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おしゃべり

20100405.jpg美容院で読んでいた雑誌に、こんな悩み相談が載っていました。

「私がよく行く整体師さんは、ものすごく上手で大のお気に入りなのですが、整体をしている間中、話しかけ続けられるのが苦痛です。
 時々、返事をせずに寝たフリをしたりしてみるのですが、まったく効果がありません。
 でも腕が良いので、他の整体師に変えたくないのです。
 私は施術の間は、ゆっくりリラックスしたいのですが、どうしたら、黙って施術してもらえるでしょうか」

そして以前、新聞の悩み相談コーナーにも、似たような投書があった事を思い出しました。
こちらは、確かこのような内容でした。

「生け花のレッスンで、先生のお宅に通っています。
 私はレッスンに集中したいのに、花を生けている間中、
 先生は私に、仕事やプライベートのことを根掘り葉掘り聞くので、それが厭でたまりません。
 でも、先生のセンスと技術が好きで習いに行っているので、先生を変えたくはないのです。
 どうしたら、レッスン中に話しかけられずに済むでしょうか」


これらを読んだ時、お喋りな私は、本当にドキッ!!としました。
もしや、自分も同じように思われることがあるのでは...???

この相談の両方に共通するのは、
話しかけている方には、まったく悪気がないことです。
悪気どころか、サービス1000点満点で、
ともしたら無理をしてまで、喋っているのかもしれません。

[先生]ー[患者/生徒]の場合は特に、
相手をリラックスさせるためとか、考え方のパターンや好みを知るためとか、
雑談に思えて、実はそれも大事なレッスン(治療)の1部だったりとか、
そういうことも多くあるのだろうなとお察しします。

でもそれが、相手に苦痛を感じさせているとしたら....
善かれと頑張って話している本人も、さぞかしショックでしょう(涙)。


お喋りな人にも色々タイプがあって、
人の話など聞かず、ただ「自分が言いたいことを言いたい!」という人もいますが、
お喋り代表の1人として言わせてもらうなら、
「気を遣うあまり、たくさん喋ってしまう」という人も、実は多いのです!
あまり話さない初対面の人に会った時、
特に2人きりとか、3人などの人数が少ない時には、
ついつい場を和せよう、繋ごうとして、あれこれ話題を考えたり、
哀しいかな、言わなくても良いことまで言ったりしてしまうのです。。

私なんて、誰かと会って来た度に
「あ〜、あんなに今日は静かにしていようと思ったのに、
 また喋り過ぎてしまった...」
と、毎回思っています(本当です!)。


自分のことをあまり話したくないと言う気持ちもよくわかるし、相性もあります。
それに、寡黙な人は、沈黙を必ずしも「不快」と感じてはいないのですよね。

   だから「気を遣って喋べり続ける」というのは、
   実は「全然気を遣っていない」のかもしれない。

そう気付いてからは、コミュニケーションの仕方をちょっと変えました。
自分から進んで話さない人には、しつこく話し掛けない方が良い場合もある、と。
「自分は話さないけど、人の話を聞くのが好き」という人なら、
こちらがたくさん喋って感謝されることもありますし、
メールでは饒舌なのに、会うとほとんど話さないという人もいますし、
一筋縄ではいかないのが難しいところですが、それが人間の面白いところ。
まぁ普通は、会う回数を重ねるにつれて、お互いに心を開いて行くのが自然な流れですしね。


ちなみに、どちらのお悩みコーナーも、こんな回答でした。

  ここは正直に
 「すみません、私はあなたの技術を尊敬しているので、それにしっかり集中したいのです。
  話しながらは集中できないので、静かにしていだたけませんか」
  と、お願いしてみてはいかがですか。
  誉められれば、相手も悪い気はしないでしょう。

うーん。...たぶんこれが言えるなら、相談していないですよね(^^;)
でも、こんなに悩みながらも、それでも「腕が良いから」と通ってくれるほどの
技術を持っている先生というのは、すごい人です。
それだけキャラクターの強い人だから、魅力的なのかもしれません。
「ここは観念して、先生の個性の1つとして受け入れましょう!」というのは、ダメですか(笑)


翻って、自分には戒めを。
幸い、音楽レッスンはお喋りしながら歌ったりギターを弾いたりする訳にもいかないので
生徒さんがレッスンに集中できない!ということはないかと思いますが(笑)、
日常生活では、気の合う人とは...楽しくてやっぱり喋っちゃいますね。
音楽の話などは留まるところを知らず、話が続いてしまうし(^^;)。
同じくらい喋る人だとペースもピッタリで、50/50で喋れるので一番良いかな?
そして、気心知れてくると、沈黙を楽しめる時もあります。
言葉がなくとも居心地が良いというのは、
話すのとはまた違った温かい気持ちになれて、こちらも好きです。


そういえば、私は自分が習いに行くと、先生を質問責めにしてるかも。
自分が喋るというより、「何か得意分野がある人」の話を「聴きたい気持ち」が上回るのです。
先生が逆に困っているかもしれません?!


そんなこんなで、
お喋りについて、色々と考えさせてくれた「お悩み相談コーナー」でした(^^


[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL ED25mm F2.8
ISO800 F5.6 1/15 0ev 25mm
先日いただいた、タイのお土産。
1つはオカカふりかけみたいな、もう1つは肉味噌みたいな...
ゴハンによく合うそうです。楽しみ!
パッケージもアジアンテイスト満載で、とても可愛いです。

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