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素材の力

2013-05-17-1.jpg早いもので子供も9ヶ月となり、毎日パクパクと離乳食を食べています。
赤ちゃんの離乳食は、基本的に何も味付けをしません。
大人ならともかく、調味料なしで煮た野菜や、単なるお粥なんて食べるのかしら?と思っていたら、これがよく食べるんです。
ウチの場合、特に野菜が大好きで、人参、キャベツ、タマネギは毎日食べても飽きないくらいのお気に入りようです。

そんな中、面白いことがありました。
大根と豚バラ肉の煮物を作るついでに、大根を離乳食に取り分けました。
6時間ほど煮込んだ大根をつぶして試食をしたら、何も味付けしていないとは思えないほどトロリと甘くて美味しい!
案の定、子供もペロリと食べました。
その後しばらくして、今度はポトフを作るついでに人参、キャベツ、タマネギ、トマト、大根を離乳食に。
この時はちょっと時間がなくて3時間程度しか煮ていなかったのですが、
試食をしたら、大根はなんだか前よりちょっと甘みが足りず、青臭い感じがしたのです。
でも他の野菜に味の差は感じられなかったので、
大根には煮込み時間が足りなかったかな?と思いつつ、子供にあげてみると...

なんと、食べないのです。

口には入れるけど、うわ〜ん!!と嫌がって泣きます。
この前は食べたのに、うーん、やっぱり煮込み足りなかったか...
ということで、残すハメに。
(ちなみに、この時に作った他の野菜は問題なく食べました^^;)

その翌週、ポトフを今度は6時間ほど煮込んで、大根離乳食に再チャレンジです。
しかし試食すると、また同じような青臭い感じ。。
なんでかな〜 大根がもう季節じゃないのかな〜(←そんなことはありません 笑) 大根が良くないのかな〜
などと大根のせいにしながら、あげてみると...やっぱり、食べません(泣)。

なぜなのかわからない。。
でも味の違いはハッキリわかります。
火加減でも素材の違いでもないのに、なぜなぜなぜ???

そしてその日の夜、ドライヤーで髪を乾かしながら、ふと閃きました。
   
   そうだ、昆布だ!!

最初に大根を煮た時は、豚バラ肉との煮込み(和風)にするつもりだったので、昆布を出汁として入れていたのです。
大根と昆布を煮た後、離乳食用の大根を取り出してから豚バラ肉を入れて、その後で醤油やみりんで味付けをしていました。
2度目はポトフ(洋風)だったし、ポトフは野菜をたくさん使うから野菜だけでも充分に出汁が出るので、昆布は入れていなかったのでした。
野菜を煮た後、離乳食用の分を取り出してからローリエやソーセージを入れて、その後で塩こしょうで味付けをしていました。

確証はないけど、たぶん昆布だ!と思った私は、翌週、懲りずにもう一度チャレンジ。
今度はちゃんと昆布を入れて、6時間ほど煮て試食をすると、うんうん、最初の時の味!
さぁ、どうだ!と、あげてみると...

食べました。完食です。

味の違いは、赤ん坊でもわかるんですね。
赤ん坊でもというよりは、赤ん坊だからわかる、のかもしれません。

昆布がこんなに大根の美味しさを引き出してくれるなんて、思ってもみませんでした。
今まで味噌汁を作る時にも毎回、鰹と昆布で出汁は引いていたし、出汁の良さはわかってるつもりだったけれど、
本当に「つもり」だったのでしょうね。
日本独特の味として世界に誇れる鰹や昆布などの旨味成分を、もっと活用しなければ!と思ったのでした。


そして、離乳食を作りながら、
素材の味だけでも、食べ物は充分に味がするのだなと、あらためて感じています。
ふだん味付けしていない食材なんてあまり食べていないけど、素材本来の味というのはとても力強く
、濃いものなんですよね。
出汁を使えばさらに引き立ちますが、たとえ出汁で煮なくても、です。

離乳食講習会などで、栄養士さんが作ってくれた離乳食を試食をしても、
「えっ、これ何も味付けしてないんですか??」という事が度々ありました。
私たち大人は、味付けに頼りすぎているのだなぁ...
調味料を入れなければ美味しくない!と思い込んでしまってるような気がします。


こんなことがあってから、我が家では煮物には和風洋風問わずに昆布が活躍、
鰹節も厚削りの良いものに変えて、
基本の出汁は以前の2倍の濃さで引くようになり、調味料は最小限。
食事がさらに美味しくなりました。
たぶん減塩にもなっているのではないかと思われます(^^)v


さてさて、ここで私が「3時間煮た」「6時間煮た」と書いているのを読んで、
「そんな大変なこと!」と思っている方もいらっしゃると思うので、その種明かしを。。
もちろん、そんな大変な事はしていません(^^
だいたい赤ん坊の世話をしながら、そんなに長時間料理なんてしていられませんよね。
実は、保温調理鍋を長年愛用しています。
素材を入れて沸騰してから約10分煮て、あとは真空断熱構造のケースに鍋ごと入れて置いておくだけ。
沸騰後の高い温度で保温して調理する...というタイプのお鍋です。

この話をすると、
「そのケースにコンセントが付いてるの?」「圧力鍋?」などと聞かれることが多く、
なかなかイメージが湧きにくい物らしい(^^;)のですが、いえいえ、電気もガスも圧力も使わないんです。
そのまま、置いておくだけ。
火を使っていないから、キッチンに居なくていいので、そのまま外出だって出来ちゃいます。

私はよくお昼に素材を準備して、鍋にセットしてから延々〜と別の部屋でギターの練習をして、
夕食時には1品出来上がり!という感じで使っていました。
野菜もすごく柔らかくなるし、お肉もホロホロになるくらい煮込まれて、味も染みます。
離乳食作りにも使えるとは思っていなかったけど、今もさらに大活躍しています。
使用後も普通の鍋を洗うだけだから、とにかく簡単。
決して回し者ではありませんが、オススメですよ。

さぁ、今度は何を作ろうかな〜♪

【THERMOS】真空保温調理器「シャトルシェフ」
http://www.thermos.jp/product/cooker/4-6/kba-4501.html


[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL25mm F2.8
(ISO400 F4.0 1/15 0ev 25mm)
私は子供の頃から、なぜか鯉のぼりが大好きです。
女の子だから...と買ってもらえなかった念願の鯉のぼりを晴れて購入。
兜の隣に飾れるように、ちりめん細工のモビールにしました。
さり気なく揺れて、とても可愛いです。

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