いいね!
数あるSNS、みなさんは何をやっていらっしゃいますか。
かく言う私はtwitterを愛用していますが、まわりでは確実にFacebook(以下、FB)の利用者が増えています。
私もFBのアカウントは持ってはいるので時々覗くと、写真もコメントもいっぱいで、とっても賑やかです。
さて、そのFBにある「いいね!」機能。
誰かが投稿した記事に共感した時に、ボタンを押すとその数が表示されるものですが、他のSNSでも「ハート」「拍手」など、名前は違えど同じような機能が付くようになって、すっかり認知されるようになりました。
この、相手を気軽に褒める文化...欧米式が日本にも普及してきたのだな〜と感じます。
日常生活において、他の人に「あなたは良いね」「素敵だね」「すごいね」と頻繁に言ってもらう事は、たぶん日本ではすごく少ないと思うので、とても良いことだなとも思います。
なぜなら、私がブラジルに滞在していた時、おそらくこれまでの人生で一番褒められた期間だったのでは??というくらい毎日褒められて、外国ではこんなにも人を褒めるのか?と、驚愕したことがあるからです(^^;)。
そういう話は聞いてはいたし、知ってはいたけれど、実際に自分で経験してみるとしないは大違い!
何を褒めるって? きっと何でもいいんです。ブラジル人にとっては、天気の世間話とか、挨拶みたいなものなのでしょう。
それでも、やっぱり褒められると嬉しいもので、なんだか違う自分になったみたいでしたよ(笑)。
だけど、あえて「いいね」と言わない文化も、私は好きです。
例えば、毎日通る知らない人の家の庭がとてもよく手入れされていて、いつも花が咲き誇り、緑が美しかったとしましょう。
毎日、綺麗だな〜♪と楽しませてもらっていたとしても、インターホンを鳴らしてまで
「お庭、いつもとっても素敵ですね!」
と、その家人に直接言うなんてことは、よっぽどの事がない限りしませんよね。
たとえ偶然、手入れをしているところを塀越しに見かける日があったとしても、
「あの、いつもお庭を拝見してますが」
と、声を掛けたりもしませんよね。
(する方もいるかとは思いますが...笑。勇気がいる方もいると思います)
他にも、丁寧に対応してくれた店員さんとか、エレベーターの扉を開けて待っててくれた中高生とか、
電車で見かけた親子がとても微笑ましかったりとか、駅員さんがお年寄りに親切にしていたりとか、
日々の生活の中で、いいな、嬉しいな、ありがたいな、という小さな事にはたくさん遭遇するけれど、
直接やりとりのあった本人に「ありがとう」とは言えても、「いいですね」という機会は、残念ながらめったにない...
だからこそ、この「いいね!」機能が”いいね!”なのかもしれません。
でも現実社会では、直接言わない「いいね!」も、いっぱい存在するのだという事も、
心のどこかに置いておいて欲しいなと思うのです。
私と同世代の人たちは、たぶんそういう事を踏まえてSNSを使っているけれど、
産まれた時からインターネットがある世代の子供というのは、どうかな。。
きっと私たちとは感覚が違いますよね。
「昔は洗濯は川から水を汲んで来て、1枚1枚手洗いしてたんだから」なんて言われても、
洗濯機世代の私たちには「今は違う」の一言。というのと近いかな...(~~;)
たぶん、それはお互いに想像しあえないくらい大きな違いだと感じます。
あなたが知らないところで、知らない人が、
あなたのしている事を「いいね!」と思っていることもたくさんあるよ。
だから自分のしている事に自信を持っていいんだよ。
これからの子供世代にはこう伝えたいなと思うし、自分もそう思って日々を過ごしているオメデタイ奴ですが(^^;)、
知っている人でも、知らない人でも、色々な人の色々な事を、
「いいな」「素敵だな」「すごいな」と、
嬉しく、微笑ましく思って生きている人というのは、実はたくさんいると思います!
そして、時代は変わるもの。数年後にはまた新しい何かが始まっているでしょうね。
リアルな世界でも「いいね!シール」みたいなのをペタペタ貼るようになってたりして?!
この後、ネットの世界と現実世界との関係はどうなっていくのか誰にもわからないけれど、
どうか良い関係でいられますように...と願う、雨の夜です。
[photo data]
iPhone4s(ISO 64 F2.4 1/213 0ev 4.3mm)
今年もやって来ました、紫陽花の季節。
雨の日が華やぎます。