2008年05月09日

体の使い方

20080507.jpg今までのブログ記事の中で一番反響の大きかったのは、2006年7月に掲載した「左手生活」です。
これは、私が石灰沈着性手首関節炎になった時のことを書いた話なのですが、かれこれもうすぐ2年にもなるのに、今も月に数回は「この病院を教えて」というメッセージをいただきます。
あまりに多いので、すべてUPはせずに直接お返事していましたが、今月を機にお返事するのを止めることにしました。


なぜって、意地悪じゃありませんよ(笑)。
すでにブログを書いた当時からかなりの年月が経っていて、私はそれきり、もう通院していませんし、この病院が今も適切な治療を行っているのかもわかりませんし、私の主治医だった医師が今も診察しているのかもわかりません。
未確認な情報を無責任に提供するのは、どうかな...というのと、もう1つの大きな理由は、
「病院を教えることが、根本的な解決にはならない」と思ったからです。


石灰沈着性の関節炎は、手首や肩などの関節付近によく起こる、反復性の高い症状です。
「これといった原因はなく、体質による」と言われます。
でも私は、今はもう完全に症状が出なくなりました。
それは「体質が変わった」から?? 
いえいえ、そうではありません。
「体の使い方を変えた」からです。

当時の私には、病院へ行くほどではないものも含めた体の痛みが、手首以外にもいくつか起った事がありました。
それは、もうさほど重要視しなくなっていたり、あきらめていたり、そんなもんだと思っていたり、良い時と良くない時があったり...
でも、やっぱり痛くない方が良いに決まっています。
だから何とかしたくて、色々と勉強し、情報を探しまくったのです。


そして辿り着いたのが「ボディ・マッピング」でした。
これは、人間の体の構造を正しく学び、構造に反した使い方をやめて、機能的に体を使えるようにするという画期的な内容でした。
そして文献を読むほどに、この考え方は、武術(柔道、剣道、合気道、馬術など)やリハビリ等の場で使われている考え方とまったく同じであることがわかりました。
武術は、ひとたび間違えると怪我をしますよね。
リハビリは、故障からの復帰... 体の機能を取り戻したり、それ以上痛めないようにするためのものです。
普段の生活では、武術や怪我などの極端な体の状態になるようなことはしませんが、実はそういう普通の人ほど、間違った体の使い方をしている可能性が高いのです。
その小さな積み重ねが、実は怖いのですよ。
実際に症状に出た時は、かなり慢性化しているので、本人もつらいし、治りにくいのです。


例えば、これは私がギターの生徒さんによくする話ですが、
手(指も含む)は、親指ではなく小指が主導で動くようになっています。
   は?? 
と思われる方も多いでしょうけど、まぁ、簡単なことなので聞いてくださいね。
何か物を手全体で握る時、親指&人差し指側から指を握っていくのと、小指側から握っていくのでは、手の使い方は明らかに違います。
ゴルフのグリップは、小指側から握って...と言いますよね。
テニスのグリップもそうですね。
親指&人差し指側から握って行くと、手首も腕もよく動かず、スポーツでは怪我をします。
ギターでは怪我まではいきませんけど、ひどくなれば腱鞘炎になりますし、何よりも上達しません。
このように、「どうやって体は動くようにできているのか?」ということを理論的に学ぶのが「ボディ・マッピング」なのです。


そして、手だけ学んでも、意味はありません。
体全体の総合作用を理解する必要があります。
ちょっと解剖学みたいな感じなのですが、決して難しくはないんですよ。
本を読んで、「そもそも私は、体の使い方が間違っていたんだ...!」と気が付いた私は、
生活の全てにおいて自分の体の使い方を改めることにしました。
体は本当に奇跡の如くによく出来ていて、それを理解・実践するのはとても楽しく、
日々の生活上での自分の行動を注意深く観察して、研究して、直して、そして気がつくと...
手首の痛みも、他の症状もまったく起らなくなりました。
(思い起こせば、この関節炎のきっかけはペンの持ち方の悪さだったようで、今も私は文字を書く時には特に注意しています。不思議とギターを弾くのには影響はなかったのですが、悪化すれば弾けなくなっていたかも...!)


よって、私の関節炎が治ったのは、病院のおかげではありません。
こんなことを書くと医師に申し訳ないようですが(苦笑)、結局、関節炎を治すのは自分なのです。
(自分のせいじゃない関節の病気もありますので、その線引きは必ず医師に判断してもらってください)
もちろん、急性の痛みを取り除き、注意を促してくれた医師にはとても感謝しています。
でも、その後をどうするか...繰り返すのか、完治させるのかは、自分次第なのです。

いくら注射や薬で症状が楽になっても、それは単に薬の力の一時的な現象です。
関節炎が起こるような体の使い方を続けていたら、薬剤が切れれば、また同じ様に同じ場所に炎症が起こります。
それから、よく言われる「無理をしたから痛くなった」「頑張りすぎて痛めた」は、大きな間違いです。
もともと、体は使い過ぎても壊れないように、痛まないようにできているのだそうですよ。
普通の人では想像もつかないようなトレーニングを重ねるプロのアスリートや、難しい業を極める職人さんたちは、無理をしていないのでしょうか? なるべく体を動かさないように休み休み生活しているのでしょうか? 
...そんなことありませんよね。
ちょっと使いすぎて痛くなってしまうようだったら、あなたは一生、自分の動作に制限を設けて生きていかなくてはなりません。そんなの、イヤですよね。
しばらく休めば当然、その時は良くなりますが、間違った動きを始めれば、元の木阿弥です。
だから、「体を痛めないように体を動かす」ことが大切なのです。


ということで、急性期のひどい症状は、注射や薬で抑えた方が後の治りは早いので有効ではありますが、
根本的な原因が改善されない限りは、完治はあり得ません。
どんなに良い医者に診てもらっても、どんなに良い薬があっても、残念ながら解決はしないのです。
いくら頑張って海を綺麗にしようと浜辺のゴミを拾っても、川の上流でゴミや汚水の不法投棄が慢性的に続いていたら、どんなに掃除をしても無駄なのと同じです。


これといった原因の見つからない関節炎でお悩みの方は、ぜひ自分の体の使い方を根本から見直してみてください。
あなたがツライのは、そこ1カ所だけではありませんよね?
他にも、痛みがあったり、不快な場所があるはずです。
みんな原因は同じかもしれませんよ。


今まで何十年としてきた事を変えるのは、とても根気のいることですが、それで炎症の苦しみから解放されるんですから、決してそれは苦しいことではないですよ。
もう遅い、なんてこともありません。いつからでも始められます。
「ボディ・マッピング」は、「アレキサンダー・テクニーク」とセットになって論じられるもので、関連書籍はたくさん出ていますので、探してみてください。
これに限らず、武術など体全体を使う術を習っても良いでしょうし、体の構造を熟知しているスポーツインストラクターに相談するのも有効でしょう。
悩める皆さんに、1日も早く痛みのない日々がやって来ますように。


2008年05月05日

たんでぃがーたんでぃー

20080504.jpg連休前半に、宮古島へ行ってきました。
山がないので川がなく、赤土の流失や生活排水が流れ込むことの少ない宮古の海は、透明度が抜群に高いと聞いてはいたものの...その美しさは例えようのないほど!
太陽に照らされた海は、水深によって鮮やかなブルーからグリーンへとグラデーションになり、一番浅い場所はついに透明となって、海上の船はまるで宙に浮いているかのように見えます。
東洋一美しいといわれる前浜ビーチ(写真)は、波打ち際まで魚が泳ぎ、これが自然のものとはにわかに信じ難いほどの風景でした。


自然を満喫となると、肝心なのはお天気です。
あいにく、私が到着した日の午後はバケツの水をひっくり返したような大雨が降っていて、空港からホテルまでレンタカーで通った道がどこなのかよく判らない程でした。
このままずっと雨だったらどうしよう...と心配したのもつかの間、翌日の予報は雨だったのに、翌朝カーテンを明けると、空はケロッと晴れているではありませんか(笑)。
良くも悪くも島の天気は大変変わりやすく、本当に天気予報はぜんぜん当たらないのです。
宮古は梅雨でも1日中雨ということはないそうで、地元の方は自分で空を見て、風を読んで判断しているようです。
私が滞在中に、後から到着した宿泊客とエレベーターなどで一緒になると、彼らは決まって
 「予報では雨だって言うてたけど、ぜんぜん晴れとるやんけ?」
 「晴れるって言ってたのに、降ってるねぇ...」
などと、実際の天気とのギャップに目を白黒させていました。


東京のように予報はほぼ当たり、1日中ほとんど天気が変わらないような地域から来ると、その時々に一喜一憂してしまうのですが、そんなことではいけないのですね。
結局、今回のお天気は2勝2敗...といったところ。
全部が快晴ではなかったのですが、全部晴れだったら遊び過ぎて体力が持たなかったであろうとも思うので、ちょうど良かったでしょう(苦笑)。
曇りでも雨でも海は綺麗ですが、キラキラ度はやっぱり違うので、快晴が理想ですけどね。
「地元でずっと海の仕事をしていても、やっぱり晴れるとテンション上がりますよ!」
と、シュノーケルのガイドさんも言っていました。

海の綺麗な宮古には、たくさんのダイビングとシュノーケルのスポットがあります。
私はシュノーケルが大好きなので、今回は新城(あらぐすく)と八重干瀬(やびじ)へ行ってきました。
新城では、カラフルな小魚から体長30センチはあろう大物までが悠々と泳ぐ海で、様々な珊瑚やシャコ貝などを観てきました。
八重干瀬では、珊瑚にもたれて休んでいた海亀にも会うことができました。
そして海の中の素晴らしさはもちろんのこと、何よりもすごいのは、海の表面の色がこの世のものとは思えないような色...深い所は濃い青、底が珊瑚の所はエメラルドグリーン、浅くて底が岩盤になっている所は宝石のペリドット(蛍光緑)色をしていることです。
そういう場所が南北約10キロ、東西約6.5キロに渡って広がって点在していて、その中をボートで移動しながら、幾つかのポイントで海に入ります。
海って、こんなに色々な色をしてるんだ... ちょっと怖いくらいの自然の姿でした。


しかし、5月の海は、まだ寒かった!
真冬でもダイバーは潜りますし、普通の人は平気みたいですが、私は他の人よりも体が冷えるのが早いので、ちょっと厳しかったです。
いつもガイドさん曰く「脂肪が少なそうだからね〜」だそうですが、私のような人は、船が沈没したらまっ先に死ぬタイプですね(苦笑)。
だいたい50分くらい泳いでいると、ウェットスーツを着ていても体が芯から冷えてしまって、手の指先が痺れて、そのうち感覚がなくなり、それを越すと体がガタガタ震えてきます。
シュノーケルは、1本約60分程度が目安になっているようですが、あともう1歩の10分に、どうしてもついて行けないのです。
よって、いつも少し先に上がったり、3本入る所を2本にしたり...と、寂しい思いをするのでありました。
でも、それでも海に入りたい!
そこで私が立てた計画は...

  ◎行く時期を、もっと水温の高い7月〜にする。
   →気温が高ければ、海から上がった後に体が温まり、回復できるので。
  ◎温かいお茶の入ったマイ魔法瓶を持参する。
   →自販機やホテルでも温かい飲料は売っていないし、
    ボートにはたいてい、冷たい飲み物しかないのです。
  ◎体が芯から冷えないうちに、次に備えて早めに上がる。
   →単純に、1回の入海時間を短くすれば、本数入れますよね。
    欲張らずに30〜40分で上がれば、体温の回復が早いはずです。

次回はこれらを実行してみよう!と意気込んでいます。
船酔いはしない体質がせめてもの救いですが、自分の体力の乏しさを痛感するのでありました。
水中でも貼れるカイロとか、あったらいいのにな〜!!

それにしても、自然の中へ行くと、日頃使っていない五感が刺激されるのを実感します。
  今朝の風は東から吹いているから天気は回復する... 
  もうすぐあの雲が来るからかなり雨が降る...
そんなことを考えて暮らすことなんて皆無だということの方が、本当はおかしいのかもしれない。
たった数日居るだけでも、海と風と光を頼りに、何かを掴もうと本能は動くのですよ。
島の人がのんびりしているのは、数時間先の天気のように、どうなるかわからないようなことに振り回されていたって仕方がないという、日々日常からの為せる業なのかもしれません。
  良い事も、悪い事も、ずっとは続かない。
  いつも時間は動いていて、大切なのは今。
なんだか禅の教えみたいですが、そんなことに気付かせてもらったような気がします。

タイトルの「たんでぃがーたんでぃー」は、宮古の方言で「ありがとう」の意味です。
覚えられそうで覚えられない方言が、たくさんありました。
島らっきょう、もずく、海ぶどう、アーサ、アロエ、紅いも... 美味しい食材もめいっぱい満喫。
日の出と共に起き、海の色で深さを計り、潮の匂いを感じて、1日に数時間泳ぎ、満点の星空を仰いで眠る...
いつも、のんびりしようと思って海へ行くのに、気が付くとめいっぱい動き廻ってしまう貧乏性の私ですが、それもまた島のパワーですね。
さて、今週からまた頑張るぞ〜

2008年04月24日

Bossa Nova 〜Ao Vivo〜 Vol.5

20080424.jpg毎年恒例、春のボサノバ発表会です。
今年は1人3曲歌唱。
各自のミニライブといった感じで、それぞれのキャラクターが生きるステージになると期待しています。MCのネタの仕込みも皆さんバッチリ頑張っていらっしゃいますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
これからレッスンを考えている方のご参考にもなるかと思います。


【BOSSA NOVA Vocal & Guitar 〜Ao Vivo〜 Vol.5】

日程)5月31日(土)

会場)Espeto Brasil(JR山手線・大塚駅南口から徒歩3分)
   豊島区南大塚3-29-5光生ビルB1
   TEL(03)5979-4433
   http://espetobrasil.hp.infoseek.co.jp/

チャージ)¥1,500+オーダー

オープン)17:00〜

ライブスタート)◆第1部  17:30〜
        ◆第2部  19:30〜
*開始時間は多少前後する可能性もあります。
*中途の入退場可。予約は必要ありません。

出演)レッスン生 全10名

伴奏)柳沢暁子 (司会進行、Gr) 
   ケンタカハシ(Gr) 大野裕之(Fl) 井出野敦(Per)


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《ボサノバ・ワークショップのお知らせ》
今夏、よみうり文化センター自由が丘にて、ボサノバ・ボーカルのワーワークショップを行います。
課題曲は、誰もが一度は歌ってみたいあの名曲『イパネマの娘』です。

長期的にはレッスンに通えない...できるかどうかわからないけど歌ってみたい...
そんな方にも気軽に参加していただける、全2回のレッスンで1曲を仕上げる”初心者向け女性限定講座”です。
詳細は、来月中旬にUPします。
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2008年04月10日

アサイー

20080410.jpg♪アサイ〜
...というジャヴァンの曲にでも出てくるアサイーは、ブラジルの果物です。
先日、ふらっと立寄った渋谷のナチュラルローソンで、なんとアサイーのドリンクを発見!

日本ではまだ認知度が低いものの、ブラジルではアサイーはとってもポピュラーです。
栄養価が高いので、リオではバールで朝食代わりに食べる人をよく見かけました。
「飲む」ではなく「食べる」と書いたのは、ブラジルでは冷凍したアサイーをミキサーで撹拌してフラペチーノ状態にし、それに牛乳をかけてスプーンで食べることが多いからです。
ちょうどシリアルみたいな感じですね。
アサイー自体にはあまり味がない?とかで、バールでも好みでバナナやイチゴ、マンゴーなどを一緒にミキサーにかけてもらえます。
さすがにこの食べ方は日本では定着しないでしょうけれど、これがけっこう美味しいんです。


ナチュラルローソンは普通のコンビニと品揃えがちょっと違うとはいえ、まさかここでアサイーに巡り合えるとは!
沖縄のメーカーの100%マンゴージュース(那覇空港などで買える、現地メーカー製品)を買おうと握りしめていたくせに、アサイーを見つけてあっさり心変わりしました。
お値段は確か280円くらい?
マンゴーミックス、ベリーミックス、アサイーだけのもの(とは言っても、たぶんバナナは入ってる)、と3種類も置いてありました。
販売元は「フルッタ フルッタ」というブラジルの果物輸入販売メーカーなので、味は本物です。
ボトルもブラジルで売っているような、ずんぐりした形で、かわいいんですよ。
たぶんラベルだけ日本仕様になっていて、他は現地と同じものなんじゃないかな〜と思います。


さて、肝心のお味の方ですが...
例えようがないんですよね。相性の良いバナナやヨーグルトが一緒に入っていることが多く、そっちの味しかしないというか...
喉越しはトロッとしているけど、味は”薄めのチョコバナナヨーグルトドリンク”という感じでしょうか。
美味しさを追求したら、沖縄の100%マンゴージュースに軍配が上がることは、認めます(笑)。
でも、健康食品だと思えば、青汁を飲むより、断然楽なのでは〜?
見た目よりは飲み易いですよ。疲れた時なんかには、お薦めです。


他に、アサイードリンクはタリーズでも飲めます。
みなさんもぜひ一度、試してみてください。

さて、
店頭から消えてしまわないうちに、また買いに行かなくちゃ!

2008年04月04日

練習嫌い

20080404.jpg「練習が嫌いなんです。本番が大好きなんですよ〜」
というアーティストに会う度に、不思議に思っていました。
なぜなら、そういう人に限って、とても良い演奏をするからです。

本番よりも練習大好き!な私としては、

  練習が嫌いでも、上手くなれるんだ〜
  やっぱり、ステージが楽しめるような人じゃないと、
  良いパフォーマーにはなれないんだなぁ。。

と理解していたのですが、最近、それが大きな誤解であると気が付きました。


実は、「練習が嫌い」という人の練習量は、
「練習が大好き」な私よりもきっと多いのです!!


だって、どう考えてもおかしいですよね。
楽器演奏や歌は、練習が嫌いな人が、日々ダラダラとトレーニングしているような状態で「ものすごく上手にできるようになる」ほど簡単なことではありません。
ということは、「嫌いになるほど練習をしている」ということなのでは?!
そして、だからこそ本番を楽しめるのでは?!

よく考えれば、彼らは
「練習しない」とは言ってない(笑)。
「しない」と「嫌い」は大きな違いです。


そりゃあーもちろん、今は毎日そんなには練習しないにしても、彼らには、相当死にものぐるいで頑張った時があったはずです。
私の読み通り、彼らとよくよく話をしていると、だいたい過去に少なくとも平均3〜4年、集中して猛特訓している期間があります。
3〜4年猛特訓(ここがポイント。気ままに何となくは意味なし)、そのまま10年精進してやっとモノになってくる...という感じでしょうか。
ジョアンだって、今でも「イパネマの娘」を練習しているそうですから(笑)。


こうやってトップに上った人たちにとっては、練習期間は苦痛ではなく、その過程を楽しみながらやっていることなので「苦労」であるとは思わないし、逃げずに粘って頑張れてしまう、あっという間の日々なのでしょう。
そして「もう駄目、これ以上はイヤだ〜っ!」という限界に来た頃に、何かを掴めるのでしょう。
ご本人たちにとって見れば、特訓した事実はもう過去のことで、今は、最終的な「もう練習はしたくない」という感情しか存在しない。だから
「どうやったらそんなに上手になれるんですか?
 毎日どのくらい練習しているんですか?」
と聞かれて、
「私(俺)、練習が嫌いで...」
と答える。
...こう考えたら、今までの謎が解けました。

スポーツなら、皆さん「練習が大事」と認識するけれど、芸術は感性だから、練習なんてあまり必要ないと思われる人も多いようですが、そんなことはありません。
以前、イラストレーターの方にも
「昔、吐くまでデッサンの練習した」
と聞いたことがあって、「絵は生まれつきの才能」と思い込んでいた私はビックリしたのを覚えています。
特に、基礎練習はするとしないは、その後の伸びが全然違うのはよくわかるので、
嫌いになるまで... 本当に文字どおり「吐く」まで基礎をトレーニングするのは、体が覚えるために必要なのでしょう。

練習大好きで上手な人もいるので、それが当たり前かと思っていましたが、
そうじゃないパターンも、けっこうありますよ。
上手な人の「練習嫌い宣言」に、騙されてはいけません〜!

「練習が好き」なんて言っているようではダメなんだわ。。と思いつつも、
楽しめているだけ、とりあえずは合格か?と思い直す私。
まだ当分は、大好きでしょうね(苦笑)。
出来ないことはまだまだたくさんあるし、それができるようになるのは、嬉しい!楽しい!


そういう期間を経て、
「私、練習が嫌いなんですよ」
と、いつか言えるようにないたいものです。