Noite
いつもはライブで弾き語りをしている私ですが、
ピアノやギターを弾いてくださる方が一緒の場合には、伴奏をお願いして、歌だけ歌わせてもらうことがあります。
来月のライブでは、トリ音さんのピアノ伴奏で数曲歌います。
そのうちの1つに、アドリアナ・カルカニョットのアルバムに収録されている「Noite」を選びました。
ピアノと歌だけのシンプルなアレンジの作品で、この曲を初めて聴いた時、
「あれ? これはジョビンの曲だったかな?」と思いました。
クレジットを見ると...
作曲者は別の人でしたが、なんとジョビンの孫のダニエル・ジョビンが、ピアノを弾いていたのでした!
やっぱり、DNAは確実に受け継がれてますね。
そして、歌詞がまたとても素敵なのです。
決して特別な言葉は使わず、さり気ないのに、情景がありありと浮かんで来る...
こんな詞が書けたらな〜と思わずにいられません。
メロディも綺麗な曲ですので、ぜひライブをお楽しみに!
◎11/7(土)【柳沢暁子&トリ音 デュオ】
ライブ詳細はこちらをどうぞ。
http://akikoyanagisawa.com/carioca/2009/10/11_1.html
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『Noite 』
Orlando Morais e Antonio Cicero
Vem la' do canal
Reverberacoes
Do ladrar de um cao.
Uma dessas noites
Tudo vai embora
Leve-nos, ladrao.
Abre-se o sinal
Sem ninguem passar.
E' melhor ser vao
Tudo o que pontua
Nossa escridao.
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「夜」
訳詞;柳沢暁子
運河から聴こえてくる
犬の遠吠え
夜は 盗人
みんな行ってしまう
私達を連れて
信号が青になる
でも 誰も渡らない
2人の深い孤独が
すべて無意味なものに
なってしまえばいいのに
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(訳詞の無断転用、掲載はご遠慮ください)
[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL ED25mm F2.8
ISO800 F2.8 1/80 25mm
ポルトガル語では「信号が変わる」と言う時には、
「赤(vermelha)」や「青(azul/verde)」という色を表わす言葉を使わず、
「信号が開く(Abre o sinal)」=信号が青になる
「信号が閉じる(fecha o sinal)」=信号が赤になる
という表現をします。
きっと昔の名残りなんでしょうね。踏切りみたいです。