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ボサノバ・セッション

espeto20061002.jpg先日、大塚の『Espeto Brasil』で毎月第1月曜日の夜に行われているボサノバ・セッションに参加してきました。

これ、私が歌うためではなく、私がレッスンをしている生徒さんたちに、セッション体験をしてもらうためです。
有志の皆さんとお店で待ち合わせをして、私が到着した最初の頃には、
全員かなり緊張した面持ちで、口数も少なくなったりしていたのですが...
実際にステージに立つと、実に堂々とした歌いっぷりで、皆さん歌いこなしているではありませんか!
その幸せそうな笑顔を見ていると、私まで本当に嬉しくなってしまいました。

ナビゲーターのケンタカハシ氏のギター、フルートの大野氏、そしてパーカッションのクラウジオ氏には
大いに盛り上げていただき、
ドラマ−やギタリストとして参加していらっしゃる方々と一緒に演奏したり、
他の方の歌を聴かせていただいたり、楽しいひとときでした。
写真は、最後に全員で歌った「Tristeza」の1コマ。
一番左の私が、実は一番満喫していたりして...

レッスンの時も、発表会の時も、いつもは私がギターを弾いているので
第3者的に生徒さんの歌を聴いたのは、実は今回が初めてです。
「セッションに参加する」なんて、言葉で書くととっても簡単ですが、
初めて一緒にステージに立つ人と、全然知らないお客さんの前で、リハーサルもなくポルトガル語の歌を歌うなんて、
本当はものすごく大変なことなのですよ。

生徒さんの歌を聴いていて、突然、私は自分が最初にセッションに参加した時のことを思い出しました。
ポルトガル語も勉強していなかった頃の、もうずいぶん昔のことですが、
気合いだけで覚えた「イパネマの娘」を歌おうとマイクを握ったものの、
出だしはおろか、まったく1人で歌うことができなかったのです。
結局、その時にいらした別のボーカリストに英語で歌ってもらい、
その上から一緒にポルトガル語で歌うという方法でなんとか凌いだのでした。
その時のバックメンバーは全部ジャズ畑の方だったので、今思えばノリがだいぶ違ったのだと思いますが、
「バンドで歌うこと」なんて死ぬ程やっていた私が、まさか音も取れないなんて思いもしなかったので、
かなりショックでした。
当然、笑顔もなく、必死の形相で歌っていたと思われます(笑)。

...それに比べたら、生徒さんたちは皆さん余裕です。
「みんな上手だね〜」「堂々としてたね!」等々、演奏者の方からお誉めの言葉をいただいて、
自分の事よりも嬉しかったのでした。

普段レッスンでいくら歌っていても、それだけではなかなか飛躍できません。
1年に1度発表会はやっているけれど、やっぱり私としては、せっかくレッスンに通ってくださっているのだから、
どんどん色々な所に出て行って、歌ってみて欲しいのです。
ライブ経験は、私のようにたとえ失敗したとしても、とても有意義です。
少しずつ実践を積んでレパートリーを増やして、ボサノバをもっともっと好きになってもらえたら、
私も講師冥利に尽きるというものです(^^)。


ブラジルから帰ってきてから始めたボサノバ・ボーカルを教える仕事も、
あれよあれよという間にギターまで教えることになって、気が付いたら3年半経っていました。
最近はすっかりボサノバもメジャーな音楽に仲間入りし、
「弾き語りをしたい」という方がとても増えてきたこともあり、
自由が丘で行っているグループレッスンは、今期を最後に終了することにしました。
(来年4月からは、個人レッスンのみの対応となります)
グループレッスンは、歌う喜びを見つけてもらうこと、同じ志を持つ仲間ができること、
私ってこんなこともできるんだ!と、新しい自分に気付いてもらうこと... 色々な面も持っています。
ラスト半年、できる限りたくさんのことを吸収してもらえるように、私も色々と案を練っていますので、
また一緒に頑張って行けたらなぁと思います!

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コメント

ボサノバ・セッション、とても楽しそうな写真ですね。
音とリズムが聞こえてきそうです。(^^♪
私もパンディーロを持参して参加したい気分です。

「音を楽しむ」...まさに原点です!

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