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Parabens!

20091002.jpg生徒さんの1人であるTさんが、9月いっぱいでレッスンを終了しました。
理由は、結婚して引越しをするため。
・・・お相手は、なんとブラジル人男性。
そして引越先は、ブラジルのリオデジャネイロ!!

このお話を聞いた時には、ビックリするやら、嬉しいやら、羨ましいやら、寂しいやら...と、複雑な気持ちでした。
伝えた他の生徒さんたちも、一様に同じリアクションでした。
でも、とってもTさんらしいかな(^^

彼女は、私が自由が丘で弾き語りの個人レッスンを始めた2005年9月からの第1期生で、
丸まる4年間、近隣の県から片道2時間以上かけて通ってくれていました。
独学で弾いていたけれど、ブラジル人の友人に
「ぜんぜんボサノバじゃない」
という手厳しい批評を受けて、レッスンを受けることにしたそうです。

もともとポルトガル語をずっと習っていらしたので、ポルトガル語のレッスンはパス。
最初からギターと歌のレッスンに時間を割けたのも有利でしたが、
上達の一番の鍵は、何よりもご本人の熱意でした。
  新曲の最初のレッスンで、だいたいのコードをさらうと、
  次のレッスンでは完全暗譜で弾けて歌えるようになっている
...という半端じゃない練習が、彼女の成長の源だったことは間違いありません。

こうして、順調に上達。
最近は「もう教えることないよ」という状態で、アレンジを中心にレッスンしていたので、
レッスン終了自体にはまったく問題はありませんでした。

パフォーマンスも大変上手で、いつも発表会では大人気。
今年は「Agua de marco(3月の雨)」を弾き語りで完璧に披露してくれました。
約5分に及ぶその演奏を、50人以上のお客さまが水を打ったように静まりかえって聴き入りました。
レッスン生やその家族にもファンが多かっただけに、
おめでたい事とはわかっていても、Tさんが日本に居なくなってしまう...ということは、
みんな「本当に残念」の一言なのです。


そして、いよいよ迎えた先月末のラストのレッスン。
Tさんは、結婚式で来日中の旦那さまを一緒に連れて来てくれました。
とても明るくフレンドリーな旦那さまのGさんは、聡明な素敵な方で、
結婚式や2次回の写真も見せていただいたり、色々な話をしている間、お2人は始終仲むつまじい雰囲気。
特に、白無垢のTさんを
 「綺麗ね!」
と誉めた時の、彼の満足そうな笑顔が忘れられません(笑)。
日本の男性だったら、
 「いやいや、化粧してますから!」
とか余計な謙遜したりするんだろうなぁとか、思ってしまいました。
やっぱり女性は、こうしてGさんみたいに嬉しそうに何度もうなずいて欲しいものですよ!
Tさん、本当に綺麗でした。
そうそう、Gさんの紋付袴姿も、ビックリするほどお似合いでした。

しかしながら、久々のポルトガル語での会話で頭が沸騰状態で、
Gさんの話について行くのがいっぱいいっぱいだった私は、ろくに言いたいことも言えず...
うーん、やっぱり実践踏んでないと、あっという間に語学は忘れますね(苦笑
レッスンもしなくちゃとか色々考えている間に、40分は無情な疾風のごとく過ぎ去りました。
音楽のこと以外にも、今思えばもっと色々と聞きたいこともあったのに、本当に無念。
ああ言えばよかった、こう言えば良かったと、2〜3日は悶々としました(笑。
2人は
 「ぜひリオに遊びにきて!」
と言ってくれたので、勉強しなおして、是非伺えるようにしたいと思います。


Gさんは音楽にも造詣が深く、
「彼女はジョビンの曲ばかり歌っているけど、
 ボサノバはジョビンより、カエターノやシコ・ブアルキ、ジルベルト・ジルたちが
 作っている曲の方が、思想が表現されていて良い。僕はそっちの方が好きだ。
 ジョビンはクラッシックの要素が強い」
などと、ボサノバ論についても熱く語ってくれました。
これだけ詳しいということは、けっこう音楽が好きな方なのかな〜などと思いながら
必死で話を聞きましたが、確かに一理あります。

カエターノやシコのやっている音楽のジャンルは
サンバなんとか(この”なんとか”の部分を忘れてしまったのだけど...今度Tさんに確認しときます)
と呼ばれていて、ジョビンのボサノバとは違います。
ジョアンだって、ボサノバというよりはサンバ。
ブラジルの方にこういう話を直に聞くと、ボサノバは、Bossa(方式、傾向) Nova(新しい)という意味なので、
種類は違っても、1960〜1970年代に生まれた新しい音楽は、みんな「ボサノバ」なのかも、とあらためて感じます。

カエターノ、シコ、ジルベルト・ジルの音楽も、良い曲がたくさんあって、私も大好きなので、
ぜひレッスンでやりたいのですけど(彼らの音楽は難しいので上級者向けではありますが)、
ジョビンの曲を希望する方が圧倒的に多いです。
一般的な日本人にとっては、やっぱり「ボサノバ=ジョビン」という方程式は根強いですね。
「みんなも自分も、共によく知っている曲をやりたい」という気持ちもわかるし...
日本でも、もっとこれからブラジル音楽が浸透して行くと良いなと思います。


そして、もう今月には日本を離れるお2人。
きっとTさんはポルトガル語はさらにペラペラに、ギターにも歌にもますます磨きがかかるでしょう。
生徒さんがレッスン終了後に活躍してくれるのは、教える身としては何より嬉しいことです。

残された私達はだいぶ寂しくなってしまうけど、
またぜひ来日公演(?)して歌声を聴かせてください。
同じく頑張り屋さん揃いのレッスン生みんなで待っています。
そしてどうぞ末永くお幸せに!!

[photo data]
Olympus E-410 ZUIKO DIGITAL14-54mm F2.8-3.5
ISO400 F4.5 1/25 38mm
「Parabens」はポルトガル語で”おめでとう”の意味。
写真は、昨年の妹の結婚式での1枚です。
1年はあっという間ですね。

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