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1歳

2013-08-04-1.jpg今月で息子が1歳になりました。
実際に子育てをしてみて、「想像」と「現実」の大きな違いを感じています。

まず一番驚いたのは、地域の子育て支援の充実さです。
保育園の子育てサロン、園庭開放、プール開放、夏祭り、クリスマスなどの季節イベント、ブックカフェ、各種子育てプログラムの開催、
子育て支援センターや児童館での遊びスペースの開放、
保健センターでの育児相談、保健相談、健康診断、歯科相談、離乳食講習会、歯磨き指導教室、
図書館での絵本読み聞かせ会やイベントetc...もう挙げだしたらキリがないほど、様々な催しや相談窓口がたくさんあるのです。
その気になれば、毎日どこかに参加できるくらい!
これら、すべて無料です。

そして子供の医療費が無料なのは知っていましたが、薬代まで無料なんですね。
使用済み紙オムツ用ゴミ袋も無料、全部じゃないけど予防接種も無料だったり補助が出ます。
定期健診も無料です。
そしてさらに毎月、児童手当が支給されます。

こんなに社会福祉支援があるなんて、今までまーったく知りませんでした。
すべて税金によるものなので、厳密には無料ではないのでしょうけど、
いやいや、国もけっこう色々とやっているじゃないの、と感心してしまいました。
巷で聞く「子育て家庭に政策は厳しい」なんて、そうでもないじゃない!と思ったのです。


そして、子供を連れて外を歩いていると、老若男女を問わず、色々な人が声を掛けてくれます。
 「かわいいわね〜」「何ヶ月?」
など、特に子育ての終わったご年配のおばさまたちは、その90%超が話しかけてきてくれます。
きっと、自分のお子さんの小さかった頃を思い出しているのでしょうね。
「かわいいね〜」という言葉は、「一般的に赤ちゃんはかわいい」という大きな意味と、
「そうそう、うちの子もこんなにかわいい時があったのよね〜」という、
自分の中の思い出に触れた”懐かしさ”という両方を表しているのだなと感じます。
中には自分のお孫さんの話を始める方もいて、みなさん本当に嬉しそうなので、思わずしばし一緒にお話してしまいます。
私も年を取ったら、きっと同じように話しかけてしまいそうです(笑


幼児にも、乳児は人気です。
意外にも「赤ちゃんだ〜!」と駆け寄ってベビーカーを覗き込むのは100%男の子。
女の子はほとんど寄って来ません。
来たとしても、ベビーカーについているオモチャや息子の洋服を「これ、かわいいね」などと私の方に話しかけてきます。
これは予想外な反応でした。 
”女の子の方が子供好き”というイメージがありますが、そうでもないんですね。恥ずかしかったりするのかな?
男の子の方が単純に好奇心に忠実なだけかもしれませんね(^^

あと、初老の男性はなぜか言葉掛けはせず、息子をじーっと見ながら
喉の奥や舌を「コッ、コッ」「トュ、トュ」と鳴らしたりして反応を見る...という人が断然多いです。
何て言っていいのかわからないけど構いたい!という感じなんでしょうか。
声掛けは断然、おばさまたちの方が流暢です。
たとえ息子が何も言わなくても、何も反応しなくても、
「ごきげんね〜、お散歩なの、いいわね〜、今日は暑いわね〜、ママと一緒で楽しいね〜...」
こんな調子でエンドレスに続きます。
息子が途中で「あー」なんて声を出そうものなら、
「あら!お返事してくれたの、そ〜う、おりこうさんね〜、おばさん嬉しいわ〜...」となります。
もうこれは、技と呼んでも良いかも。見習っています(^^


ちなみにウチの子の場合、髪がフサフサで色白なため、初対面の方には必ず
「髪フサフサね」「色白さんね」「女の子?」
の3つを言われていました(^^;
今は「明らかに男の子」な格好をさせているのもあって、「女の子?」は言われなくなりましたが、
人って本当に同じ事を言うのだな〜と、そっちの方にも感動したくらいです。


私が近所に外出する時間帯は、たいてい日中の昼間なので、
同じような赤ちゃん連れの母親や、ご老人、犬連れ、介護中の方などが多いこともあり、
道も譲り合って、いたわりあっているような雰囲気で、嫌な思いをしたことは、まったくありません。
たとえ他の時間だったとしても、
レストラン、スーパー、駅、電車、バス、タクシー等でも大変親切にしていただいていて、
みんなが子供に温かいまなざしを向けてくれています。
これもまた巷で聞く「子連れに世間は冷たい」という印象も、一度も受けた事がありません。


私はもともと「大の子供好き♪」という訳ではなかったので、
「子供が嫌い」という人の気持ちもよくわかるつもりです。
しかし、おおむね世の中は子供連れに優しいのだな〜と、ヒシヒシと感じています。
本当にありがたいことです。

そして今は、ショッピングセンターやデパートなども、
赤ちゃん休憩室や遊びスペースなど、サービスがとても充実してるんですね。
高速道路だって、サービスエリアに立派な授乳室があるところも増えてきました。


そんなこんなで、
「子供は可愛いだろうけど、大変なんだろうなぁ」
と、かなりの覚悟を持って始めた子育て生活ですが、

   いやいや、そうでもないよ? みんな優しいよ? 毎日、楽しいよ? 

と、なんだか拍子抜けする感じなのです(^^;
今まで色々噂に聞いて想像していた;
「子育ては大変なのに、世間も社会福祉システムも厳しくて、孤軍奮闘」
という勝手なイメージは、見事に良い方向に覆されたのでした(^^


しかしながら支援制度も地域によって差があるし、
人によってはこれで充分とは言えないものもあるだろうし、私も利用しているものは限られています。
それでも、「ある」と「ない」では大違い。
児童福祉法という法律でも、しっかり子供を守っている日本というのは
まんざらでもないな〜なんて思ってしまう今日この頃です。


息子はまだ1歳。大変なのはこれからなのかもしれませんね。
小さな体に漲る強い魂のエネルギーと、細胞分裂の音が聴こえてきそうなくらいの元気を分けてもらいながら、
私も子供と一緒に、日々成長中です。

今まで支えてくれたみんなにありがとう!
そしてこれからもどうぞよろしく。


[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL25mm F2.8
(ISO400 F4.0 1/60 +1.0ev 25mm)
みんなで食べられるように、ホットケーキでバースデーケーキを作りました。
子供がお昼寝中に、制作から撮影まで一気に決行! 無事、間に合いました。

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コメント

アキ姉、素敵なお話ありがとうございます!

こちらこそ(^^ いつも林さんのエッセイを楽しく拝見しています(^^
本の出版、楽しみですね!

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