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焼き菓子、大好き!

cake20070402.jpg焼き菓子が大好きで、よく作ります。
私は生クリームはあまり好きではないので、普通のケーキやムースは好んで食べないのですが、”シンプルに焼きっぱなしのお菓子”には目がありません。
中でもパウンドケーキとフィナンシェは昔から大好き。
市販で美味しいものは多々あるけれど、味の操作は、自分で作れば思いのままです。
”自分好みの味のものを思いきり気が済むまで食べたい”ただその一心で、久々にケーキ作りを再開して2カ月が経ちました。


パウンドケーキは皆さん、ご存知ですよね。
フランス語でカトルカール(4分の1が4つという意味)といい、卵:バター:砂糖:小麦粉=1:1:1:1が基本です。この基本形を軸に、その配分の違いが味の違いになってきます。
また、作り方にもバターベース、卵ベース、共立て(卵を卵黄と卵白で別々に併せる)と大きく3タイプあって、それによって味や触感が違ってきます。
自分の好きなパウンドケーキはどの配分で、どの作り方をするものなのか??それを追求するだけでも結構楽しくて、夜な夜なケーキを焼く日々、食べる日々...

パウンドケーキが一段落してきた所で、もう1つ大好きなお菓子;フィナンシェにも最近、初めてチャレンジしました。
これもフランスのお菓子で、フランス語では”資産家””実業家””金融業”という意味を持ちます。金の延べ棒の型で焼くのが特徴で、縁起の良いお祝のお菓子です。日本でも、引出物なんかにもよく使われていますよね。
アーモンドの風味が強く、しっとりしたマドレーヌといった感じでしょうか。
でも、卵全部(卵黄と卵白)を使うマドレーヌと違って、フェイナンシェは卵白しか使いません。
最初に作った時は、砂糖とバターとの多さに、びっくり!
思いきり食べたくて作ったけど...これは思いきり食べるのは躊躇せざるをえません...

出来上がりは、お裾分けした人たちにも大好評だったのですが、問題は型です。
色々な所を探しまわっても、フィナンシェの型が売っていない!
しかたなくハート型で作ったのですが、やっぱり延べ棒型が欲しいじゃないですか!

そこで製菓材料が置いてある店をあちこち覗くと...
型といえば、大きいケーキも小さいケーキも、昔は1つ1つバラが当たり前で、焼いた後に生地がくっつかないように事前にバターを塗って強力粉をはたいて...と、大変な手間暇がかっかたのですが、最近はマドレーヌでもマフィンでも、6ケ〜9ケが1枚の天板にのるように最初からくっついているものが主流になっているのです。
しかも素材はアルミやステンレスだけではなく、テフロンやフッ素加工がしてあるものが多数あり、シリコンゴムの型まで登場していました。お手入れも楽だから気軽に作れる!という訳です。
お菓子なんて10年近く作っていなかったので、時代の進歩に私はすっかり浦島太郎でした。

でも、フィナンシェの型は売っていないのです。
やっとバラのものは見つけましたが、1つ1つ天板に並べたり、洗ったりすることを考えると、やっぱり1枚板のものが欲しい...

仕方ないのでネットで探すと、やっとありました!
あまりバリエーションはないけど、6ケ入りと12ケ入りのが2タイプあります。
でもこれ、シリコンゴム製なのです...
口コミ情報を読むに、
「型からすぐに取れる」「綺麗に取れる」
「オーブンから出して、わりとすぐに素手で触れるので型から外すのが楽」
「食洗機で洗える」「収納時に丸められる」「匂いもしない」
と、良い事づくめです。本当かな〜 ゴムなのに、焼いて匂いしないのかな〜?


シリコンゴムの落とし蓋は使ったことがあるけど、煮物とオーブンじゃ、温度が違うし...と半信半疑の私は、まずは家の近所で売っていたシリコンゴムのマドレーヌ型を購入してみました。
確かに箱には「多少匂いがありますが、使ううちに薄れます」とあります。
箱の隅に鼻をくっつけてクンクンするに、確かにゴム臭い...
でも、薄れるって書いてあるし、大丈夫なのかな?と思い、あまり好きではないけど、マドレーヌをそれで試しに作ってみることにしました。


生地が余ったので、ハート型で同じものを一緒に焼き、焼き上がりを比べてみます。
確かに、シリコンゴム型は、型から外す時に面白いようにポンポン取れて、ひゃっほう!という感じなのですが...

    ん??

マドレーヌを口元に持ってくると、ゴム臭いのです。
ハート型で焼いたものは、テフロン加工の鉄板なので、ケーキの匂いしかしません。
2つをくらべると一鼻瞭然、明らかにシリコンゴム型で焼いた方は、ゴム臭い!!

    これじゃあ、せっかくのケーキが台無し...


ケーキが冷めると、多少匂いは和らぎますが、やっぱりなんとなくするのです。
「使ううちに薄れます」の言葉を信じ、2度目はそれでフィナンシェを焼いてみました。
しかし、材料が違うからか、なぜか2度目の方が匂いがひどく、焼いている時に
「何だろう?この匂い? なんで臭いの??」と、台所で不思議に思っていて、ハッとしました。
これ、シリコンゴムの匂いだ!!

   臭い臭い!!
   どうしてこんなのが、みんな平気なの?!
   匂いがしないなんて嘘だー!

オーブンを開けると、もわ〜と立ち昇る焼き上がりの匂いは、ゴムの匂い...
もちろん、フィナンシェもゴムフィナンシェ。


シリコンゴムにも種類があって、あまり匂わないものもあるのかもしれません。
しかし、私の買ったものは常温では匂いませんが、焼くと、とにかく臭い!!
私は女性の香水や、男性の整髪料も苦手な方なので、とても耐えられませんでした。

お菓子なんて、焼けて行く時のほのかな甘い匂いと、
ふわ〜っと膨らむ様をオーブンのガラス越しに見るのが幸せなんですよ。
なのに、このゴム臭さは...すべてをブチ壊してしまうのです。


やっぱり、面倒でもステンレスが一番良いのかも。
許せてテフロン、フッ素加工です。
私の使っているパウンドケーキの型は、私の母のお下がりです。
小さい頃、よく母がお菓子を作ってくれた時に使っていた物をもらって来て、私が今使っています。
毎回、紙で型を作って敷いて使うのですが、慣れれば苦ではありません。
フィナンシェだって、バターを塗ったり粉をはたくのも、慣れればきっと...
(後でやっと1つ、フッ素加工の物をネットで見つけました)

そして、シリコンゴムのマドレーヌ型は、封印されました。
年末のバザーにでも、出すか...


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