今年も1年、感謝御礼。
先日のVJライブも無事終わり、早いもので今年も残すところあとわずかとなりました。
今年は、私にしては珍しく「目標を持たないで生きる」1年にしていました。
この10年ほどは、毎年目標を作って過ごしていたので、いわば、「目標を持たないことが目標」でしょうか。
年末、新しい手帳に目標を5つくらい書出して、1年の抱負を決めて...
でも不思議と、数日内には何を書いたかも忘れてしまうのです。
それを再び見ることはなく、年末に思い返して手帳を開くと、
「あ、全部叶えられてた!」という感じです。
まぁ、もともと叶わなそうなことは書かないので、達成率は高いのですが、充実感は何より次への力になります。
目標がない今年は、案の定、何も達成しないまま1年が過ぎました(笑)
(...と書いたら、友達から「inc12のCD出したよね」とのご指摘が。そういえば、そうでした!)
とまぁ、こんな調子で何もしなかった訳ではないけど、のんびりできた訳でもないので、
私には「今年の目標!」がハッキリあった方が良いのかもしれません。
でも、そんな稀な1年を過ごしたおかげで、ちょっと考え方も変わった気がします。
以前は、「努力すれば必ず夢は叶う」と信じていました。
「私には向いていない」という言葉が何より嫌いで、そう口にする人を見る度に、
「向いてないのではなく、本気でやっていないだけじゃないの」と思っていました。
でも、実際にはどんなに努力しても頑張ってもできないことはあるし、
それは本人の努力だけの問題ではなくて、環境とか、経済的理由とか、物事の考え方の癖とか、
色々なことが関係した結果なのかもしれない...
なるようにしかならない。
うまく行くことは、何をやっても、時間がかかっても必ずうまく行く。どんな事でもなんとかなる。
でも、その逆もあるのです。
そう思うようになりました。
そして、新しい事を始めることが難しいのではなく、実は継続して行くことの方が遥かに難しいということ。
”やってみる”のは誰でもできるけど、続けることは才能です。
だから、自分ができること、続けていけること、他人から必要とされていることがあれば、それは誇れる自分の能力!
挑戦は必要ですが、できないことをいつまでも「できない」と嘆くより、
できることを楽しんで続ける方が、幸せな一生が送れそうですよね。
「あきらめは、考え抜いたという証」という言葉をどこかで聞いたことがありますが、
上手な「あきらめと見極め」も、チャレンジと同じくらい大切なのかもしれません...
何もせずにあきらめるのは今でも理解できないですけど、そんなことを今、感じています。
今年の初めに、こんなことがありました。
右目の下瞼に麦粒種とかいう小さな腫瘍ができてしまったのです。
初めは小さな点々だったのですが、だんだん大きくなって、下睫(したまつげ)を持ち上げてしまうようになり、
逆さ睫で目が痛いのなんの!
仕方なく眼科へ行くと、
「これは良性腫瘍なのでほっといても問題はないけど、切らないと取れないんです。
ご老人だったら僕が取っちゃうんだけど、若い人は痕が残ったら困るよね。
形成外科を紹介しますから、そこで手術してください。抜糸はうちでもできますから」
と言われ、大学病院への紹介状をもらいました。
その場ですぐ取ってもらえると思っていたら、目の手術なんて...とすっかり意気消沈して帰宅。
散々迷った結果、2週間後に大学病院へ行くと、指定してくれた外科部長先生ではなく、
まだ経験の少なそ〜な医者が、ぜんぜん信頼を寄せられないような説明をしてくれました。
それによると、
「日帰りでできる手術で、麻酔をするのでその時は痛く無い。
良性なので悪性化はしない。取っても良いけど、うまく行くとは限らない。痕は残る。
そしたらまたその痕を取る手術をする。でも、それでも治らないかもしれない。
腫瘍を取らないままにしておくと、どんどん大きくなるかもしれないので、
そうするともっと手術が大変になる。
麻酔の注射を顔に打つので、半月ほどは顔の半分が殴られたように青紫色に腫れる。」
この説明をきいて、「お願いします」とはとても言えません。
しかも彼は明らかに「やりたくなさそう」なのです。
「もう一度考えます」と言って病院を出て、実際は困り果てました。
その時、腫瘍は3ミリと2ミリくらいのものが2つあって、よく見なくても目立っていました。
でも、手術するとどうしても下瞼が少し下に引きつれるとかで、腫瘍はなくなっても傷跡が目立つというのです。
仕方ないので別途、眼科専門の形成外科を探し、仕事が一段落する5月以降まで様子を見ることにしました。
そして5月以降も大きさは変わらず、なんとなく医者へ行く気にもなれず...
探した病院が静岡だったこともあり、結局、「もういいや」と思って、そのままほったらかしにしていたのです。
すると、なんと。
ある秋の日でした。
ふと鏡を見ていて気が付いたら、腫瘍はなくなっていたのです!
治ってる〜〜!!
よ〜〜〜く見ると、名残りのようなものはちょっとあるのですが、もう全然わからないレベルです。
手術なんかしなくて、本当によかったと、つくづく思いました。
「手術をするメリット」と「デメリット」を考えての判断は、この時は当たったと思います。
ほったらかすなんて、一番良くないと思っていたのに、何もしなくても、なんとかなることもあるのですよ。
今も、幸いこの腫瘍は復活していません。ヨカッタ、ヨカッタ〜
ということで、
本年もお世話になった方々、私のライブを聴きに来てくださった方々、
ブログに訪れてくださってる方々、今も昔と変わらず友達でいてくれるみんな、そして家族....
今年も1年、どうもありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。
皆様、良いお年をお迎えください。