楽で表示が大きく、値段もお手ごろモデル。どちらかというと高齢者向け?でしょうか。


さて、分類がわかったところで、ここから自分向けモデルを探さねばなりません。
結局、迷ったのは、●2)中高生用モデル と、●3)英語学習者向けでした。
最初は、英語を勉強するんだから、英語学習者向だろうと決めてかかっていたのですが、待てよ、自分の英語のレベルを考えたら、それって中高生と良い勝負なのでは? 大学受験を目指している高校生には間違いなく勝てないだろう、と思ったのです。日本史とか物理辞典なんか絶対使わないけれど、英語をリスニングしながらスペルチェックしたり、遊びながら学べるテスト機能等は楽しそうだし便利そう...
英語学習者向けは辞書が充実しているだけに、お値段が中高生用モデルの1.5倍くらいします。こんなに高いのを買って、本当にちゃんと勉強するだろうか... 宝の持ち腐れ? 猫に小判? という心配もあって、決めかねました。

メーカーの違いについては、デザインが大きく異なるものの、機能はびっくりするほど似ているのです。あとは、実際に触ってみるしかなさそうです。。
そこで、2メーカーの中高生用モデルと英語学習者用モデルそれぞれ2機種に絞り、更に詳しい内容を見るためにメーカーのサイトを開くと、一番候補のC社製品は来月、大幅なモデルチェンジをするということでした。収録辞書類はそれほど変わらないのですが、新機種は、タッチペンが付き、デザインと仕様が変わるようです。
...ということは、在機種は値引きされますよね;そこでまた迷いました。
   どうせ1台目だし、安い方を買うか、せっかくだから新しいのを買うか???
これはもう、店頭へ行って早く触ってみるしかありません。ということで、2回目の電器店訪問へ出かけたのであります。

すると、私が検討しているC社製品は在庫処分キャンペーンに入っていて、もう既になくなっている機種もあるではありませんか! そしてタッチペン付きの新製品も、幾つかは店頭に並んでいました。

タッチペンは、うろ覚えの漢字などを検索するとか、英語のスペルチェックテストとか、そういうのに使えるようです。もちろん、キー操作の変わりに入力用としても使えるのですが... うーん、面倒くさい! 慣れないこともあり、キー入力の方が断然早いです。 しかも、新機種は重い! ただでさえ重いのに、さらに50グラムくらいプラスされるのです。 ペンだって、なんかなくしそうだし...
これはいらないな、と思いました。


新製品を却下したところで、今度は中高生用モデルのチェックです。
気になっていたテスト機能を試すに、思ったよりも問題数が少ないし、あまりに易しすぎる...
これは3回くらいやったら、もう2度と使わなさそうです。
辞書も、単語の意味しか出てこない。例文がすごく少ないのです。といことで、これも却下。

残るは英語学習者用モデル。
一番良いプロフェッショナル用と、その1つ下の大学院生・留学希望者・MBA取得者向けモデルを試すと...おぉ、プロ用はさすがに良いかも!!
何が良いかって、和英機能がものすごく充実しているのです。
例えば、日本語としての「インディーズ」と引くのに、英語のスペルじゃなくてカタカナで「インディー」と入力するだけでも、「Independent」が表示され、意味の他に、関連用語と共に例文がずらっと並びます。その例文が、実に細かい!「この春、私はインディーズでCDを発売する予定だ」「このバンドはメジャーデビューの前にインディーズ時代が3年間あった」とか、そんなのまであるんです(笑)。ちなみに、機種によっては、「Independent」=”独立”くらいの意味しか表示されない、例文は表示しないというのもありますので、感動でした。

私の場合、日本語のニュアンスが外国語でどうなるかを丸ごと覚えるという方式を取っているがために、質の良い和英の機能がどうしても欲しかったのです。
いくら単語だけ、熟語だけを見ていても、まったく覚えられない...でも、シチュエーションと一緒に覚えると、わりとすんなり入りますよね。だから、なるべく細かい例文がたくさん出るのは願ってもないことでした。

例えば簡単な例として「パソコンが動かない」と言う時、ポルトガル語では「Meu Computador nao trabalha.」と言ったりします。直訳は「私のパソコンは働かない」です。
知人に聞くと、英語でも同じ用に「働かない」という表現をするようですが、この表現のズレというかコツみたいなのが習得できると、理解が早いというのが現在の私の持論なのです。まぁ、ようするには「外国語で考える脳になる」という、よく言われていることなんですけどね。
そうじゃないと、「ええっと、”動かない”だから、isn't move ?」という笑っちゃうような英語を考えたり、和訳をする時も同じで、「パソコンが動かない」とせずに「パソコンが働かない」などと、妙に忠実にしなくても良い直訳してしまったり... 私は長い事これで苦労したし笑われて来たので、「日本語→そのまま外国語」にしないように、肝に命じています(苦笑)。

店頭であれこれと色々な機種を実際に手に取って試してみると、サイトでユーザーが書き込んでいたような問題点;起動時間に差があったりキーの早打ちに対応できないなど、色々と使ってみてからの不満があったようですが、最近は大分解消したようで、店頭で触ってみた限りでは、どのメーカーも機種もまったく大差がありませんでした。
ということは、要は何の辞書が入っているか、という1つに尽きます。

で結局、私が一番気に入ったのは、C社の●3)英語学習者向けの、翻訳家などのプロユーザー向けモデルでした。こんな良いのが果たして本当に必要なのかどうか...それは最後まで疑問が残りましたが、欲しい和英辞典がこのレベルの機種以上にしか入っていないので、仕方がありません。
そこまで決めたら、一度帰宅。これは既存機種で、ボヤボヤしているとモデルチェンジしてしまうので、あとは在庫がある店と、値段の調査です。よくよく調べるとアマゾンが便利かつ安かったので、早速注文しました。


はぁ〜 疲れたけど、頼んですっきり! 私は、投資するとその分は絶対に頑張る性格なので、多少は身分不相応でも良しとしましょう(苦笑)。
英語辞書とは言っても、百科事典や国語辞典、ずっと欲しかった日本語類語辞典も入っているし、明日には届くので、すごく楽しみです〜!

ちなみに、2度目に行った近所の大型電器店はガラガラだったので、試遊用のWiiのテニスを試しにやってみたら、これが意外に面白い! 欲しいな〜と思ったら、これもまた在庫切れ。。
欲しいものは、皆同じなんですね。あ、でもDSライトはあきらめていませんよ。入荷して、簡単に買えるようになったら欲しいなぁ。

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コメント

ニンテンドーDSライトは私も欲しいのですが、
記述の通りこちらでもどこの売り場でも売り切れ状態。
と言うか入荷もしばらく出来ないみたいです。
(メーカーの策略か・・・)

良いで電子辞書にめぐりあえたようですね。
Akikoさんの探究心には脱帽です。(^^♪

DSは、東京は場所によって少量ずつ入荷しているようですが、すぐに売れてしまうので、タイミングが合わないと入手は困難です...
「ない」と言われると、余計に欲しくなりますね。

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